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音美嘩のブログ

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そのまま急いでそこから離れようエンジンを掛けた

「待ちなさい!
逃げようったってそうは行かない!止まらないか!」

守衛の中年男性が叫びながら車の近くまで走って来た

(は… 早く掛かってくれ! 違うんだ 僕は怪しい者じゃないんだ!)

何度目かに鍵を回した時 エンジンが掛かり 車は追ってきた守衛を振り切る様に走り出した

恭はバックミラーで守衛が追跡を諦めて立ち止まったのを確認するとホッと胸を撫で下ろした

(どうしよう… きっとあの守衛 警察に通報してるよなぁ…
もしかしたら この車のナンバーも連絡されてしまったかもしれない…

どうしたらいい…?

マンションに帰ろうにもあの連中に待ち伏せされてるんじゃないかと思うと帰れないし…

しかし このまま他の○ビルにコインロッカーを探しに行く訳にもいかない
通報されていれば捕まってしまう…

そうなればいくら誤解だと言って真実を話したところでだれも信じてはくれないだろう…

万事休すだ…

どうすればいいんだろう…?)

恭は車を走らせながら 車外の景色に懐かしいものを感じた

(あれ…? この辺は確か…)

車を停めるとドアを開け 一旦外に出て辺りを見回した

(間違いない… もう少し進んで右に回った所に神社が有ったはずだ…
この際神頼みだろうが何だろうがやってやる…
それで運が開けるものならな…)

そう決意するとまた車に乗り込みエンジンを掛けると目的の神社に向かった

隣接の駐車場に停めると鳥居をくぐり抜け 境内に足を踏み入れた

(全然変わってない…
一番最後に来たのは中学に入る前だから もう十年以上も昔になるな…

ここは母が気に入っていて 何か願い事がある度に連れて来て貰ってたっけ…)

そんな事を思いながら恭は拝殿に向かった

(ん…? 誰かいる… お参りをしてるのか…?

えっ…? あの後ろ姿はまさか…?)

恭は拝殿の手前で足を止めたまま一歩も動けなくなってしまった


「で… 何かわかったの?」

歩は一時限の休憩時間に校舎の屋上で副官のパウルから 朝ファミレスで見た男に関する報告を受けていた

「仰っておられた容貌からすると ケミカルアカデミーの学長のヴォレ・クールかと思われます…」
「学長って… あんなに若くて…?」

「どうやら推薦したのは魔王シャイターンらしく…」