恋愛・夫婦関係で失った自己肯定感を高める方法
他人に振り回されてしまったときのセルフケア
人間関係は、「愛情」や「努力」でどうにかなるものではありません。
努力や愛で相手が変わると考えるのは、新たな「苦しみ」を生むだけです。
「頑張れば、いつか努力が報われる」
「自分が変わりさえすれば、事態は好転する」
真面目で一生懸命な人ほど、そう思いつめる傾向があるようです。
しかし、いくら努力しても、人間関係は報われないことのほうが多い。
そう思っておいたほうがいいでしょう。
人間関係が、自分ひとりの努力や愛情でどうにかなると考えるところから、まず一歩離れてみる。家族であろうが、恋愛相手や友人であろうが、年齢も性別も職業も「情」も関係なく、その人を冷静に見る。そういった訓練をしないと、状況を正しく判断できません。そこから、その人間関係を自分の力でどうにかできるのか、できないのか。枠組みを変える余地があるのか。それとも、関係を切るのかどうか。冷静に考えていく。このとき大事な視点が、家族から国家まで、どんな集団であっても、人間関係の基本は「政治」だと考えることです。つまり、すべての人間関係の底には「利害関係」と「力関係」が働いていると見通すのです。そこをきちんと見なければ、正しい状況把握はできません。