<Bou-ken weekly> 060 旧正月(春節)横浜で新年会2回 他

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                              2026.02.25(水)

 

   雨水・霞始靆(かすみ はじめて たなびく)候、霞(かすみ)は春の季語で、意味は春になって冬に比べて湿度が上がり塵(黄砂等)が舞い始めて、ぼんやりとなる状況のことだそうです。一昨日23日には春一番が吹き気温も急上昇、花粉も飛んで目のかゆみや鼻水でぼんやりしてしまいます。それにしても寒さと暖かさが目まぐるしく入れ替わる毎日、体調維持が難しいですね。

 

   今週、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが終わりました。フィギュアスケート女子シングルでは日本勢が2位(銀)、3位(銅)、4位に輝きましたが、なかでも今シーズンを最後に現役引退する坂本花織さんの強さ、美しさにはとても感動を強く覚えました。日本チーム全体では史上最高24個のメダルを獲得し、これはノルウェー、アメリカ、イタリア、ドイツに次ぎ、総数で5番目に多い記録ずくめの大会となりました。選手のみなさんの活躍にあっぱれと言わせていただきます。

 

   話は変わりますが、先週末20日にトランプ相互関税について米連邦最高裁で違憲判決が下されました。大統領の権限に関税賦課は含まれない、大統領の正当な権限の範囲を超えているという判断。アメリカ合衆国において司法の独立が機能していることが確認できたことは良かったと思います。にもかかわらず、今度は別の法律を根拠として24日から新たな代替関税10%を発動、さらには10%を15%に引上げる意向まで表明するという滅茶苦茶、権力乱用呆れてものが言えません。まさに「日に日に世界が悪くなる」ばけばけです。

 

   20日には、我が国日本においても国会において首相による施政方針演説が行われました。日米同盟を基軸においた外交の推進を強調しており、このこと自体は正しいのですが、「トランプ大統領との信頼関係を一層強固なものとしていきます。」と大統領の個人名をわざわざ施政方針演説の場で引き合いに出すというのは如何にも虎の威を借りる狐のようで恥ずかしいですね。「日本列島を、強く豊かに。」の使命感は立派ですが、いたずらに不用意な発言等で隣国を刺激するのは控えていただきたいものです。

 

   今朝の日経新聞1面トップには「中国、事実上の対日禁輸」として三菱重、三菱造船、IHI、川崎重、富士通系、NEC系等の20企業・団体が軍民両用品の輸出禁止リストに追加された旨が報道されています。政治の軋轢が経済分野にまで悪影響を及ぼすことになることは当然承知の上だろうとは思うのですがどうなんでしょう。

 

 

   この一週間の私生活を振り返りますと、2月18日(水)は、夕方から買い物に出かけたついでに地元商店街の「蕎肆遊粋 多摩川」を訪問し、マグロ山掛けを肴に日本酒「独楽蔵」と蕎麦焼酎を味わい、〆は茄子天餡かけ蕎麦としました。

 

(地元商店街の「蕎肆遊粋 多摩川」)

 

 

   19日(木)は、毎度お世話になっている谷井さん(元日機輸研究会事務局、パナソニックOB)にチケットを予約いただき新宿ピットインへ参りました。出演者は竹村一哲(ドラムス)、井上銘(ギター)、魚返明未(ピアノ)、三嶋大輝(ベース)で、いずれも昨年末のピットイン60周年記念コンサートにも出演された名手たちです。この日の井上銘のギターはこれまで何回か拝聴してきたなかでも私にとっては一番良く聴こえたように思われます。魚返明未のピアノも非常に力強く山下洋輔の後継者と言っても良いような素晴らしい演奏ぶりでした。竹村一哲と三嶋大輝は渡辺貞夫(ナベサダ)とも共演した若手のホープ、なんとも贅沢な時間(19:30~22:10)を過ごすことができました。

 

(新宿ピットイン「竹村一哲GROUP」)

 

   ライブの前には、谷井さんが大学時代によく通われたという洋食屋「アカシア新宿本店」を訪れ、名物のロールキャベツシチューとミンチカツを黒ビールとともに楽しみました。私自身はアカシアは初体験ですが、この界隈では有名な老舗であり、この歳になって漸く味わうことができ光栄に思います。予約不可の人気店でありいつもより早めの17時に待ち合わせたおかげで十分余裕で席を確保することができました。

 

(アカシア新宿本店「ロールキャベツシチュー」)

 

 

   20日(金)は、旧正月(春節)にちなみ、中学時代の元同級生有志9名による新年会に参加しました。春節だからということもないのですが、会場は横浜伊勢佐木町通り近くの河豚料理屋「北の家」でした。幹事を務めた廣藤氏馴染みの個人経営の老舗ということでチェーン店とは一味も二味も違う満足の料理をたらふくいただきました。三カ月先まで予約で塞がっているということですから人気のほどが窺われます。店主がロックギター好きということで、途中幹事のリクエストに応えてくれて、エリッククラプトン、ドゥービーブラザース等を店内で聴かせてくれました。

 

   翌日も宴会の予定があり、この日は早めに帰ろうと思っていましたが、帰りの電車で一緒になった中妻氏に誘われて彼の馴染みの蒲田のカラオケパブに寄りました。調子に乗って何曲か歌ったり話し込んだりしているうちに遅くなり結局は午前零時を回っての帰宅となり自分の意志の弱さに反省していますが、楽しい二次会を過ごすことができ中妻氏には感謝します。また行きたいと思います。

 

(横浜伊勢佐木町通り「北の家」中学有志新年会)

 

 

   21日(土)は、昨日同様横浜伊勢佐木町通りの居酒屋「魚旬」を訪問し、大学時代のサークル貿研の有志6名による新年会に参加しました。店名「魚旬」が表すように、各種お刺身をはじめ魚料理が美味しいと人気の店で続々と来客で賑わっていました。日本酒も種類が豊富で、田酒、亀齢などをいただきました。6名とも同世代ですが、共通の話題が親の介護であり、90歳を超えた親の介護のために実家を建替えて同居することにしたというような話も出ました。家の建替えに要する費用も高騰していることもありますが、高齢の親とこれから同居して面倒をみるというのは容易ならざることであり、よくぞ決断したものだと感心しました。親のみならず自分たち自身も高齢者の仲間入りによりいつ介護される側に回るのかそろそろ心配しなければならず、つくづく長生きすることがはたして幸せなことなのかどうか、心中複雑な思いがあります。

 

(横浜伊勢佐木町通り「魚旬」大学貿研有志新年会)

 

 

   22日(日)は、横浜野毛の老舗Jazz Spot Dolphyを訪問し、昨年希望ヶ丘CASKで向井さんに紹介いただいた名取さんたちが主催のHang in there Blues live concert を拝聴して来ました。「Hang in there」というのは困難な状況にある人に励ましの気持ちを込めて使う表現だそうで、今回で3回目の開催になるとのことでした。料金も2千円と安価手頃で、飲物は1オーダーで良いということですからなんと良心的な企画でしょう。

 

   出演アーティストたちが演奏した曲は、Boney M. – Sunny, Feel Like Makin' Love· Roberta Flack, ごろんごろん, 美空ひばり-車屋さん, Shadow of my heart, Sting - Englishman in New York, Chicago Blues, Muddy Waters - Got My Mojo Working, Guitar Slim, All Your Love, 32 - 20 Blues by Robert Johnson, Rock All Night, The House of the Rising Sun, So kiss me, Money cheap safer, Ain't Nobody blues, BB King - Every Day I Have The Blues, Ray Charles - Hit The Road Jackなどでした。

 

   2番目に出演した林正樹ブルースバンドの林さんはブルースマンRobert Johnsonの研究家でもあり、この度その研究成果を書籍にまとめ2,900円(税込)で出版され、2,900円というのはRobert Johnsonが残した曲の数29にちなんだものだという説明がありました。

 

   3番目に登壇したブル松原は、名取さんの解説によると、横浜では右に出るものがいないブルースの重鎮だそうで、声量の大きさ太さは格別です。

僅か2千円でこのような素晴らしい本格的なブルース演奏を拝聴できるとは実に素晴らしい企画です。名取砂織さんお誘いいただきありがとうございました。

 

(横浜・野毛「Jazz Spot Dolphy」)

 

   Dolphyは野毛にありますが、最寄り駅はJRの桜木町よりも京急の日ノ出町の方が近く、この日も私は13時前に日ノ出町駅そばの日高屋で野菜たっぷりタンメンを食してからお店に向かいました。ライブは13:30から16:30の三時間の長丁場でしたがあっと言う間に過ぎました。帰路は自宅近くの鵜の木駅そばのすき家に寄り晩酌セットで喉の渇きと空腹を潤しました。

 

(日高屋日ノ出町駅前店「タンメン」、すき家鵜ノ木店「晩酌セット」)

 

 

   23日(月:天皇誕生日)は、東神奈川駅近くのかなっくホールを訪問し、フェリス女学院大学音楽学部卒業生デュオ「Felice」によるお昼のクラシックコンサートを拝聴しました。春にちなんで、ユーミンの卒業写真、春よ来い、ビバルディ四季「春」等が演奏されました。私は2023年4月からこのFeliceコンサートを聴き始めましたが、早いもので次回に第20回を迎えるそうです。きっかけはお二人も参加するコーラスグループ「西由起子とMint Flavors」のコンサートを2023年3月に小田原城三の丸ホールで拝聴し感動したことにあります。あれから丸3年が経とうというのですから早いですね。

 

(かなっくホール「Felice Afternoon Concert」)

 

   コンサートを終えて少し遅いランチは、東神奈川駅ホームにある立食いそば「日栄軒」でイカ天蕎麦(630円)をいただきました。その後、実家のある横浜・希望ヶ丘へ行き庭掃除などをしてから、夕刻から希望ヶ丘駅近くの「手打ち蕎麦 上州のぼる」を訪問し、お通しのキューチク(きゅうりの竹輪巻き)とマグロの刺身を肴に生ビールと美味しい日本酒「日高見(宮城)」、「聖渋川五百万石 35(群馬)」を堪能しました。野菜も欲しいと茄子味噌炒めをリクエストしました。そして〆は手打ちの二八蕎麦を笊でいただきました。気温が暖かかったこともあり食欲が湧き、満足です。夜は実家に泊まりました。

 

(東神奈川駅ホーム「日栄軒」イカ天蕎麦)

 

(横浜・希望ヶ丘「手打ち蕎麦 上州のぼる」)

 

 

   24日(火)は熟睡して目覚め、お昼前に自宅に戻ることにしました。ランチは鵜ノ木駅近くのガストで日替わり定食(ハンバーグと鳥唐揚げライス)を食し、帰宅しました。21~24日と四日続けて温暖な陽気に恵まれ良い連休となりました。

 

(ガスト鵜ノ木店「日替わりランチ」)

 

 

   さて、この一週間は、アダム・スミス大内兵衛 松川七郎 訳の「諸国民の富(二)」(岩波書店:1960年8月25日第1刷発行、1990年8月5日第28刷 650円+消費税3%=670円:全500頁)文庫本を53頁から216頁まで読み進めました。

 

   金、銀、穀物などの長年に亘る価格変動をさまざまな文献等の資料を基に確認、分析しており、今から250年以上も前においても統計に基づいた経済分析が行われていたというのは驚きです。一方で、記述が冗長でけっして面白くもなく読むのも辛いという感想も持ちますが、ところどころ斜め読みしながらページを捲っているところです。

 

   当時は、スペインやポルトガルなどがアメリカ大陸を発見し金鉱、銀鉱等の開拓が進められたこともあり、麦や米の価格に対する金・銀の価値比率が下落した時期もあったことが説明されています。

 

   また、国・地域ごとに金と銀との交換比率はかなり異なっていて、その違いを利用してサヤを稼ぐ取引が横行していたことも解説されています。南米で銀の産出量が大幅に増えると金に対する銀の交換比率も下落しましたが、インドや日本等アジア諸国では金に対する銀の交換比率がそれほど下がっていなかったために、ヨーロッパ列強の国々は銀を売りつけて金を買うことで大儲けをすることができたことも記述されています。当時は情報の伝達が遅く、南米で多量の銀が算出されていることをインドや日本等のアジア諸国は世界では銀の価値が下落していることを知る術を有していなかったものと考えられます。かつて日本の金が海外に大量流出してしまったという話は有名ですが、なるほどそういうことだったのですね。

 

   今日においては、世界中の情報変化が瞬時にして共有されますので、上記の昔のようなボロ儲けはそう簡単にはできそうにもありませんが、それでも各国通貨の価格変動を利用してサヤを稼ぐ投機的な取引は現在でも広く見受けられます。近年の日本円の下落も、財政状態が悪化し続ける日本国の円の信用力が低下していることを反映しているものと思われます。GDPの2倍を上回る累積債務を抱えていながら、それを改めようとするどころか、減税や財政拡張によるバラマキによりますます債務を積み増すような「積極財政」政策を進めております。

 

   諸外国から見れば円は売り時と映っているようです。日本の国債は大部分を日本人が買っているから大丈夫だというような主張をしている人もおりますが、今や日本人の多くがNISA等を通じて外国の株式投資信託への投資を増やしていることは周知の事実です。財政健全化による日本円の価値保全に向けた政策転換は待ったなしでしょう。20日の首相施政方針演説ではなんと、「長年続いてきた過度な緊縮志向の流れを断ち切ります。」と、財政赤字を垂れ流しておきながらいったいどこが「過度な緊縮志向」なのだろう?と不思議で仕方がありません。

 

   金利に関しても、首相は日銀総裁に対して追加利上げに難色を示したことが報じられていますが、これでは米国大統領がFRB議長に利下げを迫る言動と変わるところがありません。政治的な圧力をかけても金利は市場において需給関係で動くのですから、政策金利を人為的に操作しようとしてもそんなことをいつまでも続けていれば矛盾が蓄積され、かえって投機筋に利を与える結果になりかねないでしょう。

 

 

                 以上、今週もご覧頂きありがとうございます。

                                   敬具

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(参考1)<菖蒲静夫著>「税務担当奮闘記」(中央経済社)2024年11月1日
https://www.biz-book.jp/isbn/978-4-502-51791-4
Amazonなどのネット書店でも取扱い有 https://www.amazon.co.jp/dp/4502517917/
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(参考2)中央経済社「会計人コースWEB」(2025年4月2日掲載)<菖蒲静夫寄稿>

会計人コースWeb

【先輩からのメッセージ①】経理に配属された新社会人の皆さんへ ~未来を拓く5つの鍵とは? | 会計人コースWeb

 

(参考3)株式会社 中央経済社ホールディングス決算発表 P.3(税務分野)

2025年9月期決算短信〔日本基準〕(連結)

 

(参考4)第221回国会における高市内閣総理大臣施政方針演説(令和8年2月20日閣議決定)

令和8年2月20日 第221回国会における高市内閣総理大臣施政方針演説 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ

 

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※. 菖蒲 静夫  (あやめ しずお) ブログWebsite
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Bou-ken weekly 研究員

菖蒲 静夫(あやめ しずお)

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