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久保建英の登場で2列目は激戦区に!日本代表6月シリーズで評価を上げた選手は?

GOAL

久保建英の登場で2列目は激戦区に!日本代表6月シリーズで評価を上げた選手は?
コパ・アメリカにも参加する久保。本気の南米相手に戦う(C)新井賢一
久保建英(FC東京)が新たな戦力として加わり、3バックを実戦で試すなど、今後の森保ジャパンの骨格が見え始めたキリンチャレンジカップ・トリニダード・トバゴ戦とエルサルバドル戦。この招集メンバーから9名が日本時間15日朝に開幕するコパ・アメリカ2019にも参戦する。


9月には2022年カタールW杯に向けたアジア2次予選が始まるが、果たしてこの6月シリーズで序列は変わったか? ポジション別に評価した。【文=原山裕平】

【GK】シュミットが高評価。川島、大迫はコパ・アメリカで

久保建英の登場で2列目は激戦区に!日本代表6月シリーズで評価を上げた選手は?
3バックにもフィットしたシュミット(C)Getty Images
2試合を通じてシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)がゴールを守り続けた。危ないシーンはほとんどなく、数少ない被シュート場面では無難な対応を見せた。守備機会は少なかったとはいえ、2試合ともに無失点は及第点と言えるだろう。

3バックの採用で、4バックの時よりもビルドアップを求められたが、正確な足技を見せ、確実に味方につなぐなど、スムーズにフィット。2戦フル出場はこの点を指揮官に高く評価されている証。一気に序列を高めた印象だ。

権田修一(ポルティモネンセ)、大迫敬介(サンフレッチェ広島)はベンチ入りも出番なし。大迫はメンバー外となった川島永嗣(ストラスブール)とともに、コパ・アメリカでの活躍が期待される。

【センターバック】3バックの3選手が安定感を発揮

久保建英の登場で2列目は激戦区に!日本代表6月シリーズで評価を上げた選手は?
冨安もコパ・アメリカ組。南米の屈強なFWを止めたい(C)新井賢一
最も注目を集めたのがこのポジションだ。新機軸の3バックをどこまで機能させられるか。槙野智章(浦和レッズ)が負傷離脱したこともあり、昌子源(トゥールーズ)、冨安健洋(シント=トロイデン)、畠中槙之輔(横浜F・マリノス)のセットが、2試合ともにスタメン起用された。

トリニダード・トバゴ戦ではややライン設定が低くなったものの、エルサルバドル戦ではしっかりと修正が見られた。冨安、畠中の左右のCBが人に対して激しくいき、昌子がカバーリングに回る関係性は悪くなく、こと守備面においては安定感を保った。

4バック時よりも求められる攻撃に関しては、エルサルバドル戦では冨安が永井謙佑(FC東京)の先制点をアシストし、畠中も2点目の起点となった。裏を狙ったフィードや縦パスの狙いは見えたものの、サイドバックのように高い位置にまで持ち上がるシーンは少なかった。攻撃参加の意識をさらに高めることが、3バック導入時における今後のテーマとなりそうだ。

【ウイングバック・サイドバック】適性を示したのは伊東

久保建英の登場で2列目は激戦区に!日本代表6月シリーズで評価を上げた選手は?
ウイングとして仕掛け続けた伊東(C)新井賢一
 [3-4-2-1]の布陣では、ウイングバックのポジションも重要なカギを握る。サイドバックであり、ウイングとしての役割も求められるため、一人でサイドのエリアをカバーするタフなポジションであるからだ。

トリニダード・トバゴ戦では右が酒井宏樹(マルセイユ)、左が長友佑都(ガラタサライ)。エルサルバドル戦では右が伊東純也(ヘンク)、左が原口元気(ハノーファー)のセットが選択された。前者はサイドバック型、後者がウイング型という属性があるため、エルサルバドル戦のほうがより攻撃的になったのは、ある意味で当然ではある。より好印象を与えたのはアシストを記録した原口よりも、伊東のほう。単独での打開や高い位置でのボール奪取を実現するなど、ウイングバックに適正があることを示した。

トリニダード・トバゴ戦では、長友がエリア内でパスを受けるなど、ウイング的な意識を持ってプレーしていることが窺えた。同サイドの中島翔哉(アルドゥハイル)との連係も悪くなく、「難しい」と語っていたポジションへの適応力の高さを示した。

【ボランチ】守備型・橋本拳人が猛アピール

久保建英の登場で2列目は激戦区に!日本代表6月シリーズで評価を上げた選手は?
橋本はつぶし屋として存在感を発揮(C)新井賢一
トリニダード・トバゴ戦では柴崎岳(ヘタフェ)と守田英正(川崎フロンターレ)、エルサルバドル戦では小林祐希(ヘーレンフェーン)と橋本拳人(FC東京)がコンビを組んだ。

司令塔タイプの柴崎と小林は、相手のプレッシャーがあまりないなかで、無難なパスさばきを披露。とりわけ小林はボールに触れる機会も多く、攻撃にリズムを生み出していた。ただし、両者ともに守備的な相手を崩し切る決定的なパスワークは見せられず。また、これまでと異なる布陣のなかで、サイドを使う意識をより強めたかった。

一方、守備型の選手では、橋本の存在感が光った。広いエリアをカバーし、つぶし屋としての役割をまっとう。奪ってからの展開も速く、このシリーズで評価を高めた1人だろう。

【シャドー・2列目】久保建英の登場でさらに競争が激化

久保建英の登場で2列目は激戦区に!日本代表6月シリーズで評価を上げた選手は?
中島もコパ・アメリカへ向かう。どこまでやれるか?(C)新井賢一
久保建英のインパクトは、やはり強烈だった。限られた時間のなかで、持てる能力を十分に発揮。鋭いカットインからのシュートをはじめ、敵陣を切り裂くスルーパス、周囲との連係もスムーズで、とてもデビュー戦とは思えない輝きを放った。

2試合ともに先発出場した堂安律は、慣れない2シャドーのポジションで、持ち味を発揮できなかった印象。縦へのスピードやゴールに向かう迫力を示せなかった。

中島はシステムが変わっても、これまでと変わらないプレーを見せた。決定力不足を露呈したものの、ゴールに向かう意識は誰よりも高かった。南野拓実は1トップに入った永井謙佑との連係に腐心した印象。エリア内で相手に脅威を与えられなかった。

 これまでは中島、堂安、南野の3人がこのポジションを牽引してきたが、久保が割って入る構図に。負傷により出番がなかった香川真司も含め、今後この2列目のポジション争いはますます活性化していきそうな気配だ。

【センターFW】新たな選択肢となった永井謙佑

久保建英の登場で2列目は激戦区に!日本代表6月シリーズで評価を上げた選手は?
2得点と猛アピールした永井(C)新井賢一
代替招集ながらもエルサルバドル戦で2ゴールを奪った永井謙佑(FC東京)が、攻撃に新たなオプションをもたらした。スピードを生かした裏抜けは相手に脅威を与え、高い決定力も披露。中央にとどまらずスペースを狙う動き出しは、敵陣を揺さぶるのに効果的。空いたスペースに2シャドーが入り込むような連係が生まれてくれば、よりその存在がクローズアップされるだろう。

大迫勇也(ブレーメン)は1トップ2シャドーのシステムに、やや戸惑いが見られた。ボールを収める能力はさすがだが、シャドーとの距離感が良くなく、自身が得点を奪える位置になかなか入り込めなかった。出場時には[4-2-3-1]となったエルサルバドル戦のほうが、ストレスなくプレーできていた印象だ。

【日本代表戦結果・日程】
キリンチャレンジカップ:6月5日(水)日本 0-0 トリニダード・トバゴ
キリンチャレンジカップ:6月9日(日)日本 2-0 エルサルバドル

【コパ・アメリカ 日本代表戦の日程(日本時間)】※DAZN独占配信
グループC第1節:6月18日(火)8:00~ vsチリ
グループC第2節:6月21日(金)8:00~ vsウルグアイ
グループC第3節:6月25日(火)8:00~ vsエクアドル

原山裕平