<Bou-ken weekly> 063 横濱ジャズプロムナード連携 松岡杏奈 ピアノコンサート 他

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                              2026.03.18(水)

 

   啓蟄・菜虫化蝶(なむし ちょう となる) 候、モンシロチョウが舞い始める季節となりました。モンシロチョウはアブラナ科のみを食草とするため「菜虫」といいます。モンシロチョウは知らない人がいない、日本でもっともポピュラーな蝶ですが、元々は外来種。日本には奈良時代、ダイコンと一緒についてきて、全国に広まったそうです。大根が油菜とは意外な気もしますが、葉や花も美味しく食べることができ、葉や花を見る限りなるほど菜の花に似ています。

 

   3月16日(月)昨年分の所得税確定申告期限を迎えました。’e-Taxにより申告する人が増加し紙の申告書類を税務署へ持参あるいは郵送する割合はかなり減少しているようです。一方、’e-Taxで不安になるのが通信環境等によってデータ送信がうまくなされない場合があり得ることです。このような不安に煽られることのないよう、期限間際でなくなるべく早めに対応することが肝要です。私の場合、幸いにも2月早々に’e-Taxで申告手続を実行したことで2月末には無事に還付金の入金が確認できました。

 

   話は変わりますが、日本国内閣総理大臣の訪米、アメリカ合衆国大統領との首脳会談の日程が迫って来ました。今回は極めて困難な会談になりそうです。私も日本国民の一人として無責任に批判することは控えたいと思いますが、相手が無法者の大統領とはいえ、日本が米国からの圧力に屈して迎合する訳にもいきません。当の大統領は訪中日程の延期を要請したということですし、当方も訪米日程を延期できればよいのにと思いますが、直前でドタキャンは無理でしょう。今回の首脳会談は今後の日本の行く末を大きく左右することになるでしょうから、禍根を残さないように事前準備を十分に整えて臨んでいただきたいものです。

 

   上記以外でこの一週間で最も驚いたのは、「ホンダ、上場来初の赤字 今期最終、最大6900億円」のニュースです。3月13日(金)の日経新聞朝刊一面に大きく掲載されていましたが、この記事によれば「2027年3月期以降に追加の費用や損失が今期と合わせて最大2兆5千億円になると試算」とあります。日本を代表する国際的優良企業のホンダが上場来初の赤字、それもこのようなビックリするような超巨額、けた違いの損失を被ることになるとは信じ難い思いです。「脱ガソリン」を修正し「EV戦略の柱である新製品の開発中止を決定」がその主因ということですが、これもアメリカ合衆国大統領による政策変更、EV普及策の撤回が大きく影響を及ぼしているということですから、まったく迷惑な話です。

 

   国際社会が合意して進めてきた地球温暖化対策の取り組みを否定し、国際合意の枠組みから勝手に抜け出し、他国の意見にも耳を傾けず独善的に暴挙に出る振る舞いには呆れるばかりです。自動車や電力、エネルギー産業のような基幹産業に及ぼす影響の甚大さを思うと恐ろしくて怖くなります。世界の超大国であるアメリカ合衆国の正常化、国際社会への復帰を望みます。

 

 

   この一週間の私生活を振り返りますと、3月11日(水)は、先ず12時からのランチタイムジャズコンサートを聴くため、長津田駅近くのみどりアートパークホールを訪問し、人気ピアニスト松岡杏奈さんの演奏を拝聴しました。ご案内によるとこのコンサートは横浜ジャズプロムナード実行委員会とみどりアートパークとの連携企画によるもので、松岡さんは横浜伝説の老舗ジャズ喫茶“ちぐさ”の「ちぐさ賞グランプリ」に輝いた経歴から、米国留学からの帰国後この数年横浜界隈で多数のライブ演奏を行われている縁でこの企画に選出されたとのことです。昨年末に珈琲美学で酒井麻生代さんとデュオで演奏されていたのを拝聴以来今回で2回目です。参加料金は500円という最近の物価高騰の折大変良心的なもので会場はほぼ満席でした。横浜市もしくは緑区が後援(協賛)してくれていたのかもしれません。

 

   プログラムは、①Soon - Gershwin, ②Lucky Southern - Keith Jarrett, ③Spring Ain't Here - Pat Metheny, ④A path of flowers(花の小径), ⑤Inori (prayer) - Pat Metheny, ⑥Vera Cruz - Dan Papaila, ⑦(アンコール)Somewhere Along the Way - Nat King Cole でした。

 

(みどりアートパークホール「松岡杏奈ピアノリサイタル」横濱ジャズプロムナード連携企画)

 

 

   コンサート終了後は、長津田から田園都市線終着駅の中央林間経由で小田急線に乗り換え大和、そして相鉄線に乗り換えて希望ヶ丘まで回り実家に行きました。実家ではいつもお世話になっている電気屋さんに来ていただき先日の東京電力による点検結果を踏まえて分電盤の更新等のための打ち合わせを行いました。

 

   夕方から横浜・関内の老舗ジャズ俱楽部「よいどれ伯爵」を訪問し、お気に入りのシンガー長島百合子(ゆりっぺ)他のライブ演奏を拝聴しました。昨夏によいどれ伯爵を訪問した際は来客多数でお店も混み合っていた記憶もあり、今回は開場間もない早めの時間に入店したところ、その時点では私が最初の客のようでステージ正面の良い席に座ることができました。メンバーは、人気ドラマ―の矢藤健一郎(やとけん)とベースは大月裕信、ピアノは柏原ゆう子のトリオ編成。ファーストステージおよびセカンドステージのオープニングはこのトリオによるインストゥルメンタル曲が披露されました。

 

   ボーカルゆりっぺによるプログラムは、①Almost Like Being In Love, Easy Living, Blue Skies, Blame It on My Youth, My Romance, Day In Day Out, Everything Happens To Me, BUT NOT FOR ME, Bewitched, Easy To Love, Until I Met You, ⑫(アンコール)There Will Never Be Another You といずれもスタンダードジャズの名曲の数々でした。

 

   ゆりっぺ出演のライブは今年初めて参加しました。1月および2月に体調を崩されたことを知り自重しているうちに3月になってしまったというわけです。会場で会話をしたところ今はすっかり体調が良くなったと言っていましたので、これから気候も良くなるのにあわせて拝聴できる機会も増えてくると期待します。

 

(横浜・関内 よいどれ伯爵「ゆりっぺ、やとけん 他」ジャズライブ)

 

 

   12日(木)は、仲間のFとMと私の3人で綱島商店街散歩に出かけました。なぜ綱島か?ですが、この3月中、「LOVE THE 綱島」コラボ企画が開催中で、老舗の喜良久さん直伝の特製ソースを使用した『綱島ソースカツ丼』が、しぶそば と 富士そばで提供されていることを知り、食べたいと意気投合したのがきっかけです。喜良久は1945年の創業ということですからご当地綱島のなかでも最古参ということでしょうか。記念にとお店にも足を延ばしましたがこの日は定休日でしたので、『綱島ソースカツ丼』は「しぶそば綱島店」でいただきました。昔ながらのソース味がビールと相性が良く美味しかったです。

 

(綱島「喜良久」→「しぶそば」)

 

   二次会は、Fお勧めの焼鳥居酒屋「怜(れん)」に訪問しました。この界隈で一番美味しい焼鳥が食べられるとFが言うだけのことはあり、注文した5種類の焼鳥はいずれも味はもちろん食感・噛み応え抜群で、あわせて飲んだ日本酒地酒もすすみました。

 

(綱島 焼鳥居酒屋「怜(れん)」)

 

 

   13日(金)は、地元蒲田西口商店街に在る「ジャズ生演奏 珈琲専門店テラスドルチェ」を訪問し、異色のコンサートを拝聴して来ました。山城サマンサ恵ソプラノ歌手、Maki Otowaアコーディオン奏者、Miho Ohhashi(ミポリーヌ)ヴァイオリン奏者三名によるオペラ演奏ということで、大変興味深かったです。観客との合唱も行われ「鬼のパンツ」「アンパンマンのテーマ」「一週間(ロシア民謡)」を歌いました。

 

 

(蒲田西口 テラスドルチェ「サマンサ オペラ演奏」)

 

   14日(土)は、意外なことに今年初めての下丸子ラミノア訪問。「清かな音(岸淑香ピアノ+鈴木直人ギター=さやかなおと)」+酒井麻生代フルートのトリオミュージックを拝聴して来ました。地元下丸子のカフェ・ラミノアはそのすぐ近くに所在する会社に勤めていた私にとっては最も身近なジャズ倶楽部で、ここで面識を得たアーティストたちが他のジャズ俱楽部で演奏する場に訪れることで、だんだんと訪問する範囲を広げることができました。感覚的には2020年以降、ほぼ月に一回は訪問してきたように思っていましたが、今年は今回が初めてになった理由も、他のジャズ俱楽部でのライブとラミノアのスケジュールが重なり他の方を先に予約済みであったためのようです。

 

   プログラムは、Elevation of Love - Esbjörn Svensson, Ahmid-6 – Pat Metheny, ③雪鈴木直人オリジナル, ④ホンゴ・ブラリーノ(?)酒井麻生代オリジナル, ⑤ストロールフル・ザ・ヒルズ (?)- 鈴木直人オリジナル, Air Energy – 酒井麻生代オリジナル, Spring can really hang you up the most – Standard, For Japanese - 岸淑香オリジナル, ⑨(アンコール)Capullito De Aleli – Latin standard (※ 曲名は誤記の可能性有)と、なかなか通向きの曲でしたが、いずれも聴き応えのある名曲でした。三名ともにこの世界では名の通った人気ミュージシャンであり、会場はほぼ満席状態でした。

 

 

   幕間に提供されるフレンチ・ディナーは大変美味しく量もたくさんあって、満腹・萬福です。

 

(下丸子ラミノア「清かな音+酒井麻生代」ジャズライブ)

 

 

   15日(日)は、各月第三日曜日に開催されている「大倉山ジョイフルコンサート」を拝聴するため、港北公会堂に行ってきました。出演者はチェロ奏者の香月麗さんとピアノ奏者の三浦舞夏さんのデュオで、①ベートーヴェン「チェロソナタ第2番」、②クララ・シューマン「3つのロマンス」、③メンデルスゾーン「チェロソナタ第2番」、アンコール曲はロベルト・シューマン「3つのロマンスより第二番」でした。

   お二人は桐朋学園の高校・大学と同級生で仲の良い友人関係にあることが演奏にもよく表れていました。日曜日の午後のひと時「春のマチネ」をテーマに心地好い演奏を聴きながら過ごせることはとても幸せです。

いつもであれば、コンサート終了後は居酒屋等に寄り道して余韻に浸るところですが、この日は翌日自宅の断水工事が予定されていたことから真っ直ぐ帰宅し備えました。

 

(大倉山ジョイフルコンサート「香月麗、三浦舞夏)

 

 

   16日(月)は、午前9時から午後5時まで、自宅マンションの水道の給水方式を従来の貯水槽水道から直結給水方式に切替える工事が実施され断水となりました。一連の工事は3月2日から始まっており、完了は月末までを見込んでいますが、断水はこの一日のみです。このプロジェクトは私が管理組合理事グループメンバーだった一昨年から検討が始まり後任メンバーに引き継がれ昨秋開催の臨時総会の場で可決承認されました。管理会社からの説明によれば数年後に貯水槽自体の更新時期が迫っており相当多額の費用が見込まれているのが一つと、近年における水道局の規制緩和により従来3階建てまでしか導入できなかった直結給水方式が現在は10階建て程度のマンションまで認められることになったのが二つの理由で、切り替えに向けた検討が本格化しました。私自身以前から思っていたことですが、マンションの水道水は美味しくなくどうも健康にもよくないようで飲み水として使用するためには浄水器の設置が必要不可欠であるように感じていました。実際、一軒家の実家では浄水器はないものの水道水は美味しいように思います。考えてみればそれは当たり前のことで、道路に埋設された配水管(水道本管)から水を一旦貯水槽に貯めたうえポンプで各階に給水する方式の場合、水の鮮度が落ちるし水槽内もある程度汚れることは避けられません。水道本管から新鮮な水がそのまま自宅の蛇口から出てくるのであればその方が水質は良いでしょう。給水方式の切り替えのための工事にはそれなりに費用を要しますが、数年後に予定されていた貯水槽の更新が不要になることで長期的にはむしろコストダウンになることも計算されています。もちろん良いことばかりではなく貯水槽に一定の水を貯めておけば、何かの災害等で水道本管にトラブルが生じてもある程度の期間は水道の供給は止まりませんが、直結方式の場合には直ちに断水となります。とはいえ貯水槽の水がなくなってしまえば時間の問題でしかありません。ということで総合的にメリットとデメリットを比較検討の結果、直結方式へ切り替えるべきだということで総会での決議に至ったということです。

 

 

   夕方から外出し、大森駅アトレの不二家でホワイトデー菓子を買い、地元武蔵新田商店街の「揚げピザマルチャーナ」を訪問しました。マルチャーナのマスターは先週川崎で開催された「ナポリピッツァ職人選手権」に出場しフリッタ部門での表彰を目指されましたが、惜しくも3位入賞は果たせなかったそうです。開店以来美味しい揚げピザを堪能している私としては上位入賞を期待していました。来年こそは優勝を狙いましょう。この日は、茹でたてブロッコリー、真鯛カルパッチョ、そしてメニューに載っていないマスター直々お勧めのチーズとハム、野菜を包んだ揚げピザを頂戴しました。

二次会はいつものカラオケスナックBJで、3.11大震災鎮魂の趣旨で“いのちの歌”(竹内まりや)」をママさんとデュエットしました。NHKニュースでこの歌を被災地の方々が歌っている姿が胸を打ち、私も歌ってみたいと思った次第です。先日ゆりっぺが歌っていたスタンダードジャズからは、“But not for me”, “My Romance”“Days of Wine and Roses”に挑戦してみました。

 

(不二家 → 地元商店街「揚げピザマルチャーナ」)

 

 

   17日(火)は日中 自宅で養生に努めつつ、夕方から地元商店街の散髪屋に行きしさっぱりしました。

 

 

   さて、この一週間は、アダム・スミス大内兵衛 松川七郎 訳の「諸国民の富(二)」(岩波書店:1960年8月25日第1刷発行、1990年8月5日第28刷 650円+消費税3%=670円:全500頁)文庫本283頁から341頁まで読み進めました。

 

   なかなか読書が捗りませんが、英国の中央銀行イングランド銀行が設立されたのは今から約300年も前のことですが、この本の解説を読むと、この銀行の使命は英国政府の財政需要を賄うための資金拠出に有ったようです。

 

   今日でも中央銀行の政府からの独立性が大きな話題に上ることが多いですが、歴史的にはもともと中央銀行と政府は一心同体、相互補完的な関係にあったことが窺い知れます。そのことが金融のみならず政治経済全般に悪影響を及ぼした苦い経験・反省を踏まえて、独立性の確保が重要視されるようになってきたという理解です。

 

   また、歴史的に、銀行の誕生と発展の帰結として、銀行による産業支配をもたらしたようにも読めます。

 

   日本では長年に亘って超低金利時代が続いてきたのでそういう実感を有する人は多くないと思いますが、最近になって金利のある時代に戻りつつあり、先行き金利は上昇傾向が見込まれますので、長年の低金利に慣れ切った企業や個人は用心が必要だろうと思われます。身の丈を超えて銀行借入をすると、懸命に働いて稼いだ所得のかなりの部分が借入金返済とその利払いに追われることになり、まるで銀行を儲けさせるために働くようなことになりかねません。

 

   以上、今週もご覧頂きありがとうございます。

                                  敬具

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(参考1)<菖蒲静夫著>「税務担当奮闘記」(中央経済社)2024年11月1日
https://www.biz-book.jp/isbn/978-4-502-51791-4
Amazonなどのネット書店でも取扱い有 https://www.amazon.co.jp/dp/4502517917/
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(参考2)中央経済社「会計人コースWEB」(2025年4月2日掲載)<菖蒲静夫寄稿>

会計人コースWeb

【先輩からのメッセージ①】経理に配属された新社会人の皆さんへ ~未来を拓く5つの鍵とは? | 会計人コースWeb

 

(参考3)株式会社 中央経済社ホールディングス決算発表 P.3(税務分野)

2025年9月期決算短信〔日本基準〕(連結)

 

(参考4)既存の貯水槽水道から直結給水方式に切替え

直結給水方式の普及・促進|直結給水でフレッシュな水を!|東京都水道局

 

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※. 菖蒲 静夫  (あやめ しずお) ブログWebsite
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Bou-ken weekly 研究員

菖蒲 静夫(あやめ しずお)

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