りんごの木に梨の実は実らない (不倫の末路、実話) | ワンコグッズ研究家cherry&cocoの日記 手作り首輪・リードの紹介と愛犬ココア&ミルティ

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愛犬ココア・ミルティを通して体験した事、日々感じた事、手作りマーケットミンネで作家名1214cocoとして販売している犬の革首輪・
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これは、私の以前勤めていた職場での実話にはなります。

私は、以前9年近く勤めたクリニックを職場の都合で退職しました。
その退職したクリニックは、開業したのがまだバブルの頃ということもあり、福利厚生で海外旅行があったり、食事会も年4回ほど開いてくれたりと、従業員に気持ち良く働いてもらうための心遣いをしてくださっていたクリニックでした。

私の入職当時は、そのような恵まれた条件があり、そのような環境下で働かせていただけるのでとても良い職場だなぁと感じていました。

しかし、勤務して4年半ほど経過した頃、経営者(院長)と奥さん(事務長)が別居してしまい、それから1年ほど経過してついには離婚してしまいました。

原因は経営者(院長)が不倫していたのがきっかけです。
院長は、奥さんと別居中、まだ離婚前だというのに、院長の自宅に不倫相手の自分の娘くらいの年の差の愛人のAさんが泊まっていくのです。愛人が来たときに院長のニヤニヤした微笑んだ顔を今でも思い出します。

従業員の皆がそのAさんの堂々とした行動にはびっくりしたものでした。
奥さんが家を出てからは職場の経理は院長が代わりにやっていましたが、今まで奥さんに任せっきりだったせいもあり、段々と煩わしくなってきて、Aさんにいつの日かからか任せるようなりました。
それまでは全く違うサービス業をしていて、経理の経験などないAさんは、経理上の都合で、従業員に何の説明もないまま、いきなり就業規則の内容に準じてやってきた事を次々とAさんのやり易いやり方に変更していきました。

変更に関しては、クリニックに係っている税理士や社労士の提案もあったと思います。
そして、次第に従業員の昇給はなし、賞与20%カット、繁忙期手当カットとなり、1~2年の間に従業員が一方的に不利益となり、私たちの不満も募り、私が勇気を出して院長に聞いてみても、声を荒げて怒り出す始末です。

長年勤めていた同僚Uさんが、Aさんに経理をやっていただくのなら、これから何かとお世話にならなきゃならないので、せめてAさんを従業員に紹介していただけないかのかと院長に伝えました。しかし、院長は、君たちは忖度を知らないのか!と、やはり興奮して怒り出す始末です。
Aさんをかばおうとする院長には、私たちの要望はほとんど届きませんでした。

院長とAさんの生活が始まったてから3年間、二人は年に4回ほど海外旅行、週末に過ごす場所として駅前のマンションの最上階を購入し、住所をそこに移しており、それは多分、二人が近所に閥が悪くて町内会の付き合いをしたくなかったこともあるでしょう。

あとは、ほとんど乗りもしない高級外車を購入、Aさんも3年の間に車を何度も買い替えるなど、自分たちはかなりの贅沢をしているのに、従業員の給与は事前に周知もなく、容赦なく減らされるのが凄く不満に思いました。

Aさんの影響もあってか、最初はおおらかだった院長の性格は、まさにドケチと言っても良いくらいにケチな人間に変わってしまいました。

それには元妻に多額の慰謝料など支払ったせいもあり、何とかその穴埋めを二人でしたかったのでしょう。

そのお金の回収のための犠牲になったのが私たち従業員だったのです。
これでは、全く不合理だと感じ、同僚と労働基準局に相談にも度々行きました。その事がきっかけとなり、実際に労基の監査もありましたが、その時は相談から1年ほど経過したため、監査に備えてすでにAさんが税理士や社労士と手を打ち準備してましたので、何事もなく終わってしまったようでした。

そして、院長がミーティングの際、今から半年後には閉院して、その後は友人医師が医院を借りて引き継いでくれると聞かされ、従業員は解雇と告げられました。退職に伴い、最後に残った有給消化をするよう言われました。

でも、いざ有給届けを出すとパートさんにその分代わりに出てもらうので医院の支出が多くなってしまうから考えて欲しいとAさんに言われ、かなり有給消化をしづらい環境になり私も同僚も悩みました。

収入も減らされ、有給休暇の権利までも奪われ、自分たちの都合で、解雇となるなんて。

これでは、この先、退職金も正規の金額をくださるかもわからないなんて思うととても不安にもなりました。

もしそうされたら、随分と酷いなと、どうもできない自分の立場の情けなさをグッとこらえて、なるようにしかならないんだからと仕方ないんだと自分に言い聞かせました。

この間は私たちは、Aさんとのやりとり、院長の態度などに散々悩み、毎日のように悔しく辛い思いしてきました。

新しい経営者は院長の友人ですが、私たちを引き続きそのまま雇用してくれるのではなく、働きたいという希望があれば応募してくださいとの話になりました。

そして、今の給与の20%減になるがそれでもよかったら採用しますといういことで同僚は辞退しました。その事を同僚から聞かされ、驚きました。

もちろん、私はこの院長や関係者とは、前々から縁を切りたかったので引き続き雇用してもらう気は最初からありませんでした。

ハローワークにも新しく引き継ぐ医院の看護師の求人がでてないのでどうしてだろうと考えていたら

院長が最初から自分の知り合い看護師を採用してもらうよう、友人医師の新しい経営者にすでに頼んでいたようだったのです。

私たちの事なんてもうどうでも良かったでしょうし、このクリニックの秘密の事情を知った従業員はこのまま働いてもらいたくなし、給与を低くすれば私たちはそのまま辞めるだろうと踏んでいたのです。

その事実を知った時は悔しいやら、腹立たしいやらで眠れませんでした。しばらく同僚と悔しさを共感しました。

Aさんが私たち看護師を目の敵にしていたから、最後まで排除しようとする気持ちがあったことにすごく腹立たしく、早く退職の日が来ないかとも思っていました。

週2回クリニックに非常勤として勤務しているM先生がいるのですが、院長の不倫の事実を最初に知った時に一言、私たちに言いました。

そんな事(不倫)していると、後でツケが来るぞと言いました。

私もその言葉を思い出して、いつか、こんなに人を苦しめると天罰がくだるぞ、みてないようで、神様はちゃんとお見通し。そう思ってました。

ある日、この気持ちを少しでも聞いてもらい、穏やかになれたならと、金剛院さんにすがる思いで予約の電話を入れ、相談に行きました。この金剛院さんは昔から何か原因がわからない出来事、困り事、例えば、何かの障りや霊障などがあるか原因を追求して、拝んでくださり、お札をくださいます。地元ではかなり、有名な所です。

実際に年齢を言っただけで、干支が真っ先にわかってしまうので、すごいなぁとびっくりしました。娘と旅行に行った時に凄くイライラが強くて、いつもより、変だったので心配で悪い物憑いたのかみてもらった時も「悪い物はついてないようだね。生理的なものだっただけでしょう」と言われて娘に確認したら、やはりその日は、生理だったみたいで、すごいなあと思いました。

占い方は、拝みながら細長い棒の束を卓にトントン置きながら、ザッと束を広げると1本飛び出して、繰り返す。どうもその棒を見ると答えが出てくるようです。

横道にそれましたが、金剛院さんに

今までの出来事を全て話し、相手に醜い悪い心があるなら、改めて良い人になるように、また、私は恨んだりしたくないので、相手に気付いて欲しいからが醜い心を封じていただけないでしょうか?と伝えました。

「今時、まだそんな酷い事があるんだねぇ。

人が一生懸命働いてきたものを取るなんてねぇ。

生きた人間に対してあまり拝んだ事はないけど事情が事情だからやってみましょう。

お札ができるまでに1週間くらいほしいね。また、取りに来て下さい。良く拝んでおきますよ。」と言ってくれました。

翌日、私は仕事に行き、ある患者さんのCT画像を院長と同僚と私で見ていた時の事、突然不思議な事がおきたのです。画面に座禅を組んだ如来像らしきシルエットが映しだされました。

院長が

「あれ!仏像」だとびっくりして声を発しました。

肝心の胸のCT画像はいくら見ようとしても

バグってしまい見る事が出来ない状態でした。

そして、その週に、院長がM先生に廊下て話しているのを偶然通りかかった私は聞いてしまいました。

院長が大腸がんの検査したとの内容でした。

それからというもの院長は、かなり落ち込んでおり、診療も身が入らない状態が続きました。

哀れだなと感じてしまうこともありました。

そして、翌週になり、お札を金剛院さんで受け取りに行き、指定された自宅の場所に貼り、毎日手を合わせて今日も1日何事もなく過ごせますようにとお祈りしていました。

そんなある日、先生が自分の肺のレントゲンを見ていたという事実を同僚から聞きました。

どうも大腸がんは肺などに転移しているようだと知りました。

そして、抗がん剤治療に週2回ほどがんセンターに通院するようになりました。そのために診療を休むことが度々ありました。

Aさんは院長を病院へ送り迎えをしていて、いつかの旅行三昧だった時期とは打って変わってしまい、暗い日々になりました。二人とも威張っていた態度がお札を貼ってから静かになってしまい、私たちの事どころではない状態でした。

そして、私たちが辞める日までの最後の1ヶ月はみるみるうちに院長の体調は、悪化していき、顔色は悪く、やつれて診察も代診を頼むほど辛いものになっていきました。

最後の勤務日、とうとう先生は入院になり、私たちに会うことができなくなり、挨拶なしで私たちは退職したのです。

まるで白い巨塔の財前教授のように一度は欲しいものはほとんどは手に入り、幸せの頂点を掴んだように思えたが、一番大事な自分の身体の事は後回しになっていたのです。

妻を追い出し、その妻の分の慣れない仕事が増え、若いAさんとの生活などに無理をしてしまい、離婚で妻に支払った慰謝料の穴埋めのお金を回収する事に執着していたばかりに健康という大切なものを疎かにしていまったのです。

Aさんと3年ほどの短い偽りの幸せ、本当はただAさんを利用していただけかもしれない。

自分の過ちを反省することなく、他人を巻き込み苦しめたことの大きな代償を背負ってしまったのです。

M先生が言っていた、まさにツケがきてしまったと私は思いました。

 

りんごの木に梨の実はなりません。

 

ある和尚さんから聞いた言葉でした。

間違ったことは絶対に通らないということです。

人を不幸にして自分の幸せなどない、私はそんな職場で大きな人生の勉強をさせてもらったのです。

 

退職金の方はというと、中小企業共済に加入していたことが幸いしてそこからは直接、退職者の口座に振り込まれためその分に関してはいただくことができました。

しかし、医院がかけていた生命保険からの慰労金は1円ももらえませんでした。本当なら生命保険の健康祝い金からも慰労金として出るはずで、退職金共済のそれだけだと不十分なため、生命保険の方からも退職金として出ますよと事務長(元妻)が言っていたその退職金はやっぱりいただけませんでした。予測はしていました。

退職時、のちのち、文句を言えないよう、覚書まで書かされて、なんと、哀れな人たちだろうと、悔しいというより、情けないというしかありませんでした。一瞬は、弁護士に相談も考えましたが、もう、こんな人たちとは、早く縁を切りたかったのできっぱり諦めました。

人を貶めて得たお金で、一見、得をしたと思っていても、違う形で損するだろう。

そして、また、この言葉を思い出したのです。

 

りんごの木に梨の実はなりません。

 

間違ったことは通らない。

だって、神さまや仏様は見てないようでちゃんと見ているんだという事をこの職場で経験し、私はその事実を知ったからです。

私は、しばらく人間不信になりましたが、せめてこの人たちのようにならないように、この先も人間性に磨きをかけていきたいと思っています。