ドラクエ7、完全初見プレイ感想です。
プロビナの村での一件は、複雑でした。殺された牛さんや、神父様は戻らないからです。助けることも守ることも出来ず、忸怩たる思いにかられます。牛さん、神父様、どうか安らかに。
主人公一行が次に訪れたのは、ルーメンの町です。小さい大陸で、訪れた時には真っ暗です。同時に、音楽も暗いです。空と音楽が暗いのは何だか久しぶりですね。
ガボとメルビンは、すぐ近くに邪悪な気配がすると言います。気をつけろと。気をつけろと言うくらいなのですから、何かいるのでしょう。用心して近くの町に向かいます。
おっとその前に、東の丘で黄色の石版を拾いました。あとは特に何もありませんが、何かでまた来ることになるような気がします。石版だけのための丘とは思えないので。
たどり着いた町は、ルーメンの町です。入ると暗い音楽が流れます。(でも、この音楽好きです)家の前にばくだん岩がいたり、あちこちに穴があいてたり、空が暗いこともあって、町の雰囲気はとても暗いです。
入ろうとすると、「止まれ!」といきなり止められます。
「お前たち何者だ!?このあたりは封印されていて、誰も入ってこれないはず!怪しい奴らめ。ボルンガ様に報告してやる。そこを動くなよ」
何か弱そうなモンスターが二匹現れました。その二匹のセリフから、どうやら主人公一行は封印の中に入ってきたようです。そして、ボルンガとかいう奴に、この町は乗っ取られているのでしょう。そうとしか思えません。
報告してやると言っていましたが、手柄を立てたら褒美がもらえるかもという理由で襲いかかってきました。が、主人公一行の相手ではありませんでした。弱かったです。
ガボやメルビンの言っていた邪悪な気配とは、ボルンガとかいう奴のことかもしれません。そいつがいそうな場所は奥の大きい家なのですが、ばくだん岩がどいてくれないので入れません。
しかたないので、町の人たちから情報収集をすることにします。
教会の前にいる吟遊詩人さんは、すっかり諦観モードです。
「闇のとばりに包まれてから、既にどれだけの時間が流れ過ぎたのでしょう…。でも、そんなことはもうどうでもいいことかもしれません。どうせ、私たちに未来などないのですから…」
時間経過がわからなくなるほどそんなに長い時間封印の中にいるって、そりゃ「どうせ…」って諦めもするし、絶望もします。
「おや?あんたらも魔王に封印されてここにやってきたのかい?だったら覚悟しておくんだな。何の希望もない、夢のかけらもない、そんな絶望的な生活をね」
これを聞いたマリベル、怒ります。
マリベル「何よ何よ!何てだらしないのかしら!自分たちで何とかしようって思わないのかしらね!」
マリベル、いいですね!こういう時、本当にマリベルに救われます。彼女は諦めなどネガティブなことは決して言わないからです。
「この先ずっと、お日さまの光を見ることもないのでしょう。でも、いいのです。あんな恐ろしい目にあうくらいなら、光などない方が…」
光があってもなくても、この町は絶望と諦観から抜け出すことは出来ないようです。これは簡単には解決出来ない問題の感じがすごくしますね。それにしても、こちらの女性には何があったのでしょうか?
「うちの娘はヘルバオムというバケモノに襲われてね…。幸い助かったものの、ショックでそれきり寝込んだままなんだよ」
ボルンガ以外にも敵がいるっぽいですね。娘さんの語られた内容から、そのヘルバオムというやつは光に大きく関わっているのでしょう。光などない方がいいと言っているくらいですから、光が戻ったらヘルバオムの襲撃という恐怖をまた味わうということなのかもしれません。
ということは、封印を解いたらヘルバオムの襲撃に遭い、封印を解かなかったらずっとモンスターに町を支配されたままであり、闇に閉ざされ続けて町から逃げることも出来ない状態が続くということに…。えーっと…これはどちらも絶望でしかないです…。
町の人たちではとても解決出来る問題ではないですね。何とかしてあげたいです。
教会は「神などいませんよ」と言ってモンスターが乗っ取っているし、お店もモンスターがミニミニショップと言って胡散臭い商売をしている始末です。町の機能は完全に失われている状態ですね。機能していても他所から人が訪れることはないので、商売にもならないでしょう。
「せっかくあなたたちには永遠の時を差し上げたではありませんか。ずっとずっと闇の中でもがき苦しんでいただかなければね」
教会にいるモンスターによれば、町の人たちを殺す気はなく、また、死なせもしない感じですね。そもそも、時間経過何て存在しないのですよ。「永遠の時」ですから。きっと年を取ることもないのでしょうね。となると、相当な長い間、町は光の見えない絶望的な状況下に置かれているということになりますね。
生き地獄ですよ、これは。希望はなく、逃げることも死ぬことも出来ないのですから。
「あの封印の日…。わしらが本当に恐れたのは魔王の封印などではなかった。まことの脅威はヘルバオム!人を食らう恐るべき食人樹じゃ!」、「ヘルバオムの命の源は、太陽の光だったのじゃ。それが故に、この辺り一帯が闇に包まれると、奴はヘナヘナとしぼみ始めてのう。命の源である光を失ったヘルバオムは、何とも呆気なく滅びてしまったのじゃよ」
食人樹って…。人を食らうって…。地中から出てきて襲われ、その上食べられる何て怖すぎですって!
整理すると、ヘルバオムに悩まされ、苦しんでいたところに魔王に大陸を封印されたことでヘルバオムの脅威から解放されたということになりますね。うわぁ…何という皮肉な…。おじいさんは滅んだと仰っていますが、根を完全に絶ったわけではないので、封印を解いたらヘルバオムは間違いなくよみがえりますよ。
いずれにせよ、生き地獄です。
両方同時に解決しないと、町が危険です。でも、どうやって…?難しいですね、これは。
教会の裏には墓地があり、ヘルバオムで父親を失ったという女性がいます。
こちらの女性もヘルバオムは滅んだと仰っていますが、根を絶ったわけではないので、滅んではいないと思いますよ。光を得たらまた動きだしますって。
親切なおばさんに井戸の中に入りなさいと言われ、入ってみると神父とシスターがいました。教会を追われてしまったとのことです。シスターは闇のドラゴンの存在を教えてくださいました。闇のドラゴンは町の西にある塔にいるとのことです。町にボスやモンスターはいるわ、町の地中にヘルバオムはいるわ、西にある塔には闇のドラゴンはいるわ、この町最悪ですね!
井戸から出ると、大きい家の前にいたばくだん岩がいなくなっており、やっと入れます。
中に入ると、人間に化けていたピンクオークと戦闘になります。ザコなので、瞬殺です。
ばくだん岩は転がっており、話しかけても「ゴロゴロ…」と様子を見ているだけで戦闘になることはありません。メガンテが怖いだけで、こうして見ているとばくだん岩はカワイイですね(^^)
ボルンガ「闇の封印の中に外から入り込んでくるとは、どうやらただ者ではなさそうだ」
ただ者ではないですねぇ、確かに。伝説の白いオオカミに、伝説の英雄メルビンに、恐らく精霊と関わりのある主人公ですから。マリベルも今やメチャクチャ強いですし。オホホ♪
湯冷めしてしまった、許さねぇと言って戦闘に突入です。が、強くなかったですね。というより、主人公一行が強すぎますね。
ボルンガは、闇のドラゴンを倒さない限り、闇が消えることはないと言って死んでいきました。進行上闇のドラゴンと戦わなければならないのでしょうが、それをやるとヘルバオムがよみがえることがもうわかっているため、気乗りしません。主人公一行の取った選択や行動によって、負傷者や犠牲者を出す展開になってしまいますよ、これ。でも、倒さないと進めないという…。やだなぁ。
倒したあと、町にいたモンスターたちは去っていきました。しかし、ばくだん岩だけは飛べないせいか、置いてけぼりに…。この大きい家の主人はやっと自分の家で暮らせると喜んでいますが、ばくだん岩はどうするつもりなのでしょうか?ヘタに触ったら…ねぇ…(^^;でも、ゴロゴロしているところがカワイイので、そのままにしておいてもいいかも。
このままでは進まないため、しかたないですがさっさと倒しにいきます。
塔を上がっていくと、いました闇のドラゴン。
気持ち悪いだけで、カッコよさは全くないですね。本当に気持ち悪いだけ。コイツは鳥山明先生が描いたものではないでしょう?闇のドラゴンに限らず、ドラクエ7のモンスターって、鳥山明先生がキャラデザしたものって少なくないですか?「鳥山明先生が描いたものっぽく」して似せてはいますが、明らかに違うとわかります。
ドラゴンはドラゴンでも、グリーンドラゴンの方がとても強く見えるし、カッコイイです。あと、走り方がカワイイです(^o^)鳥山明先生ってすごいなぁ。偉大さがよくわかります。
アニメもそうですが、作画は本当に大事ですね。
「まずいぞ。コイツが暴れ出したら、大陸ごと吹っ飛ぶぞ!」
ボルンガが主人公一行に倒されたため、闇のドラゴンを押さえておける者がいなくなってしまいました。そのため、闇のドラゴンは暴れだす寸前です。まずは邪魔なベビーゴイルを倒します。倒すと、ベビーゴイルは闇のドラゴンに思うがままに暴れて大陸を吹っ飛ばすがいいと言って、息絶えました。余計なことを!
続けての戦闘です。が、あんまり強くなかったです。暴れだしたら大陸が吹っ飛ぶ何て言うから苦戦するかもなって思ったのに、全く苦戦しませんでした。ただ気持ち悪いドラゴンだった。それだけですね。
闇のドラゴンを倒したことで封印が解かれ、闇が消え去り、光が大陸を覆いだします。喜ぶところなのでしょうが、全く喜べません。ヘルバオムの脅威は解決していないからです。絶対復活しますって。
初めてのケースですね。封印を解いても喜べない、それによってもう一つの問題が出てきてしまうっていう。
なのに、町の人たちは大喜びしています。でも、これは無理もないことですよね。待ち望んでいた太陽の光なのですから。
「何たって出発が何百年も遅れちゃいましたからね。わっはっはっ!」
何百年!?
絶句…。
それは想像以上でした。本当に生き地獄でしたね…。そりゃ太陽の光を見たら喜ぶのは当たり前だわ。
でも…ね…。喜べないんですよね。
「とうとう封印から解放され、既にヘルバオムもこの世にない!ほんにめでたいことじゃ。これでこのルーメンは末代までずーっと平和じゃ。滅びる心配など、何もないわい!」
ほらーっ!!やっぱりこうなるんですよ!これ、完全にフラグのセリフですもの!現代のルーメンの町に行ったら、間違いなく滅んでいますね。行きたくねぇ。
次はヘルバオムとの戦いになるのかな。本日、現代のルーメンの町へ向かいます。ドキドキ…何か緊張します。
さて、どうなっているでしょうか?
続きます。