この映画は娘の希望で観に行った。





わたしの父も中国の山西省で捕虜になった。

中国に進出した日本企業に勤めていて内戦に参加したらしい。

捕虜生活で洗脳教育を受けたことで日本に帰国してからは差別された。

それが原因で胃潰瘍になり輸血が元で約30年後に肝炎を発症、肝硬変、肝がんでこの世を去った。

シベリア抑留は父の捕虜生活よりも過酷だったと思う。

その中でも二宮和也くん演じる主人公 山本幡男さんは希望を失うことなく生きた。

二宮くんは「硫黄島からの手紙」での演技も印象的だったがこの作品でも山本幡男をしなやかに演じていた。

松坂桃李さん、安田顕さん、桐谷健太さんも素晴らしかった。

中島健人くんはSexy Zoneのケンティと同一人物とは思えないほど役に徹していた。

犬のクロの演技指導秘話をテレビ番組で見たが大役だったと感じた。



脇役の方たちも良かったし北川景子さんはたくましくもあり美しかった。

この作品は実話を元に制作された。


胸を打たれるシーンがたくさんあった。

悲しく苦しい物語の中に希望を見出だすことができる映画だった。


多くの人に観てもらいたいと思う。