ドラクエ7、完全初見プレイ感想です。
主人公一行が辿り着いた場所は、プロビナの村でした。入ろうとすると、「ラグラーズの者か?」といきなり尋ねられてしまいます。このプロビナの村では、3年前に海辺で記憶を失った状態で倒れていた神父がおり、その神父が持っていた黄金の女神像をラグラーズをはじめとした各国が狙っていることから、出入り口に警備を立てているとのことでした。そして、村は物々しい雰囲気に包まれていました。
黄金の女神像とは、その名の通り黄金に光り輝く女神像で、それを持っていると魔物は近づくことは出来ず、近づくと弱体化し、やがて死に至るというもの。人のために、安全や平和のためにあるはずの女神像が、争いの種になってしまうという事態に、神父様は嘆き、悲しむのでした。
村である以上まともな軍を持たないプロビナは、ラグラーズに対抗する手段を持ちません。ラグラーズという軍事大国の脅威を前にしている中で届いた、渡さないと村を焼くという脅迫の手紙。村を焼かれたくない。戦争もしたくない。だから、もう一度国王に説得をすると言う村長に、そんなの聞くわけねぇと一蹴するラズエル。解決策がみつからず、恐怖と不安が高まっていく時についに来てしまったラグラーズの軍勢。それを聞いた村長の息子のラズエルは、黄金の女神像を持って教会を飛び出していってしまうのでした。
ラズエルを追いかけるため、主人公一行も教会を出て村へと戻ります。
あー…やっぱり教会と村の往復をするハメになるのでしょうねー…。
村へ戻ると、みんな家の中へ入っていました。しかし、宿屋のご主人は中へ入らず、ドアの前で立っていました。理由は、家族を守るため。ご主人はラグラーズ兵が来たら戦うということですね。これまで訪れた町や村の人たちと違い、自分で自分の家族を守るのだという気概を持っています。素敵な人だなと思いますが、相手は剣術に長けたラグラーズの兵です。最悪なことにならないことを祈ります。
村から出ようとすると、犬が吠えて武器屋に入っていきました。ついてこいって事でしょうか?
「奴らの目的はおそらく女神像を手に入れることだろうが、簡単に渡しちゃいけないやね」
そうなの!簡単に渡しちゃいけないのですよ。なのに、あのラズエルは持ち出してしまったのですよ。何をする気かわかりませんが、嫌な予感しかしません。だって、考えがあるようには全く見えなかったもの。
「ところで、あんたのその目。ことによっちゃ自分たちも戦おうって目だな。そうだろ?」
もっちろん!常に人の心配をしている優しき神父様の願いでもありますし、何よりも自らの欲望のために弱者を脅して攻め入るというのが気に入らないですから。
すると、武器屋のご主人がプラチナソードをくれました。どうもありがとうございます!ですが、これよりも強い武器を主人公は装備しているので、袋行きとなります。
ラズエルは橋へ行ったようなので、急いで向かいます。
「あわわわっ。どうしましょう。本当に来ちゃいましたよ。ラグラーズの軍隊が!女神像を渡したら、大人しく引き上げてくれるのでしょうか?オロオロ…」
お兄さん、ビビりまくりですね。無理はありません。勝ち目何てないですし、戦い何てしたこともないでしょうから。…って、ちょっと待てーっ!女神像渡しちゃうの!?いやいや、村にとっては大切なものなのだから、渡しちゃダメでしょう。渡すのではなく、女神像を交渉材料にしなさいって。聞きやしねぇだろうが。
ん?軍隊にしては随分と少ないですね。それに、あれ?この人、あの兵士長じゃないですか。同じグラフィックなだけで、別の人ですかね?その兵士長の前に、黄金の女神像を持ったラズエルが歩み出ます。
兵士長「止まれ!貴様、何を持っている!?」
ラズエル「あんたたちが欲しがっている、黄金の女神像さ」
兵士長「なんだと!?それは本当か?な、ならば、そこを動くな!」
えっ??これだけ金ピカに光っているものが何かわからず、聞いたら動揺して制止を求めるって…。まるで、近づいてほしくないみたいですね。
ラズエル「こんなものがある限り、またいつかきっと、争いがおきる。例え、これでこの村が魔物に襲われるようになったとしても…。同じ血の通った人間たちに襲われるよりずっとマシってものだ」
こういうのを独断専行といいます。
言いたいことはわかりますが、ラズエルは何もわかっていませんね。何がずっとマシなものですか。人を人として思えなくなる。それが戦争です。また、身勝手な欲望などから破壊や殺戮をするのは、魔物も人間も大差はありませんよ。ハッキリ言って、魔物より人間の方がタチが悪いです。
そんなラズエル、何と女神像を叩きつけて大切な女神像を割ってしまいました。
うわぁ。最悪です。それに、甘いです。甘過ぎます。それやられて「はい、わかりました」と大人しく引き上げるわけないでしょう。
相手は女神像を渡さなきゃ村を焼くまで!と軍隊を引き連れて来ているわけですから(少ない人数だけど)、引き上げてもらうにはそれだけの誠意を必要とします。誠意のカケラもなくいきなり女神像を叩きつけて割っておいて、帰ってくれ、諦めてくれはないでしょう。
そして、ラズエルのやったことは面子を潰す行為です。これにラグラーズが怒らないわけはなく、村は焼かれます。さらに、女神像という重要な交渉材料を自ら壊してしまったわけですから、村がどうなるかは明白です。
ラズエルのやったことは最悪な暴挙です。こうすれば引き上げる何て思っているあたり、本当に考えが甘く、浅はかです。
ずっと村の安全と平和を守ってきた女神像を勝手に壊しちゃって、村に何かあった時、あんた責任とれるの?って感じです。
「ラズエルさん、あんた大変なことを…!」
ほんと、大変なことをしちゃいましたよね。
村人たちに始末させようと思っていたが、こうも上手くいくとは…と突然笑いだした兵士長。何と!ラグラーズの軍隊は、魔物が化けた姿でした。だから、近づくなと言わんばかりに止まれ!と言ったのですね。
魔物たちは頭がキレますね。女神像には近づけない。ならば、村の連中に始末させればいいと考えたわけですから。ラズエルは、まんまと魔物たちによって踊らされていました。僕も!くっそぉ。
兵士長に化けていたのはりゅうき兵。ラグラーズ周辺にいるモンスターですから、ラグラーズの兵士長に化けて演じるのは容易いことだったでしょうね。こういうところも細かくていいですね。
りゅうき兵「さぁ行けいっ!もう恐れるものはない。村ごと焼き払ってしまえ!」
魔物だろうと、魔物に化けていなかったとしてもこうなっていたでしょうね。間違いなく。ラズエルのやったことがどれだけ最悪なことだったかがよくわかります。
でも、彼も悪気や悪意でやったことではないので、彼ばかりを責めることは酷というもの。焦ってしまう気持ちはよくわかりますしね。だって、こちらは村で正規の軍を持たない上に、相手は化けていたとはいえ、あのラグラーズだったのですから。ただ、もう少し考えるということが出来るようにならないと困りますね。
ここはりゅうき兵の行け!と同時に音楽が戦闘の音楽に変わるところがすごく好きです!デンデンデンデン!って。何かね、村の危機だ!っていうのが音楽で強調されているところが好きなんです。
魔物たちは簡単にラズエルや主人公一行を飛び越え、村へと向かっていってしまいました。
真っ二つになった女神像を拾って、主人公一行も村へ戻ります。
村に戻ると、そこは…。そして、神父様が…。
続きます。