16年前の話です。


40週3日。


予定超過でいつ産まれてもおかしくない状態でした。


いつも通り布団に入り、


寝苦しい夜でした。


深夜2時。


ふとお腹に力が入った瞬間、


暖かい水が出る感じがしました。


ん?


破水⁉️


トイレに行きタラタラ流れてくる水。


ん?


色が違う💦


黄緑色の水でした‼️


破水は透明な水。


なぜ、黄緑?


心配になって病院に電話をし


「破水かもしれません。病院に来て欲しい。」


父を起こし病院に向かいました。


車中でも流れてくる水に


無意識で身体が震えていました。


病院に到着後、


産婦人科の病棟で診察。


「ん?破水してるね。」


内診して破水のテストで陽性が出ました。


次の瞬間、


「痛い⁉️お腹が痛い‼️」


数分間隔でやってくる激痛。


内診の刺激で陣痛が始まりました。


陣痛室で四つん這いになり


陣痛に耐えている間も


少しづつ流れてくる水(羊水)


一体、この後どうなるのか想像が出来ませんでした。


羊水って


黄緑色なの?


自分の便も混ざってる?


朝方、5時。


そろそろ子宮口も開いて来たし、羊水も出てるから分娩台に行きましょー。


そろそろ長男に会える思いと不安でいっぱいでした。


羊水も減ってる、黄緑色だし


帝王切開になる?


覚悟はしていました。


初産で


お産が思うように進みません。


母の血圧も200近く。


朝の7時過ぎの話でした。


「長男の心音が下がった。もうダメだ‼️」


そう聞こえてきました。


会陰切開され


大きな吸引器を入れられ


容赦なく母のお腹を押し、赤ちゃんの頭を引っ張り出しました。


7時11分長男は産まれました。


やれやれ😥


と思いきや


一瞬見えた


長男の身体の色は紫💜色。


ん?赤ちゃんは赤いから赤ちゃん。


なぜ紫?


深夜帯の看護師さん達は人数が少ないためか


パタパタ動いています。


処置台上でパチパチ叩かれる長男。


か弱い泣き声が時々聞こえるくらい。


「小児科呼んで。保育器は?」


胎盤を出していない状況で


先生を始め看護師さん達は


全員長男の蘇生に取り掛かっていました。


分娩台に放置された母。


何が起きてるかも分かりません。


滝汗「どうなってるんですか?」


「もう少し待っててくださいね。」


何分待たされたでしょうか?


やっとのことで


胎盤を出し


会陰部の縫合。


大きな吸引器を入れたので


会陰裂傷はかなり重度だったと思います。


長男の状態を教えてもらえたのは10時過ぎのことでした。


「この後、NICUのある病院に搬送されるかもしれない」


ポーンそんなに重症なの?


「今、小児科の先生が見てくれてます。」


その時はあまり状況を理解していない母でした。


その後、


「小児科の先生が搬送せず診てくれることになりました。」と。


小児科の先生からの説明は


胎便吸引症候群による

誤嚥性肺炎


(※羊水が黄緑色だったのは長男のウンチが混ざっていたため)


何らかの理由で母体内で赤ちゃんがウンチをしてしまい、そのウンチを飲んで産まれたことによって、肺炎を起こしている


ということでした。


(※苦しかったよね!)


長男に会えたのは夕方でした。


保育器ではなく、普通のコットンに寝かされた長男には


点滴のチューブと酸素マスク、


心電図や酸素のモニター


たくさんのコードやチューブに繋がれていました。


色は白く、吸引分娩によって頭は長くピッコロ大魔王💦みたい。


泣き声も泣くっていう感じじゃなくて


フガフガ鼻を鳴らしているようなか弱さ。


そんな長男の姿を見ても


可哀想とかどうしようというよりも


可愛い


気持ちが強かったです。


幸い


予定超過で


体重は3400g。


治療のおかげで


転院搬送されることも無く


後半は黄疸になって保育器で光線治療を受けることもありましたが、


生後7日で長男も退院することが出来ました。


この時、


障害が残るか残らないかの際どい状況だったことを後になって気づきました。


というのも


長男の脳は一部


機能していないところがあります。


小学生になって頭の血管造影をする機会がありました。


その時に


「脳梗塞のような跡があります。」


と言われました。


特に大きなエピソードもなかったので


きっと出産時の低酸素が原因だと思われると言う結果でした。


高校生になった今


起立性調節障害で苦しんでますが…、


長男にはなんの障害もありません。


もしも出産時


もうちょっと遅く産まれていたら


脳性麻痺や何らかの障害が残っていたかもしれません。