<Bou-ken weekly>080 親しい学生時代の仲間との懇親会

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                          2026.07.15(水)

 

   小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)候、見る者を幽玄の世界へと誘う蓮の花は、朝の訪れとともに完全に開き、昼が過ぎるころには閉じてしまいます。暑さが厳しくなる前の、涼やかな情景が目に浮かぶ綺麗な七十二候。もうすぐ梅雨が明けると厳しい猛暑の真夏がやって来ることでしょう。美しい蓮の花等を眺め、つかの間静謐な時間を過ごしたいものです。

 

 

   ところで、政府が経済財政運営と改革の基本方針骨太の方針2026を閣議決定する時期がずれ込んでいます。当初14日頃が想定されていましたが、財政規律の緩みや金利引上げを牽制する政権の動向を懸念する市場の反応を踏まえて文言を調整しているとのことです。「闘う政治家でありたい。そうあらねばならないと自らに言い聞かせている。」と意気込む現首相のことですから、原案のまま強行するかもしれないと心配していましたが、どうやら政権内からも市場の動揺が表面化していることに気を揉み、文言の修正を求める声が上がったようです。国の最重要課題や政策の優先順位を明確にするための指針である「骨太の方針」の重要性が改めて再認識されたことは有意義なことです。いくら首相一人が闘うと意気込んだところでマーケット(外為/金融市場)を相手にゴリ押しするのは無理筋でしょう。

 

 

   なお、マスコミ報道によれば、この骨太の方針2026の最新の検討状況は、焦点となっている食料品の消費税減税の結論を得る時期について内閣総理大臣が今週中にも最終判断し、政府はこの最終案を今月21日の閣議で決定する方針だと伝えられています。理性によれば重要で基幹的な社会福祉財源である消費税を2年間限定とはいえ引き下げるような無謀な意思決定はあり得ないところですが、現在の内閣総理大臣はしばしば理性よりも感情によって判断と選択を行おうとする傾向が強いのではないかと危惧するところです。三連休明けの7月21日は我が国日本の将来を大きく左右する一日になりそうですので、高い関心を持って注視していきたいものです。

 

 

 

   この一週間の私生活を振り返りますと、7月8(水)は、午前中に横浜市内の実家から大田区の自宅に戻りましたが、相鉄線内の複数の駅で乗客救護と信号確認等により遅延が生じていたため、駅ホーム及び車内は多くの人々で混み合っていました。このところ電車に乗るたびにこの種のトラブルに巻き込まれることが多くなってきたように感じます。途中下車しガストでモーニングセットを食べて一息付いてから帰宅しましたが、街路には強い日差しが照っていて急に真夏の気配が強まってきました。非常に強い勢力の台風9号が南の海上を進んでいる影響で太平洋高気圧が押し上げられて日本列島の気温が急上昇しているという天気予報の解説でした。

 

(ガスト)

 

 

   9日(木)は、自宅内の書類整理等に励んでいたところ、郵便局から書留郵便の配達を受けたので早速中身を確認すると、日常の買い物に利用している「マルエツ」が6月末をもって取扱いを止めたTカード(V Point)に代わる新しいポイントカードでした。これで今後も日々の買い物でポイントをゲットすることができるようになりました。早速試してみようと自宅最寄りの「まいばすけっと」に出かけ食品等の買い物に使ってみたところ上手くいったようです。

 

   ついでにその直ぐ近くにある蕎麦屋蕎肆遊粋多摩川へ足を延ばし、「茄子味噌田楽」を肴に良く冷えた岐阜の地酒「純米吟醸ひやおろし 小左衛門」で一献嗜みました。御主人の金本さんと挨拶することができ、お話を伺っているとこのお店では一般的な酒屋や居酒屋等では入手困難な地酒を特別なルートで仕入れており、この小左衛門のほかにも、壱岐の「よこやま」や先日いただいた秋田の「刈穂六舟」もなかなか貴重なお酒だそうです。そう聞くと不思議に一段と美味しく感じられるものです。最後は「蒸籠蕎麦」で〆ました。

 

(地元商店街「蕎肆遊粋」蒸籠)

 

 

   10日(金)は、今年二回目の中学校3年1組有志クラス会に参加すべく横浜日ノ出町の美味しい焼肉屋「ぶん福」に訪問しました。前回2月は9名でしたが、今回は内1名の家族が白内障手術と日程が重なってしまったため、8名での開催となりました。参加した仲間は皆、今後もこの会を続けて行きたいと言ってました。中学時代といえば、半世紀以上も前の昔になりますが、不思議なもので会えば過ぎた長い歳月を忘れしばし歓談に花が咲きます。幹事の廣藤氏が世界一美味しい焼肉屋と自信を持って推薦してくれただけのことはあり、いずれの部位も新鮮・肉厚で美味しくたくさん食べることができました。夕方5時半に到着したときには既に満席状態になっており、商売繁盛・人気の高さが窺われました。焼肉の他、生ビール、マッコリ、焼酎をかなり飲みましたが、掘りごたつの席に座っての飲食だったからか、座っている間は酔いもそれほど感じなかったのですが、一通りの飲食を終えてトイレに向かうべく席を立ったとたん一気に酔いが回り足腰がふらついてしまいました。これはいかん、調子に乗り飲み過ぎたと反省し早々に帰宅の途に着きました。

 

(日ノ出町「焼肉 ぶん福」)旧中学校クラス会

 

 

   11日(土)は、これまた前回2月以来今年二度目の大学サークル貿易研究部(貿研)有志が集まり、メンバーの一人 飯吉氏の誕生日祝い及び退職慰労の会を開催しました。会場は横浜関内・野毛地区に詳しいメンバー村井氏に選定と予約をお願いし、大通り公園沿いのAmazon Club。ヨーロピアンアンティークのテーブルや、教会で使われるチャーチチェアなど、こだわりの家具を使用したお店で、お祝いの席に相応しい雰囲気の良い処でした。Amazonの店名からアマゾンドットコムと関係があるのかなとも思いましたが、ぞうも無関係のようでした。むしろ本場南米、アマゾン川流域のムードを意図した店のようでした。

   主賓の飯吉氏は永年に亘り地元横浜みなとみらい地区に本社を構える物流関係の事業会社に勤務して来ましたが、親の介護で多忙なことから会社からは慰留されたものの今年の誕生日を区切りとして勇退することにしたという説明でした。介護する方も還暦を過ぎ俗にいう“老老介護”を会社勤めと両立していくことは並々ならぬご苦労があったものと推察します。退職後も貿研有志の会には参加してもらい老け込まないよう一緒に活動したいものです。

 

(関内大通り公園「Amazon Club」)親しい旧友の誕生日&退職お祝い

 

 

   12日(日)は、ジャズ友の谷井さんを誘って、一番お気に入りのフルーティスト酒井麻生代さんが出演する“Q’s bar+天野丘トリオ・ミュージク”を拝聴してきました。リーダーの天野丘さん(Gt.)ベーシストの加藤真一さんにお会いしたのは初めてでしたが、バンドメンバーは酒井さんをはじめピアニストの岸淑香さんとドラマーの鈴木梨花子さんとは面識があり、初めてとは思えないほどリラックスして視聴し楽しむことができました。

 

   ギターとピアノがハモったり交互にメロディーを掛け合う感じがとても心地好く、そこに被さるフルートの音色とドラム&ベースのリズムが絶妙で立体的な音響が、聴衆の身体を揺らします。天野丘さんのエレキギター“ギブソン・レスポール”はもっと重々しいロック調の音色になるのかなと想像していたところ、とても繊細で優しい音色と伸びる響きを奏でていたのが意外でもありましたが、他の楽器との相性や調和が巧くとれていて実に良く考え練られているようすが伝わってきました。

 

(新宿ピットイン)

 

   この日は、ピットイン訪問前の腹ごしらえは新宿三丁目のメキシカンダイニング“AVOCADO”にしました。日曜日の午後5時過ぎともなると新宿界隈は家族連れ等がレストランで食事に出かける時間と重なるため、私たちは大人の隠れ家的な落ち着ける処がよいだろうと思い、これまでも何度か訪問しているこのお店にしました。TACOSはワインとも相性が良くジャズ談義等を交わすには絶好と言えます。

 

(新宿三丁目「メキシカンダイニング AVOCADO」)

 

 

   13日(月)は、先週に続き地元商店街、馴染みの居酒屋「旬花」を訪問しました。店主の浅野夫妻から名物の自家製「ちりめん山椒」を開店7周年お祝いの品として頂戴いたしました。まるでこの「ちりめん山椒」をいただくために再訪したような形となりました。マスターが会社勤めを定年退職後、我々庶民が気軽に楽しめる飲食店を開業されてから早や7年が経過したということです。近年は定年後も同じ会社に再雇用制度等で働き続ける人たちも多いなか、満を持して長年温めてきた構想を実現し自分のお店を開業、真に実りのある第二の人生を歩まれるというのはたいしたもので尊敬に値します。

 

   二次会はいつものカラオケスナックBJを訪問し、ほぼ梅雨明けと思われる真夏の蒸し暑さから逃れるべく、ママさんと「ミスターサマータイム」をデュエットしました。また南国ラテンミュージックからはSantanaOye Como Va, Astrud Gilberto The Girl From Ipanemaを歌い、涼をとりました。この日は朝からどんよりとした空模様のなか蒸し蒸しと不快な陽気でしたので、冷房の効いたお店でリラックスするのは一番良い過ごし方かもしれません。

 

(地元商店街「旬花」開店7周年お祝い)

 

 

   14日(火)は、蒲田の大田区民ホールアプリコを訪問し、「国立劇場7月歌舞伎鑑賞教室 -『神霊矢口渡』頓兵衛住家の場 -」を鑑賞してきました。前職勤務先会社のOB/OG会(鷲友会)からのご案内を受けて申し込みました。歌舞伎を鑑賞するのは約35年振りのことで、前回は本場銀座の歌舞伎座でしたが、会場や役者そして周りの観客等の雰囲気に呑まれ、演目の内容についてはほとんど記憶していません。今回は自分自身が年齢を重ねたせいか、演目が現在住んでいる地域に関わるものであったことからら、よく理解でき記憶に留めることができたように思われます。

 

   『神霊矢口渡』は地元商店街沿いにある新田神社ゆかりの演目で、新田神社は、正平13年(1358年)に創建され、新田義貞公の次男で南北朝時代に名を馳せた武将 新田義興公をお祀りしている神社です。『神霊矢口渡』は新田義興公の弟義峰と、その兄義興公をだまし討ちした矢口の渡し船の船頭頓兵衛およびその娘お舟など関係者とのやりとりを描いた劇です。歌舞伎の舞台を支える大道具、小道具、三味線、義太夫節、拍子木、お囃子、黒子等の陣容の充実ぶりにも改めて再認識するとともに感動しました。座席が2階団体席でしたので、舞台が小さく観えましたが、おかげで全体を俯瞰的、鳥瞰図的に眺めることができましたのでそれはそれで悪くなかったとも感じています。次回はもう少し舞台に近い席から鑑賞したいものでもありますが。

 

(蒲田アプリコ大ホール「歌舞伎学習」神霊矢口渡)

 

   この日は猛暑が厳しく、午後1時半に会場に到着した頃は体感的には今年最高気温ではなかったかと思いますが、午後2時半から4時半までの開演中はホール内の冷房がきつく効いて肌寒く身体が冷えてしまいました。ということで、観劇後は近くのバーミヤン紹興酒熱燗を嗜み身体を温めてから帰宅の途に着きました。なお、金曜日から毎日外出が続いていたこともあり疲労が溜まりこの夜は翌朝までぐっすり熟睡することができました。

 

(バーミヤン)

 

 

   さて、この一週間は、フェルメール - 謎めいた生涯と全作品 - 小林賴子著(平成20年9月25日初版発行、平成20年11月30日 三版発行、角川書店、705円税別:全277頁)を142頁から最終頁まで完読しました。

 

  筆者の見解では、「①人間の目にとって合理的な空間とは何か、②合理的な光の表現とは何かフェルメールはその二点を巡って展開してきた」と解説されています。

 

   「1654年から75年までの20余年という短い期間に、フェルメールは何回かの作風の変化を経験するが、最晩年の数年を除いて、彼の関心は一貫してその二点に向けられていた。

   もし彼がレンブラントほどの寿命に恵まれていたなら、つまりあと20年ほど長く生きることができたなら、自己脱皮を遂げた新生フェルメールの姿を見ることができたかもしれない。」

とも指摘しています。

 

   フェルメールは、晩年「自己脱皮」を遂げることができずに、単純化され、誇張され、型どおりの優雅な情景を展開し、技法は視覚経験の再現という役割を捨てそれ自体の完成を求めて独り歩きしたと辛口の批評をしていますが、これはオランダ社会が変質を始めていたことが一因をなしていると分析しています。

   それまで溌剌たる勢いで自己形成を果たしてきたオランダの市民社会も、徐々に階層の固定化が進み、活力を失いつつあり、絵画を購入し得る層は、自分たちが手に入れた豊かさを、もはや新しいものとして表現することを望まず、既存の枠組みのなかに落ち着かせることを選んだ結果として、フェルメールもまた、こうした時代の変化に決して無関心ではなかったはずだと説明が加えられています。

 

   わたしはこれまで、フェルメール作品について深い意味付けや細部に注目した分析等をしたことはなく、ただ眺めて見入ってきただけでしたが、この度真面目な解説本を読んだおかげで今後の絵画鑑賞における重要な示唆を得たように思います。

 

   なお、フェルメール作品のほとんどは風俗画によって占められていますが、風景画として名高く今日に伝えられている「デルフトの眺望(1659-60年)」はまた格別の異彩を放っています。筆者もこの本の最終章において多くのページを割いており、極めて高く評価しています。なるほど実に素晴らしい絵画であると感嘆します。

 

 

   この最終ページ迄で紹介された絵画は、①天秤を持つ女、②窓辺でリュートを調弦する女、③手紙を書く女、④女と召使、⑤真珠の耳飾りの少女、⑥少女、⑦赤い帽子の女、⑧絵画芸術、⑨天文学者、⑩地理学者、⑪レースを編む女、⑫恋文、⑬ヴァージナルの前に立つ女、⑭手紙を書く女と召使、⑮ギターを弾く女、⑯信仰の寓意、⑰ヴァージナルの前に座る女、⑱ヴァージナルの前に座る若い女、⑲デルフトの眺望、⑳小路 でした。

 

 

   以上、今週もご覧頂きありがとうございます。

                                  敬具

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(参考1)<菖蒲静夫著>「税務担当奮闘記」(中央経済社)2024年11月1日
https://www.biz-book.jp/isbn/978-4-502-51791-4
Amazonなどのネット書店でも取扱い有 https://www.amazon.co.jp/dp/4502517917/
【新刊】事務屋から経営サポートに移行する「企業税務」 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

 

(参考2)中央経済社「会計人コースWEB」(2025年4月2日掲載)<菖蒲静夫寄稿>

会計人コースWeb

【先輩からのメッセージ①】経理に配属された新社会人の皆さんへ ~未来を拓く5つの鍵とは? | 会計人コースWeb

 

(参考3)株式会社 中央経済社ホールディングス決算発表 P.3(税務分野)

2025年9月期決算短信〔日本基準〕(連結)

 

(参考4)神霊矢口渡「歌舞伎学習」2026-07-14

【7月歌舞伎鑑賞教室】『神霊矢口渡』好評上演中、大田区民ホールアプリコで15日(水)まで!(舞台写真あり) | 国立劇場歌舞伎情報サイト | 独立行政法人 日本芸術文化振興会

 

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※. 菖蒲 静夫  (あやめ しずお) ブログWebsite
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Bou-ken weekly 研究員

菖蒲 静夫(あやめ しずお)

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