ドラクエ7、完全初見プレイ感想です。




現代のマーディラス城を後にした主人公一行が次に向かったのは、プロビナの村です。


旅の扉を出て橋を渡ると、草の陰に隠れていらる男性がいました。マリベルがかくれんぼしているの?と話しかけると、みつかっちゃうだろ!と怒られてしまいました。


あっ、マリベルが普通に話しましたね。現代のマーディラス城に行った時は全く話さなかったのに。何だったのかな?でも、何事もなく話しているので、よかったです(^^)


さて、こちらの隠れている男性。どうやら今自分が暮らしている村が大変なことになっているようです。だから、早く遠くへ行けと言われてしまいました。みつかってしまうと何かあるのでしょうか?隠れて様子を見ているっぽいので、村内のトラブルではなさそうですね。


では、遠くへは行かずに村へと向かいます。


たどり着いた所は、プロビナの村です。


村に入ると男性二人が立っており、「お前たちはラグラーズの者か?」といきなり尋ねられます。


すると、メルビンが…

これにはズッコケました。おいおい、あんた行ってきたばかりじゃないかよ(笑)何をそんなトンチンカンなことを(^^;


まぁ、いいか。


「ラグラーズとは、ここから南へと海を渡った島にある大国の名だ。近頃そのラグラーズの者が頻繁に侵入してくるので、こうして見張っているのだ」


ラグラーズ、存じ上げておりますよ。侵攻しては破壊して殺して支配して従わせて、あちこちで力にもの言わせ、さらにブイブイ言わせてた国のことでしょう?そんな国がどうしてこのような「村」に侵入してくるのでしょうか?


マリベルも同じ疑問を抱いたようで、「村」を狙うのは何かよほどな財宝を隠しているのではないか?と尋ねます。反応からして、ここには何か金になるような財宝があるようです。


ということは、敵は魔物ではなく、人間ということになりますね。やぁね、人間という魔物って。人間は本当に魔物よりタチが悪いですからね。


しかも、相手はラグラーズです。またラグラーズです。世界を轟かせていたラグラーズです。子供だろうと容赦しないラグラーズです。「轟かせていた」というだけあって、やっぱり評判の良い国ではないのでしょうね。


でも、一つ気になります。っていうか、違和感がすごいです。


村に対して「何もしない」、「何もしてこない」というところに。


あのラグラーズですよ?マーディラスに対してしてきたことを思うと、随分と大人しくないですか?ラグラーズの狙いが何かわかりませんが、侵入してくるだけで攻撃も破壊も殺戮も一切せずに国へと引き上げています。


いきなり侵攻し、あんなに一般人や子供にも容赦のないことをさんざんしていた国が、です。


相手はマーディラスと違い、軍も持たぬ村です。ラグラーズに敵うわけもありません。すぐに滅ぼすことが出来るのに、そうはしません。何で、侵入するだけで何もしないまま国へと引き上げてしまっているのか、そこがすごく気になりますし、違和感がすごいです。この村には攻撃や破壊が出来ぬ理由があるとしか思えません。でなかったら、この村はラグラーズに目をつけられた時点であっという間に滅んでますもの。



必要なものを揃えたらとっとと出ていけっていうくらいですから、相当緊迫していることがわかります。そして、橋にいた男性はラグラーズの者が来るかどうか見張っていて、来たらすぐに知らせに行く連絡係りを担っているのでしょうね。


「気を悪くしないでくれよ。ラグラーズに限らず、色々な国から今この村は狙われているんだ。悪いことは言わないから、ごたごたに巻き込まれないうちに村を出た方がいいよ」


そんなに狙われている理由は何でしょうか?この村には、そんなに手にしたい財宝が眠っているっていうことなのでしょうか?


「こうして毎日畑仕事ができるのも、神父様のおかげですっと。いんや、女神様のおかげと言う方が正しいかもしれんね」


神父様に女神様。今回のエピソードのキーワードかもしれません。


神父様と女神様のおかげで毎日仕事ができる。逆にいえば、いなかったら毎日できないということになりますが…。


「よその国が魔物に怯えて暮らしている中、この村はまるでウソのように平和じゃ。なにしろ、この村だけには魔物たちは一歩たりとも近づけないのじゃからな」


近づけない?それが神父様と女神様のおかげと感謝する理由なのでしょうか?結界を張っているとか、神の力とか?近づけないというくらいだから、相当な力の持ち主なのでしょう。でも、ラグラーズが侵入する理由としては、うーん…ってなってしまいます。


「数日前、はるかラグラーズの国から村の長老オルドー様のもとに一人の使者がやってきたのです。何でも、ラグラーズ王からの手紙を持ってきたらしいのですが、一体何が書いてあったのか。長老オルドー様は、まだ私たちには教えてくださらないのです」


手紙?ラグラーズ王が?そんなことするような国でもないでしょうに。相手が「村」だからですかね?


なーんか引っかかりますね。



「数年前までは魔物がこの村の中に入ってきたこともあっただよ。だけんどあいつら、神父様が女神像を持って来なすってからは、村に近寄ることすらできねぇだ」


女神像!?なんだ、女神様って像のことだったのか(^^;僕はてっきり、神父様の奥様のことを言っているのかと思っていました。


マリベル「女神像!それよ!それが狙われているのよ。きっとそうだわ!」


村に隠された財宝とは、魔物を寄せ付けない女神像。なるほど。ラグラーズはそれを狙っているっていうことでしょうね。でも、なおのこと力ずくで奪えそうなものなのに、ラグラーズはそうはせずに手紙何て寄越しています。随分と平和的ですね。マーディラスの時とは大違いです。主人公一行がお会いした王様と同一人物かどうかはわかりませんが。


「この村の教会に奉られている不思議なチカラを持つ女神像を、色んな者が狙っておる。嘆かわしいことじゃが、今やこの村の敵は魔物ではなく、自分たちと同じ人間なのじゃ」


人間の欲望ってすごいですからね。中でも金が絡むと一気に醜い本性が出ます。それが人間という魔物生き物です。


「この村だけは教会に奉られている女神像様のおかげで魔物に襲われずにいるのじゃ。魔物たちは女神像に近づくだけで魔力を失い、長くそばにいると命をも落とすという。わしらにとっては女神様でも、魔物にとってはほんに厄介な代物じゃろうて」


マリベル「今の話しが本当ならば、これは大変なことね。世界中のどの国だって欲しがるに決まってるわよ。この私だって欲しいもの」


これはすごいことになってきました。おばあさんは敵は人間に限らないことを示唆し、マリベルは女神像を巡っての人間の欲望による争いを感じさせます。これではもう疑心暗鬼になってもおかしくありません。不安と恐怖が村を支配するようなことになったら、この村の人たちは女神像を破壊しようとし、また、神父様を排除してしまう可能性があります。っていうか、皆不安がっており、落ち着かなくなっているため、その一歩手前かもしれません。



長老のお宅を訪ねると、どこかへお出かけになったようです。メイドさんによると、長老は息子のラズエルと言い争っていて、期日は今日、明日には攻めてくるだとか言っていたとのこと。まるで戦争が始まるみたいだと不安がっています。


ある女性は、長老が王からの手紙を読んでいたところを見聞きしてしまったそうです。内容はこう。


「一つの小さな村よりも、大きく栄える我が国こそ女神像の所有者としてふさわしい。早々に引き渡さねば、村ごと焼き払うって…」


横暴で身勝手な理屈ですね。女神像にふさわしいとか意味がわかりません。何よりも、規模や背景の力(武力)を見せて脅しているところが気に入りません。


防具屋のお兄さんはラグラーズの王様のことを知っているようで、教えてくれました。

あくまでウワサですが。


評判はよくない上に、元々こういうことをやってもおかしくない国なのでしょうね、ラグラーズは。


教会へ向かうために洞窟に入ると、魔物の姿が…!


えっ!?女神像によって魔物は近寄れないんじゃなかったの!?普通にウジャウジャいるじゃないかよぉ!


教会へ向かうだけなのに、何で戦闘しないといけないのか。これで何度も往復させられたらイヤですね。



教会に着くと、お掃除している男性がいました。こちらの男性、神父様の人柄に惹かれてふもとからわざわざやってきてお掃除しているそうです。神父様は村の人から相当慕われているようですね。

男性は神父様のことを教えてくれました。神父様は、3年ほど前に東の海岸に流れ着いたようです。どうやら、記憶を失っている身のよう。このプロビナの村で保護され、今に至るとのこと。


よほど恐ろしい目って何でしょうか?記憶を失うってよっぽどですよ?耐え難く、想像を絶する恐怖を経験してしまったと思われますが、プロビナの村の方々は優しい方ばかりですから、その村に保護されたことが救いになると信じたいです。


しっかし、マリベルが横から口を挟んで先の展開を言っちゃうものだから、男性が怒ってしまいました。当然です。あの…代わりに謝ります。ごめんなさい。


現代に戻ったら全く話さないで無口になり、過去に来たらまぁよく喋る。…何か変だよなぁ。何もないですよね?プロビナの村も心配ですが、マリベルの方が心配です。大丈夫ですよね?



オルドー「よしっ。今一度このわしからラグラーズ国王を説得してみよう」


渡さなきゃ討つまで!って言ってる人間が、今さら話し合いに応じるとは思えません。話し合いも良いですが、「もしも」の時に備えて村の人たちを避難させるか防衛の準備をさせることも大事だと思いますが。


息子のラズエルは説得するという長老の父に対し、あの傲慢な国王が聞くわけねぇと一蹴します。


ラズエル「あの女神像がなかったら…

言いたいことはわかりますが、これまで村の安全や平和が守られてきたのは、その女神像があるからです。女神像がなかったら、とっくのとうにこの村は消されていましたよ。そこに考えが及ばないって、相当な低能ですね。次期長老となるはずの人がこんな人では、元々先は長くないかもしれませんね。


何かね、自分もその平和を謳歌していたはずで、いざ事態が悪くなるとこうなったのは女神像のせい!と言い出し、全て女神像のせいにして厄介払いしたがるその様子は、あまりに短絡的で勝手すぎないか?と思ってしまいます。そこに腹立たしさを感じます。


そこへ、橋にいた男性が教会に駆け込んできました。


橋から教会までってかなりの距離ですし、洞窟内には魔物もいます。それも、グリーンドラゴン何て強い魔物が出るのです。そんな所を簡単に通れるくらいなら、ラグラーズ何て倒せるでしょうにっていうのは言っても思ってもいけないことですかね?



「オルドー様、大変です!村はずれの橋の向こうにラグラーズ国の者と思われる軍勢が!」


軍勢!?


うわぁ、やる気(殺る気)満々じゃないですか。こうなったら説得何て通じませんよ。相手は軍勢を従えてきているわけですから。そこらへんちゃんと考えて判断し、行動しないと最悪なことになりかねませんよ、長老。


すると、ラズエルはいきなり女神像を持ち出し、連絡係りの男性にこう言います。


ラズエル「大丈夫だ。これで争いごとも終わりさ。さっ、行くぞ!」


ねぇ、誰かラズエルを殴って?どうしてこんなにも短絡的でバカなんでしょうね?


これで争いごとも終わるって…。そんなんで終わったら誰も苦労しません。厄介な女神像をなくすなり渡すなりすれば争いがなくなる?終わる?浅はかで何てバカなんでしょう?そうなったらどういうことになるか。どうしてそこを考える前に勝手なことをしてしまうのか。厄介なのは女神像ではなく、ラズエルのような人だと僕は思います。



神父様は記憶がないため、自分が何故女神像を持っていたのかわからないと言います。

責任を感じて落ち込む神父様に、マリベルがこう言います。

その通りです。神父様も女神像も悪くありません。そもそも、「誰が悪いのか」、「誰のせいか」とすぐに犯人探しをし、その犯人を悪者にして全ての罪や責任を被せてしまう。そんな風潮が現実にもありますが、そんなことをしたって争いはなくならないですし、平和にもなりませんからね?


神父様「ありがとう、お嬢さん。あなたは優しい心をお持ちのようだ」


マリベル「や、やだ、神父様。そんなこと言われると、あたし…」


あたし…なんでしょう?


マリベル、照れてますね。きっとマリベルは、こうやって自身の本質を見ぬかれ、そこを褒められるっていう経験は初めてだったのではないかな?と思います。


マリベルの本質をわかっている人はフィッシュベルにはいないでしょうからね。お転婆で困ったお嬢様だものね、あそこでは。



神父様「女神像などどうなってもいいが、君が危ない目にあわぬようにと!」


ラズエルにそう伝えてくれと頼んでくる神父様。バカは放っておけよって思う僕と違い、神父様もまた優しい心を持っていらっしゃいます。その優しい心に応えないことの方がバカですね。よし、後を追いましょう!



急いで洞窟を抜けて橋へ行くと、いましたラズエル。ラグラーズの者と対峙したラズエルが取った行動は、暴挙とも言えるものでした。



続きます。