数日前、息子の3歳の誕生日に、
目黒で起こった結愛ちゃんの悲しい事件を知りました。
こうして、幼児虐待の事件を聞くたびに、
幾つもの無抵抗な子供の命が、恐怖や痛みの中で絶たれていくたびに、
悲しさと無力感の中で心がえぐられ、
一人の大人として、守ってあげられなくてごめんなさい、と、
亡くなった小さな子へ、心からの安らぎを願うばかりです。
その反面、幼児虐待という痛ましい現実に心がかき乱されても、
本当はどうにかしたいと思いながらも、
自分があまりに無力で自分が辛くなってしまうから、
耳を塞ぎ、対岸の火事のように扱い、心の痛みを振り払ってきた自分がいます。
悲しんで、心を痛めて、おしまい。
どんなに悲しんでも、それでは虐待は無くならない。
今は多くの人の脳と心に焼き付いたこの事件も風化して、
今こうしているこの瞬間にも、子供への虐待は起きている。
本当に、自分にできることは何もないのだろうか??
虐待する親をいくら罵っても、虐待はなくならない。
虐待をしてしまう親の大半は、
自分も虐待される環境にあった元被害者で、
大人になり加害者となってしまうという悲しい連鎖がある。
虐待をされて育ってきた子供達、大人達の心のケアや癒しなしでは
この悲しい連鎖は絶たれない。
それなら私や、多くの他の人が、
歪まずには生きてこれなかった人達の心のケアができる、
ヒーラーになれれば良いのに。
そして、家族・社会・国、みんなで
子供という宝ものを守っていかれる世界が創れたら良いのにと、
願わずにいられません。
彼女のノートに綴られた文章は、
私の心に、何か忘れてはいけない私の使命みたいなものを
思い出させてくれた気がします。
本当にあなたは何も悪くないんだよ。
何もあなたのせいじゃない。
あなたはとっても良い子で、ただただ、パパやママに抱きしめてもらいたくて、
パパやママの愛が欲しかったんだよね。
どうか、痛みや、悲しみ、プレッシャーや不安、
あなたを苦しめた全ての要素から解放されて、
安らぎと愛に満ちた世界で眠りにつけますように。
ナリさんの記事を同じ日に読みました。
サイクルを、断ち切ろう。