HANG―第二部88 | 音美嘩のブログ

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蚪真と煉が応接室に篭っている間
龍平たちは外で待ち続けていた

「先生…その男…あっち系なんですか?しかも…蚪真みたいなのが趣味の…」

と達川は生島に近寄りひそひそ話した

「その様ですね 2丁目でも派手に遊んでいて評判の様で…
信者の中にも何人か弄ばれた人間がいるらしいです
おまけに東洋系が趣味らしいので 組織内でも限られていまして…蚪真くんか或いは香月くん どちらかでという本部命令です」

「か…香月にも焦点が当てられてたんですか?!」

ビックリして声高になった達川に シッと自らの口元に人差し指を当てると

「いくらなんでも香月くんは無理ですので…ね 蚪真くんにお願いしたんですが…
まぁ これも煉くんには試練ということで彼には成長して貰わねばなりません
第一 今回の件には組織の命運も掛かっていますので」

「はぁ…」

生島の物言いに複雑な心境の達川はただただ成り行きを見守るしかなかった

少しすると
蚪真と煉が連れだって出てきた

蚪真は全員に頭を下げると
「すみませんでした…煉も納得したんで 任務やらせて下さい」 と言った

「いいでしょう…各自 今晩は自室で休んで下さい 明日 教団内部に入って貰います 幸い 内部に協力者がいますので新しい信者として入信という形で潜入して貰います」

「内部の協力者…ですか?」

龍平の言葉に

「どこの世界にも権力を持つ人間を面白く思わない人物が1人や2人いるものでしてね…今回はその金庫番の男 大野 忠義の部下で補佐役の石川 文雄という人物が手引きしてくれます 彼の目的は大野を失脚させ自らが後釜に座る事
我々は大野の弱みを握り それを手助けするのが3番目の任務です わかりましたね」

一同は力強く頷いた


その夜
香月と達川の部屋

揃って持って行く荷物を整理していると 突然 香月が達川に向かって切り出した

「あの…ボク 今日の業務伝達を聞いていてわからなかったとこがあるんですけど…」

「…? 何がわからない?」

「煉が言ってた《関係》って どんな関係なんですか?」

「は…い?」

達川は香月の言葉に一瞬 固まってしまった