<Bou-ken weekly>092 連続降雨が37日、9月は毎日雨だった 他

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                           2026.10.07(水)

 

   秋分・水始涸(みずはじめてかる)候、稲作が盛んな日本では、水田の水を抜き、稲刈りに備える頃と解釈されていますが、それと同時に、乾いて枯色になった秋の情景そのものをさしているそうです。日本人の多くは四季の中でも晩秋をもっとも尊び、閑寂の中に漂う「もののあはれ」に、奥深い豊かさや美しさを感じます。コンサートなどで「枯葉(Autunm Leaves)」を聴くと心が落ち着きます。

 

   それにしても今年は台風や豪雨が次から次へとやって来て、なかなか秋の風情に和む機会は得られません。9月は特に慌ただしくあっという間に過ぎ去ってしまい早や10月です。連続降雨が37日と伝えられており9月は毎日雨が降ったということですよね。だから爽やかさとは縁遠い鬱陶しい長月だったということ。例年であれば、9月にちなんだ歌を口ずさむところを、今年はそんな機会も訪れませんでした。10月に入り漸く秋らしい澄んだ陽気に恵まれていますのでしばらくはこのまま好天が続いてほしいものです。

 

 

   ところで10月4日(日)の日経新聞に、「いまの日本に保守はない」・「財政の刹那主義、おかしい」と見出しの付いた片山杜秀慶大教授の興味深い〈直言〉記事に目が留まりました。片山氏は、現政権は「保守主義」ではなく「ポピュリズムとファシズムの野合」であると見なしています。「保守は『保ち守る』やってきたことを踏み固め、確実につなげていく」ものと定義され、革新に対するアンチテーゼと位置付けられると解説しています。その意味で、「革新」勢力が総崩れとなった現在の日本においては、現政権の「ポピュリズム+ファシズム」は「保守」には当たらない、「いまの日本に保守主義はもうない」と喝破しているわけです。

 

   その一例として、過去の保守政治家はポピュリズム的に財政を使うことに厳しかった。将来世代を考えていまの政治を行う感覚はもう日本には戻らないのではないかという怖さがあり、「国家が経済的に持続するには財政規律が保たれているのが基本だ。『国債をいくら発行しても円建てだから大丈夫』とか、本当かなという理屈が世の中に跋扈している。これは相当におかしい。真面目に国民・国家の将来を考えてやっているのではなく、どちらかというとプロパガンダだ。だましてもいまを切り抜け、後のことは次の人に任せる。来年のことは知らない。刹那主義に突っ走っている。」と現政権の政策を憂いています。我々は一介の庶民に過ぎませんが、「現政権の無責任な積極財政は早々に改め将来に備える本来の堅実な「保守」に立ち返るべきときが今でしょ!」と言いたいところです。

 

   10月5日(月)の午後に内閣総理大臣による所信表明演説が行われ、私もNHK TVで拝聴することができました。演説された総理の表情や発声はクリアーで、自信に溢れていたように見えました。最近内閣支持率が微増と高水準で安定していることも影響しているのかもしれません。一方で演説の内容については、たとえば「財源確保に関しては、市場の信認を得られるよう、特例公債(赤字国債)に頼らずに確保することとしており、御心配には及びません。」に象徴されるように、劇場・エンターテインメント型で相当に気合先行・精神論に偏重したものでした。

 

   私が特に気になったのは、「国内投資や潜在成長率を大きく引き上げる措置を対象とする『強く豊かな日本』投資枠を創設します。経済安全保障上、特に重要な分野などについては、特別会計で「別枠管理」を行うことと、複数年度で十分な財源を確保します。」の発言です。片や「租特・補助金・基金の見直しを徹底する」と言いながら、他方では特別会計を使って財政支出を拡大すると言うのは如何なものかと戸惑います。これでは財政の持続可能性は危ういと言わざるを得ないのではないでしょうか?

 

 

 

   この一週間の私生活を振り返りますと、9月30日(水)は、朝から久しぶりに良い天気に恵まれました。雨天が続いていましたので外に出て日に当たりたい気分でしたので、昼間蒲田まで出かけ「銀ダコ」でランチをとりました(9月末期限の優待食事券を使い切るため)。「銀ダコ」では午後6時まで飲み物がハッピーアワーで半額とお得なため、ランチタイムではありましたが、角ハイボールを2杯飲み、普通のたこ焼き6個、やみつき棒棒鶏、坦々味噌もやしをいただきました。これだけ飲み食いしても代金は2千円未満と大変リーズナブルで、昼から良い気持ちになりました。「銀ダコ」は夕方に行くといつも混雑していて満席で入れないこともしばしばです。まさに庶民の味方と言える店でしょう。

 

 

(銀ダコ 蒲田西口店)

 

   夜は蕎麦屋で「9→10の月越蕎麦」でも食べたい気分でしたが、昼間から飲んでしまったこともあり、自宅で「山形とびきりそば(小川製麺の乾麺)」を茹でて美味しくいただきました。

 

 

   10月1日(木)は、地元大田区を主な活動拠点とする東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団(ユニフィル)の第45回定期演奏会を聴きに、蒲田のアプリコ大ホールを訪問。18:30開場を前に近くの吉野家で牛丼を食べてから入りました。店内には外国人客を含めて満席でした。

 

   18:45からの指揮者 松岡究さんによるプレトーク(曲紹介等)に続き、19:00から開演、演奏が始まりました。

 

   この日のプログラムは、①メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」ロ短調 作品26、②ブルッフ:スコットランド幻想曲 変ホ長調 作品46(この曲が当日のメインで、お気に入りのヴァイオリニスト 印田千裕さんとハープ奏者の清水梨紗さんをフィーチャーする形でユニフィルが演奏)、③ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73、 (Soloist Encore)②の後 印田さんと清水さんのDUOで、ブラームスの歌曲Op.105-1 旋律のように(ハイフェッツ版)  でした。

 

   印田千裕さんのヴァイオリン演奏は、2020年11月のユニフィル第39回定期演奏会で、ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲を聴いたのが初めてだったと記憶していますが、以来ユニフィルをはじめさまざまな場で開催された演奏会で素晴らしい演奏を拝聴することを楽しみにしております。今回の“スコットランド幻想曲”は初めて聴きましたが大変良い曲でかつ印田さんのヴァイオリンも熱演で感動しました。アンコール曲のブラームスもとても印象的で感銘を受けました。

 

 

 

 

(アプリコ大ホール「ユニフィル定期演奏会」)

 

 

   21時過ぎに終演、ホールを後にしましたが、小腹が空いたので、近くの日高屋で晩酌セットと半ラーメンを食べに寄ったところ、平日のこんな遅い時間にもかかわらず店内はほぼ満席状態で店員も忙しく働き回っていました。新聞情報によれば日高屋は売上・利益とも過去最高と好業績を上げていると報じられてしましたが、なるほどこれだけ客が入っていればそういうことなのだろうと納得しました。最近の物価高の状況において日高屋は値ごろ感があり手軽に飲食ができる場として気軽に入れるところが良いと思います。

 

(吉野家「蒲田東口店」)

 

 

 

(日高屋「蒲田東口店」)

 

 

   2日(金)は、自宅マンションの管理組合が契約しているケーブルテレビ会社が、各戸のTV受信端子のレベル性能を定期テストしに来るということで、外出せずに待機していました。会社係員によるテスト自体は1分もかからないほど簡単なもので、拙宅の端子性能に問題はないことが確認できましたが、その僅かな時間のために3時間の幅で在宅予約・拘束を受けました。もう少し細かく例えば1時間単位で予定することができればよいのにとやや不満を感じます。

 

   上記の点検を終えて自由の身になったことを受けて、夕刻から自宅最寄りの蕎麦屋「蕎肆遊粋多摩川」へ訪問し、美味しい地酒「酔鯨 純米吟醸 秋あがり」を味わいながら、肴はお通しと「マグロの山掛け」をいただきました。続いてキープしてある蕎麦焼酎の蕎麦湯割りを呑み、最後は揚げ茄子天ぷら蕎麦で〆ました。御主人がこの日は偶然にも私の友人H氏から来店の予約が入っていたものの、その日仕事の関係で都合が悪くなりキャンセルされた旨を告げられました。御主人はてっきり私がH氏と一緒に来店するものと思っていたようで私の入店に驚いたと言っていました。そういう奇遇なこともあるのだなと私も驚いた次第です。早速翌朝H氏とメールで連絡を取り合い近いうちに懇親会を持とうと約束しました。

 

 

 

 

(地元商店街の「蕎肆遊粋多摩川」)

 

 

   3日(土)は、ジャズ友の谷井さんと新宿ピットインを訪問し、竹村一哲カルテット(魚返明未Pf. 井上銘Gt. 三嶋大輝Bs. 竹村一哲Ds.)のライブを聴きに行きました。竹村さんと三嶋さんは昨年末のピットイン60周年記念コンサートで渡辺貞夫(ナベサダ)カルテットに参加していたメンバーで我々の記憶も生々しく残っています。この日はお二人に加えて魚返さんと井上さんという強力な布陣で臨んでいて期待は高まるばかりでしたが、まさにその期待に違わぬ素晴らしい演奏を披露してくれました。

   井上銘のMay 3rd, 竹村一哲のTwilight, 魚返明未のLost Visions 等はなかでも印象深く記憶に残りました。この日の井上銘はエレキギターでしたので、先日のマーティ・ホロベック他と弾いたアコースティックギターとの違いがよく分かり、同じ曲でも随分雰囲気は変わるものだと感心しました。三嶋大輝のウッドベースも音色・リズム感が独特で個性溢れる好演で、ナベサダが抜擢するだけのことはあると思いました。

   土曜の夜ということもあってか、満席の観客のなかには外国人も多数来場していました。ジャズの本場に住む外国人にも彼らの名は知られているのか、それとも観光で来日している外国人が日本人のジャズ演奏はどんなものなのか興味を持って来たのか真相は分かりませんが、このライブを聴くことができた人たちは幸せだったと思います。

 

 

 

 

(新宿ピットイン「竹村一哲カルテット」)

 

 

   ピットイン訪問前の腹ごしらえは、お馴染みとなったCucina-Bar 然で、ハッピーアワーの赤ワイン5杯と鮮魚のカルパッチョ、サバとトマトを和えたスパゲッティをいただきました。ハッピーアワーで赤ワインが半額で飲めるので代金は一人約3千円と極めて良心的だと思っています。しかもハッピーアワー終了直前でも注文さえしておけば最後の1杯も半額でいただけるというお店とスタッフの良好なサービス精神にも親しみを覚えます。新宿三丁目界隈にはそれこそ数えきれないほど多数の飲食店がひしめいていますが、なかにはつっけんどんでお客を馬鹿にしたような態度のもう二度と来たくないと思うような店もあります。その点この然はいつ来ても歓迎ムードに包まれ居心地が良いのが嬉しいところです。

 

 

 

(新宿三丁目「バル 然」)

 

 

   4日(日)は、朝から定番のテレビ番組を観たり片付けものをしたりしているうちにあっという間に夕方になってしまったので、外出は控え自宅で寛ぎながら養生に努めました。会社勤めを引退・隠居してからも、やはり長年身に付いた習慣で日曜日は特段の用事がない限りは自宅で静かに過ごしたいものだと本能的に感じるようです。

 

 

   5日(月)は、冒頭の通り午後2時からNHKで内閣総理大臣所信表明演説を拝聴し、夕方から地元商店街の居酒屋「旬花」に訪問しました。午後5時半の開店後間もなく順次来客が続き6時頃にはほぼ満席状態になりました。我々は、旬の「いかの塩辛ジャガバター」、「赤魚の塩焼き」、「八幡巻き」、そして名物のブラジル料理「パステウ」を生ビールとワインの肴として美味しくいただきました。

 

   二次会はいつものカラオケスナックBJで、先日なべさんから配信の「きまぐれ通信33号」で紹介されていた“フィリピンの田植え歌”をカラオケで発見できたので早速歌ってみました。なかなか受けたようです。ママさんとは、過ぎ去ってしまった9月を振り返り“September -竹内まりや”をデュエットしました。そして秋の歌ということで、“秋の気配-オフコース”と“Autumn Leaves -Eric Clapton”に挑戦しました。

 

 

 

 

(地元商店街の居酒屋「旬花)

 

 

   6日(火)は、再びジャズ友の谷井さんと新宿ピットインに訪問し、伝説のピアニスト板橋文夫(喜寿)とそのオーケストラ+細井徳太郎・立花秀輝・秋元修のライブを聴きに行きました。19:30過ぎ開演で終了時刻は22:50頃と帰りの電車が心配になるほどの長時間ライブでした。一曲一曲の演奏時間が長く、オーケストラ構成員各人によるソロプレイが順番で熱演され会場も陶酔のムードに包まれました。会場後方にはかなりの人数の立ち見客も入り、平日火曜日の夜とは思えない興奮を覚えました。喜寿になってもあれだけエネルギッシュにピアノを演奏できるというのは凄いことです。

 

 

 

 

(新宿ピットイン「板橋文夫オーケストラ」)

 

 

   ピットイン訪問前の腹ごしらえは、新宿三丁目界隈の「炉端とおでん きょうすけ」に初めて入りました。前回先週の土曜日にピットインへ行ったときに新規開拓を試みてその候補として内定しておいた店です。数カ月前に行った新宿末廣亭横に在る「おでんのたけし」は居心地が悪かったことから他におでんをやっている居酒屋が近くにあると良いのだかと探していました。この「きょうすけ」は地酒の種類も充実していて、店内もゆったりとした空間で落ち着いて飲食ができ満足しています。この日は、谷井さんが次回以降の候補として「きょうすけ」の直ぐ近くに「ビストロ向日葵」を発見してくれました。この界隈は飲食店がたくさんありますのでまだまだ開拓の余地は十分です。

 

 

 

 

 

(新宿三丁目「炉端とおでん きょうすけ」)

 

 

   さて、この一週間は、「ペスト」 カミュ 作(1947年6月10日原書出版、2021年4月15日 第1刷、2021年10月25日 第2刷発行 岩波書店、1,200円税別:全556頁)を236頁から381頁まで読み進めました。

 

   疫病が蔓延すると人々の心理状態は、神や宗教に救いを求める傾向が高いようです。しかしキリスト教の神父がペストに感染し死亡する事件が起きると、人々は何を信ずればよいのか不安の度合いが増し、希望を持てなくなり無気力に振る舞う者も増加するようです。その一方で、医師は懸命に人々を診察・診断し治療に当たり、そこでは宗教に囚われることなく現実に向き合い最善を尽く姿があります。

 

   日本でもコロナ禍に、「アマビエ」という江戸時代に流行った疫病退散妖怪の絵を描くことで心の救いを求める動きがありました。困ったときの神頼みや妖怪等の民間信仰が広がるのは人間の脆弱性を表しているのかもしれません。

 

   あと約百頁で本文を読み終えるところまでたどり着きました。もう少し頑張りたいと思います。

 

                                   以上

 

   以上、今週もご覧頂きありがとうございます。

                                   敬具

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(参考1)<菖蒲静夫著>「税務担当奮闘記」(中央経済社)2024年11月1日
https://www.biz-book.jp/isbn/978-4-502-51791-4
Amazonなどのネット書店でも取扱い有 https://www.amazon.co.jp/dp/4502517917/
【新刊】事務屋から経営サポートに移行する「企業税務」 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

 

(参考2)中央経済社「会計人コースWEB」(2025年4月2日掲載)<菖蒲静夫寄稿>

会計人コースWeb

【先輩からのメッセージ①】経理に配属された新社会人の皆さんへ ~未来を拓く5つの鍵とは? | 会計人コースWeb

 

(参考3)株式会社 中央経済社ホールディングス決算発表 P.3(税務分野)

2025年9月期決算短信〔日本基準〕(連結)

 

(参考4)高市早苗首相の所信表明演説の全文(2026-10-05)

高市早苗首相の所信表明演説の全文 - 日本経済新聞

 

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※. 菖蒲 静夫  (あやめ しずお) ブログWebsite
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Bou-ken weekly 研究員

菖蒲 静夫(あやめ しずお)

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