ドラクエ7、完全初見プレイ感想です。
ついに来てしまったラグラーズ兵。ラズエルは事を収めるため、あろうことか黄金の女神像を叩きつけ、割ってしまいました。が、ラグラーズ兵の正体は実は魔物であり、ラズエルはまんまと踊らされていたのでした。これで村を守るものはなくなったため、魔物たちは村へと侵攻を開始します。主人公一行は、急いで村へ戻るのでした。
村へ戻ると、村人たちは何と魔物たちと戦っていました。まるでドラクエ6のライフコッドです。しかし、中には負傷してしまった人もいて、戦えないのがもどかしいです。
「あやーっ!オラのウシに何てことすっだーっ!」
大切な牛さんが、魔物に焼かれてやられてしまいました。本当に何てことするのでしょう。魔物は誰にも容赦がありません。
ラズエルは魔物と戦い、足を負傷してしまいます。そのために教会に行くことができず、主人公一行に神父様に早く逃げるように伝えてくれと頼まれます。
あー…またあの洞窟を通って教会に行かないといけないのね…。何かハーメリア以降こういうのが多いですね。同時に僕の文句も多くなってきたと感じます。
りゅうき兵「クハハハハッ!愚かな人間どもは、皆魂を抜き取ってくれるわ!ものども、神父を探せ!探しだして奴を殺せ!」
急いで教会へ向かおうとしたところ、村の真ん中にりゅうき兵が舞い降り、お兄さんの魂を抜き取ってしまいました。そして、神父様を探しだして殺せと命じます。これはヤバイです。急いで神父様のところに行かなければ!しかし、何故に神父様は狙われるのでしょうか?神父様だけは魂を抜き取るのではなく、殺す気満々です。まぁ、どちらも同じ死ですけども。
教会へ向かう途中、洞窟で暢気に水を飲んでいる村長に、事情を説明します。すると、心配だからと村へと行ってしまいました。止めろよ!とこちらは主人公一行に対して思うものの、システム的に無理なため、モヤモヤします。
神父様「そんな!我々はまんまと魔物に騙されたというのですか!?そんな…」
神父様に事情を説明すると、ショックを受けてしまいました。そして、教会を出て外へ。
神父様「村の方角から煙が…。魔物どもの仕業か!村を襲っているというのか!」
憤る神父様。女神像が割れてしまった今、魔物を追い払う術は村にはありません。
神父様「うんっ?煙…魔物が村を…この様子、前にもどこかで…。うっ…あ、頭が痛い。頭が割れるようだ!」
神父様は突然苦しみだしました。失っている記憶と関係がありそうです。よほど恐ろしい目にあったということですから、神父様が以前いた村も魔物に襲われて焼かれてしまったのかもしれませんね。神父様はきっと、命からがら逃げてきたのでしょう。なのに、また村が襲われてしまう何て…。
神父様「そうか!思い出したぞ!かつて、私の村も魔物どもにひどい目に!奴ら、こんな所まで…」
あぁ、やっぱり。ぐぬぬっ。許せませんね!(怒)
そこへラズエルがやってきます。ラズエルは自分のせいでこうなってしまったと話し、神父様に早く逃げるように言います。
神父様「逃げる?おぉっ、そうだった。逃げるとしよう。あいつらは正しく血も涙もない奴らだからな」
ん??思い出したのは以前いた村のことだけではなく、逃げている途中だったことも思い出したって感じですね。そして、以前目の前で魔物にやられる村を見てきたせいか、言葉に重みがあります。
神父様は、逃げる前に教会の地下室に大事な荷物があるから、それを取ってこなければと言い出します。ラズエルと主人公一行に手伝ってくれとお願いし、全員地下室へ。
中に小さな箱があるから、それを取ってきてほしいとラズエルに頼み、主人公一行には箱の前に大きな荷物があって、ラズエル一人では動かせないから手伝ってやってくれと言ってきます。
こんな時にそんなことしている場合じゃないでしょ!って僕は思い、マリベルは神父様は自分じゃ何も出来ないのかしら!と怒りを露にします。が、中には大きな荷物何て見当たりません。どういうことかと神父様に尋ねようとした時…
ドォーン!と何かが閉じる音が。
えっ?ちょっと、神父様?
扉を閉め、鍵をかけたのは神父様でした。開けてくれ!と言っても開けてはくれません。
神父様は、ラズエルに魔物から逃げることは出来そうもないと告げます。そして、記憶が戻ったことと、その時のことを話し始めました。
魔物のせいで愛する村を追われた。追われた上に、村を焼かれてしまったのでしょうか?もしそうならば、何と凄惨な光景だったことか…。
ここプロビナでもそうですが、どうして魔物はこの神父様を狙うのでしょうか?
…何となくですが、神父様がいると人間たちが絶望しないから…なのかな?女神像が力を発揮出来るのも神父様あってこそだと思いますし。そう考えると、魔物たちから疎ましく思われるのは当然かもしれません。
村を出てすぐに襲われ、逃げている途中で海に落ちて。やっと手にした平穏も奪われて…。もう、何て言えばいいのか言葉がみつかりません。
神父様「時間がない。私は行く。君たちはここから出てはいけない。音を立ててもいけない。君たちはまだ若い。きっと生き延びるんだ。いいね」
ドラクエ4の5章かよ!
うおぉぉ…。逃げることは出来そうにないからと死にに行こうとしています。止めたくても出られないこのもどかしさ。何でしょうか?この神父様の自己犠牲は。どうしてわざわざ自分から死にに行くのでしょう?自己犠牲というより、自殺に見えます。戦うことではなく、死を選ぶというか。
神父様が思い出したのは、本当に逃げることだったのでしょうか?どうにも神父様のこの行動には疑問符がつきます。
神父様「さようなら、ラズエル君。そして、旅の人。みんなに会えて本当によかった。ありがとう」
えっ??何か、引っかかりますね。ラズエルに言うのはわかりますが、会って間もなく、特別何もしてない主人公一行に対してそこまで感謝する理由がわかりません。うーん…。神父様は本当は何を思い出したのでしょうか?
そして、神父様は行ってしまいました。その後、戦闘音が続いて…。あー…完全にドラクエ4の5章ですよ。
音が止み、外に出ると教会は壊されていました。そして、神父様の姿はどこにもありませんでした。羽ぼうし、落ちてないかな?と教会や周辺を調べましたが、何も落ちていません。あんなにのどかで平和だった教会が、一瞬にして壊される。やりきれないですね。
村へ戻ると、何と村長や村人たちは魂を抜き取られ、倒れていました。これは全滅したも同然です。
魂を戻す方法はないのでしょうか?
ラズエルは、自分が女神像を壊さなければ…と後悔していました。そのラズエルから、さっき地下室から取った小箱が落ちました。中には、女神の絵と神父の鍵が入っていました。それをラズエルに渡すと、これはどうやら女神像を直す方法が書いてあるようです。
ラズエル「あぁっ、だめだ!頭が混乱して、何が何だかわからない!」
………。ラズエルは考えるということが苦手というより、出来ない人のようですね。で、わからなかったり、わからなくなってくると考えることを放棄して暴走してしまうと。非常に困った人です。その結果がこの惨状ですからね?って主人公一行は言ってやればいいのに。←嫌な性格してますね、僕は。
女神の絵をヒントに泉へ行き、女神像をつけようとしたら、何とりゅうき兵が現れました。どうあっても女神像を直すことを阻止したいようです。
けっ!りゅうき兵何てザコじゃねぇかって思ったら、とんでもなかったです。バギクロスを唱えてくる上にばくれつけんまで使ってくるという強さ。単発攻撃も強いです。しかも、あまり攻撃が効きません。どうなっているのでしょう?
すると、そこへラズエルが来て女神像を泉へ放り投げました。女神像は復活し、近くにいたりゅうき兵は一気に弱体化。形勢逆転、主人公一行はりゅうき兵に勝利しました。が、りゅうき兵は厄介な女神像だけは放っておくわけにはいかぬ!と言って、女神像諸とも自爆し、女神像は粉々になってしまいました。
戦闘後、抜き取られた魂が戻り、村の人たちはよみがえりました。しかし、牛と農夫はかわいそうなことに入れかわってしまっていました。こればかりは、どうしてやることも出来ません。神父様は穏やかな笑みを浮かべながら、手を振って天に召されたようです。神父様は魂を抜き取られたのではなく、本当に殺されてしまったのだと実感させられます。
人の醜さ、嫌なところばかり見てきましたが、神父様は人の美しい部分をしっかりと持っておられた方でしたね。助けられなかったことが、とても残念です。
宿屋に行くと、奥様が旦那様を惚れ直していました。確かに、守ろうと必死に頑張っていましたよね(^^)ウッドパルナの男連中とは大違いです。いざという時は戦う男。カッコイイです!
一通り村を回り、橋を渡ろうとしたところでラズエルが追いかけてきました。
ラズエル「しかし、考えてみると神父様もそうでしたが、皆さんだって不思議な方たちだ。どこからいらして、どこに行かれるのか…。私にしてみれば、村を救うため神がおつかわしになったとしか思えません」
訪れるタイミングが良すぎますしね(^^;でも、その通りかもしれません。魔王に封印された大陸を解放して復活させているわけですから。それに、神の兵の英雄まで仲間になってもいますし。いずれは魔王や神にも関わっていくことになるのでしょう。
ラズエルに別れを告げ、現代へ戻ります。
現代のプロビナの村では、村長の家がお年寄りの憩いの場になっていたり、農夫の体になった牛さんは子孫を残しており、人間の言葉が話せるようになっていました。進化ってやつでしょうか?すごいです!ただ、牛になってしまった農夫はどうなったのか、すごく気になります。考えない方がいいのかな…。
そして、ラズエル親子は神の道へ進んだようです。神父様の志を継いだのですね。彼らにとって神父様はとても大切な方だったのでしょう。それと、ラズエルの子孫がいました。のどかな平和な村、プロビナの村。教会や神父様、女神像のことを売りにして観光客を呼んでもおかしくないのに、そうはしていません。その姿勢が好きですね。あと、武器屋では先祖自慢しておりました。プラチナソード、使ってませんけどね。
モヤモヤする部分はあるものの、プロビナの村の雰囲気のおかげか、神父様のお人柄のおかげか、暗く沈むような終わり方ではなくてよかったです。主人公一行も明るい雰囲気で良い感じでしたし。
次はどんな所で、どんなことが待ち受けているのでしょうか?楽しみです。