ウクライナ国営防衛企業『ウクロボロンプロム』は2月27日、世界最大の輸送機『An-225 ムリヤ』が、ロシア軍の侵攻で破壊されたことを明らかにしました。



ウクライナ政府の公式Twitterは「An-225はキエフ近郊のホストメル基地でロシア軍に破壊された」「私たちはこの機を復活させる」と投稿したとのこと。



首都キエフ郊外の空港が攻撃を受けた2月24日、退避指示が出されたようですが、点検のためエンジンが取り外されていたため離陸できなかったそうです。



ただし、ロシア側とウクライナ側で発表内容が食い違っており、アントノフ航空も公式で「混乱により具体的な破損状況は不明」としているため、詳しいことはわかりません。








世界に1機しかない世界最大の航空機、アントノフ『An-225  ムリヤ』。

年に1回~2回くらいしか飛ばないので、なかなかお目にかかれない貴重な機体です。

いつか見たいと思ってたんですが・・・💧💧💧






【An-225 ムリヤ】

・乗員:6名(機長、副操縦士、航空機関士 2名、航法士、通信士)
・全幅:88.74 m
・全長:84.00 m
・全高:18.10 m
・空虚重量:285.000 t
・最大離陸重量:640.000 t
・最大搭載量(最大ペイロード):公称では 250.000 t
・エンジン:ZMKB イーフチェンコ=プロフレースD-18 ターボファン×6
・推力:229.5 kN×6
・最高速度:850 km/h
・巡航速度:800 km/h
・航続距離:15,400 km(貨物最大搭載時は4,000 km)


1970年代、ソ連では『エネルギア』というロケットに、ソ連版スペース・シャトル『ブラン』を搭載して打ち上げる、通称『ブラン計画』が進行していた。

『ブラン』を製造工場、発射場所、帰還後の着陸地といった各地からどう空輸するかという問題に直面する。

アメリカのスペース・シャトル計画では、ボーイング『747』の上に機体を載せて輸送する方法が採用されている。


そこでブラン計画も同様に、当時最大の輸送機であったAn-124『ルスラン』を大型化し、エンジンを6基搭載したAn-225『ムリヤ』が開発された。