久保建英の一撃は「スピードが落ちないまま曲がる」 GK大迫が明かすシュートの凄み
ベロオリゾンテでのシュート練習で本領発揮 特徴は“ファーサイドへの一撃”にあり
森保一監督率いる日本代表は、現地時間24日(20時・日本時間25日8時/エスタディオ・ミネイロン)にコパ・アメリカ(南米選手権)のグループリーグ第3戦でエクアドルと対戦する。決勝トーナメント進出を懸けた大一番に向けて、22日には開催地ベロオリゾンテでトレーニングを実施。ウルグアイ戦のスタメン組以外はミニゲームやシュート練習で汗を流したなか、18歳MF久保建英(FC東京→レアル・マドリード)は左足から何度も強烈な一撃を放った。対峙した1人のGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)は、久保のシュートの特徴に「スピード」を挙げている。
【連続写真】止められない一撃? 18歳MF久保建英、GK大迫敬介も驚く“スピードが落ちない”カーブショット
チリ戦で0-4と敗れた日本は、20日の第2戦でスタメン6人を変更してウルグアイに挑み、A代表初先発となったMF三好康児(横浜F・マリノス)の初得点を含む2ゴールの活躍で南米屈指の強豪相手に2-2と互角の戦いを演じた。
チームは試合翌日にエクアドル戦が行われるベロオリゾンテへ移動。22日のトレーニングでは、ウルグアイ戦にスタメン出場したフィールドプレーヤー以外は、ミニゲームやシュート練習で汗を流した。キレのある動きを見せていた1人が、ウルグアイ戦は後半38分から途中出場した久保だ。とりわけシュート練習では、クロスバーやポストを叩くシーンもあったが、大迫やGK川島永嗣(ストラスブール)がコースに飛んでも止められない一撃を何度も放った。
同じくキリンチャレンジカップからの継続招集組であるGK大迫によれば、「キーパーと駆け引きしたなかで、ファーに打ってくるようなモーションから足の当てどころを変えてニアに打ってきたりする」という。そして、ファーサイドへのシュートには“止めるのが難しい”特徴があると分析する。
「ボールのスピードが速くてステップを踏む時間がないのでボールに行くのは難しい」
「普通の選手だとファーに打つとある程度巻くのでニアに比べてボールのスピードが落ちたりします。でも、(久保)建英の場合はスピードが落ちないまま曲げてくる。ファーだと(飛ぶ)距離が伸びる分、(GKとしては)半歩でもステップを踏みたいところなんですけど、ボールのスピードが速くてステップを踏む時間がないのでボールに行くのは難しいですね」
大迫曰く、「建英みたいな特長を持った選手のシュートを受けるのはなかなか経験できない」。ウルグアイ戦翌日、三好について「代表での初ゴールは先を越されてしまいましたけど、本当にチームを救ったヒーローだと思う」と語っていた久保だが、次は自身の左足でチームを勝利に導く一撃を決めたいところだ。
Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda