高血圧の持病があるので、ルートをとっておきましょう、とまずは中央処置室にて点滴の用意。
口腔外科に戻って、いつもの歯科診察台に。
服が汚れないよう、病衣を羽織り、襟元も汚れないよう布を挟んでもらい、酸素飽和度測定器を指先に付けて。
髪が邪魔なのでキャップを被って。
もみあげ部分をシェーバーでジョリジョリ
椅子の高さやリクライニングの具合もいい位置に。
準備完了
口を開け閉めして、下顎を前に出したり戻したりして、主治医と名医とで位置を何度も確認。
印をつけて、消毒。
いざ、局所麻酔へ
グジグジグジ(耳の横なので聞こえる)
痛っ‼️痛っ‼️痛っ‼️
何すんごい痛いんやけど
麻酔が効いてきたら大丈夫よね
グジ 痛っ‼️ グジ 痛っ‼️……
ちょっといつまでこの激痛ヤバい…
あ…ちょっと気持ち悪いかも?
いや、気のせい、気のせい…
いや、アカン
「吐きそう…」
もうダメだ
洗面器ちょーだい
ん?手足が痺れてきたよ
「手足が痺れて…」
看護師さんがさすって下さり…
先生「止めましょう」
キャップも取られ、冷や汗を拭いてもらい…
ズボンのウエストを緩めてもらい、靴も脱がしてもらって。
ああ…中止だ
局所麻酔だけ
洗浄少しは始まってたん
あ…手足が痛いよ〜
「手足が硬直して…」
まあ、言わなくてもわかるわな。
手、変な形になってるわ
先生「目を開けて!深呼吸して!」
すぐに閉じてしまう…
深呼吸どころじゃない…
先生「少し椅子を起こしましょう」
いや…ちょっと…股関節も硬直してるから、ピンと伸びてて座れないよ
…と思っても、もうちゃんと喋れない
「ココ…曲がんない…」
なんとか伝わった
「頭は痛くない?」
「どこが一番痛い?」
「力ぬいて」
「深呼吸して」
先生「点滴、◯に変更しましょう」
看護師さん「心電図つけさせてね」
ああ、一応汚い肌着はやめておいて良かった
血圧計も巻かれたかな?
先生が電話で
「口腔外科で処置中に体調が悪くなられて、血圧、上70 下40。◯先生来てもらえますか!?」
もう他科の先生を呼ばれてるよ
血圧ヤバくない
外科の先生?手術してたとか言われたような…来られて。
「かかんきやろね。前にもあった?」
主治医「前にもあったそうです」
そう、ばね指手術の時にね。
一応言っておいて良かったわ。
何だろ?かかんきって。
なんだか慌ただしく…
ストレッチャーだの、看護師さん来てもらってだの、◯先生は来れない?だの…
先生「お家に連絡しますね」
あらそれは…母が出たら卒倒するわよ
旦那、休みで寝てるわよ
車、どーすんのよ
ちょっと待って…と思いつつ、手足と背中のこむら返り状態のような痛さ、そして、なんかもうボンヤリ…しゃべるの辛い…
ストレッチャーにみんなでヨイショしてもらい、先生2人と看護師さんたちに囲まれてガラガラ救急科へ。
②へつづく…