15年ほど前に、

染織家の寺川真弓さんが丹念に紡がれた

『戦火の記憶』という絹で織られた作品を見た。

髪の毛よりも細い絹糸を染色し、

何ヶ月もかけて織り上げられた大作だった。

コソボ紛争を記憶に残すため、

めらめらと燃えさかる戦火の表現だった。

今回、再びの『戦火の記憶』

自分で繭も育てての生命の作品。

伊賀上野市の史跡旧祟公堂で5日まであった

光のアート展Ⅷに出展されていた。

圧巻の作品。作品は自ら語る。