女性史家で信州上田市で「らいてうの家」を運営する館長の米田佐代子氏の講演「人間と戦争、そして憲法~私の戦後史を振り返りながら~」があった。
氏は、ニューヨークの国連で開かれた「核不拡散ではなく核廃絶を」と求める国際行動に参加され、一昨日帰国されたばかりでした。
ニューヨークのホットな行動の様子が聞けてよかったです。
700万の署名が集まり、2万人のデモが行なわれたニューヨーク。日本からは1200人が参加し、富山からも十数名、被爆者も100名が参加した。
良かった点は、
①市民社会の盛り上げた熱意と運動に国連が答えようとしたこと。
700万の署名を積み上げた現場を見に行ったり、昨日も国連で被爆者の講演が実施された。
②世界中が核廃絶の機運に充ち満ちている。ドイツ、フランス、エジプト、マーシャル列島、カナダなどが被爆を語った日本人に感謝していること。
③女性の参加が多かったこと。女性交流集会が開かれたこと。
課題は、中国やインドなどアジアの人々の参加が少なかったこと。

氏の母は、16歳の息子を海軍に入れ、戦争で死なせたことを悔い、「戦争を引き起こしたものの重罪を一矢むくいて墓に入ろうよ母達よ」と歌ったそうです。
氏は、55歳の時、ようやく短大の教授になり、10年間学生に韓国や沖縄の歴史の現場に連れて行き、戦争の悲惨さや命の大切さを教えたそうです。

75歳の今も、唐松の木で「らいちょうの家」を建設し、平和・協同・自然の広場として多くの人々が集っているという。
今、「平和は文化、人権、自由、正義」と考える無数のらいてうが出る時代。いつか信州のらいちょうの家を訪れ、やまんばとなった氏に出会いたいものです。心に残る講演でした。