意外と外来患者に聞いても感染症に分類がある事は知ってる人が多い。
医療系スタッフなどは公衆衛生学で学んでいるのでもう少し詳しく知っている。
日本における法的な分類としては、感染症法により。
大まかに1～5類と新型インフルエンザ等感染症、指定感染症、新感染症
に分かれる。 ざっくり言うと1が一番危ない感染症で、5に近づくにつれて
レベルが下がるとおもってよいと思います。
その中で今回のコロナは指定感染症で
既知の感染症の中で、1-3類に分類されない感染症で、1-3類に準じる対応が必要な感染症
と言う たてつけであり、1年以内の政令で定める期間に限って（必要であれば更に1年以内に限り延長可）、
政令で定めるところにより8条、3章から7章まで、10章、12章及び13章の規定の全部又は一部を準用する（7条1項・2項）。
簡単に言うと、延長も可能ですけど、出来れば1年以内に何処かの分類に収めてくださいね
という話である。
ここで指定感染症が話をややこしくさせるのは、1-3類に準じる対応が必要な感染症と言う部分
１類感染症なら１類指定に、2類なら2類指定医療機関に搬送となるのだが、
3類感染症は
一般に医療機関で診療し（特定業務への就業制限）、入院の強制は出来ない。
完全に玉虫色であり、入院は強制ではないけど、入院するなら指定医療機関へ送る
ホテル療養は入院ではないので認められるのである。
そもそもこの感染症がエボラやSARS、MARSと同類レベルでないことは誰もが認めるところで
今のコロナが3類に準ずると言うていでの運用を行っているにも関わらず、
この3類患者を3月の時点で約２０００床の1類2類指定病院に送り続けてるのです。
術後や様々な感染症でＡＲＤＳになる患者はごまんといるのにそちらの治療は一般病院で
行って、3類運用のコロナは指定病院なんておかしな話です。ホテル療養を認めて
一般病院での入院を認めない。謎が深まるばかりなのに下記の法律を利用したわけです。
感染症予防法（感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律）第19条第1項但し書きの
規定「ただし、緊急その他やむを得ない理由があるときは、
特定感染症指定医療機関若しくは第一種感染症指定医療機関以外の病院
若しくは診療所であって当該都道府県知事が適当と認めるものに入院し、
又は当該患者を入院させるべきことを勧告することができる」に則り、緊急やむを得ない場合に
感染症病床以外の病床に新型コロナウイルス感染患者・感染疑い患者の入院を可能とする
だったらいよいよ指定感染外せばと思いませんか？
駐車場にエアドーム作って今日からここは臨時の指定感染症病院ですって言うくらいなら
指定を5類にして他の病院でもうけいれしたら良いにきまってる。 全数把握がしたいなら
全数把握4類感染症でも良い、ホテル療養を認め、知事が言えば指定病院以外でも取り扱う
現実にそうなってきてるし
もう指定感染症にする意味は皆無で何にもメリットがない。
コロナよりも感染力が強いとされるインフルが院内で発生した場合、同病室隔離を行い、
病棟の人の出入りを制限します。年間に何件か院内感染が起こる事がありますが、
この対応でじゅぶん病院機能は維持できているのです。
過分に医療資源があり、世代間の致死率が分かってきたのなら、他の総合病院も
利用すべきです。何も慢性期病院に搬送しろというわけではありません。
駐車場にテントとか、プレハブとか考える前に、目に見えてある人材を含めた医療資源
を使用すべき、
Wikipedia抜粋
指定感染症に指定されると、メリット側
- 強制隔離（強制入院）措置が可能になる←入院に限る
- 入院費が公費負担となる
- 届け出が義務となる。それにより、調査が容易となり、全数把握が正確になる。
- 濃厚接触者の把握が容易になる
- 医療従事者の感染リスクが減る（感染症対策が十分ではない病院を含めた全ての医療機関で対応するよりも、感染症指定医療機関に限定することで、医療従事者の感染リスクが下がる）←現実は指定病院以外で増える
他方、指定のデメリットとしては
1.感染症指定医療機関に負荷がかかる（感染者が増えた場合）、
2.感染症指定医療機関以外の病院での警戒が緩み、医療従事者の感染リスクが高くなる。←積極的検査を行わないので院内感染が多 発する。 指定外ならば、コロナを含めた検査及び、その他の感染症の除外診断も行えるためすぐさま病室隔離、病棟閉鎖へを行える。
3.患者の自由な行動が制限される