東洋医学の数千年に及ぶ「ツボ療法」は、肩こり・腰痛・ストレスなど、
日常の不快な症状の改善や痛みの緩和に役立ちます。
体(身体)には、たくさんのツボが点在しており、手軽にツボ押しが可能です。
ツボとは、体の不調やゆがみを、正常な状態に戻す「調整点」のことです。
今回のテーマは「男女」のツボです。
他人には相談しにくい、生理痛や性機能障害などに効くツボ。
男女のツボ2回シリーズ、今回は「男性のツボ」です。
男性とは
一般的な動物の雄に相当する。解剖学的な見解では「出生時に男性型の生殖器(陰茎などの男性器)を有する」と判断された場合は、男性とみなす。ただし、「胎児の段階を経て、徐々に発達した物である」との関係から、形成や状態に色々な個人差が生じる。
現代医学では、外性器だけでなく内性器にも注目しており、「陰嚢は、精子を生産して、種々のホルモンを分泌する精巣や前立腺とも繋がっており、相応の機能を有する」などの条件が加わって判断される。
思春期は男性器の発達から始まるが、男性器の発達が開始した時点で思春期に入った事に気づきにくく、身長の伸びのピークを迎えるか陰毛が発生した時点で思春期に入った事に気づきやすい。
男性特有の疾患として前立腺疾患、痛風がある。また、十二指腸潰瘍、尿路結石、急性膵炎、大腸ポリープが女性に比べて多く、心臓病、脳溢血(およびそれによる脳血管痴呆)循環器系の病気が多いのが特徴である。
引用元:男性- Wikipedia
男性の症状に効くツボ
勃起不全(ED)や 性機能障害(SD)などに効くツボを
3つに分けて紹介して行きます。
1⃣ 腹 部 ⇨ ➀気海 ➁関元 ③中極 ④大赫
2⃣ 腰臀部 ⇨ ⑤腎兪 ⑥志室 ⑦膀胱兪
3⃣ 手 足 ⇨ ⑧神門 ⑨復溜 ⑩太谿 ⑪太衝 ⑫行間
1⃣ 腹 部
➀気海(きかい)
位置:下腹部のおへそから、親指幅1本半下の部分。
効果:丹田のツボ、精力減退、泌尿器系の症状、消化器系の症状など。
➁関元(かんげん)
位置:下腹部のおへそから、親指幅3本分下の部分。
効果:丹田のツボ、精力減退、泌尿器系の症状、冷え症、胃腸の症状など。
③中極(ちゅうきょく)
位置:下腹部のおへそから、親指幅4本分下の部分。
効果:泌尿器系の症状、むくみ、のぼせ、腹部の冷えや張りなど。
④大赫(だいかく)
位置:中極から、親指幅半分外側の部分。
効果:生殖器・泌尿器系の症状、精力減退、不感症など。
2⃣ 腰臀部
⑤腎兪(じんゆ)
位置:腰部の第2腰椎の両側、真ん中から親指幅1本半外側の部分。
効果:泌尿器科の症状、循環器系の症状、むくみ、倦怠感、腰痛など。
⑥志室(ししつ)
位置:腰部の第2腰椎の両側、真ん中から親指幅3本分外側の部分。
効果:泌尿器科の症状、冷え性、腰痛、疲労、不感症など。
⑦膀胱兪(ぼうこうゆ)
位置:臀部仙骨部の上から2番目のくぼみの外側の部分。
効果:泌尿器科の症状、頻尿、残尿感、尿痛、冷え性、便秘など。
3⃣ 手 足
⑧神門(しんもん)
位置:手関節掌側、横紋の豆状骨下の陥凹部分。
効果:心気の出入口、ストレス、心痛、動悸、不眠、精神疾患など。
⑨復溜(ふくりゅう)
位置:内くるぶしから、親指幅2本分上のアキレス腱よりの部分。
効果:心因的ED、冷え症、むくみ、めまい、立ちくらみなど。
⑩太谿(たいけい)
位置:内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ部分。
効果:排尿障害、冷え症、こむら返り、頭痛、立ちくらみなど。
⑪太衝(たいしょう)
位置:足の親指の3番目の骨(第一中足骨)と第二中足骨の間の踵寄り。
効果:排尿困難、冷え症、二日酔い、腹痛、腰痛など。
⑫行間(こうかん)
位置:親指と第2指の付け根、親指側の部分。
効果:心因的ED、夜尿症、頻尿、疲れ目、倦怠感など。
ツボの押し方と注意点
写真を参考に、ツボの位置を確認して、その周辺を指で軽く押します。
最も感覚が敏感になっているところが、あなたにとってのツボになります。
ちょっと痛いけど・・・くらいの力加減でツボを刺激します。
ツボ押しは、力を入れる時に息を吐き、力を抜く時に息を吸います。
ひと押し3~5秒を目安に、5~10回繰り返します。
皮膚の弱い方は、押しすぎに注意しましょう。
いつもと違う症状が改善しない場合は、医療機関への早期受診が大切です。
勃起不全(ED)とは
勃起不全(ぼっきふぜん、英: Erectile Dysfunction; ED)とは、男性の性機能障害(英: Sexual Dysfunction; SD)の一種であり、陰茎の勃起の発現あるいは維持ができないため、満足に性交の行えない状態をいう。
また、日本性機能学会の定義によれば、通常性交のチャンスの75%以上で性交が行えない状態とされる。
EDに悩む人は、加齢に伴い増加傾向にある。(中略)1998年、アムステルダムにおける第8回国際インポテンス学会で発表したデータによれば、その罹患率は40代前半16%、40代後半20%、50代前半36%、50代後半47%、60代前半57%、60代後半70%、である。
罹患率は年齢に比例して上昇し、明らかな外傷などによるもの以外の原因としては高血圧、動脈硬化、男性更年期障害(ホルモン異常)、ビタミンD欠乏が考えられている。(中略)すなわち、概して生活習慣病(成人病)の予防はED対策に効果的であると言える。
引用元:勃起不全- Wikipedia
男性のセルフケア
男性の症状の特効穴は「気海・関元・大赫」のツボです。
日頃から意識して、優しく押し揉みしましょう。
また、男性の症状に効く運動は、ずばり・・・「スクワット」です。
スクワットは大変きつい運動ですが、男性の症状には効果が期待できます。
老化は足腰から、精力減退も足腰からです。
脚力に自信のない方は、立ち上がり動作から始めましょう。
立ち上がり運動は、机と椅子を利用し、机に手をつき、ゆっくりと立ち上がり、
ゆっくりと座る動作です。15~30回×3セット
スクワット:Squat
姿 勢:立位で両足を肩幅より広めに、爪先を外側に向けて立つ。
前を向き、胸を張り、背筋を伸ばす。
手 順:息を吸いながら、ゆっくりと股関節を曲げ、腰を落としお尻を突き出す。
息を吐きながら、ゆっくりと立ち上がる。
15~20回×3セット
注意点:しゃがんだ時に、膝が爪先より前に出ないよう(諸説あり)にする。
ハーフスクワット:膝の角度90度
フルスクワット:股関節が膝より低い位置まで
足関節が硬い人は、板などを利用して踵の下にあてる。
少しずつ負荷を上げる(ハーフ⇨フル⇨ペットボトルなど使用)
東洋医学では、体を構成し循環している「気・血・水」という概念があり、
体の不調の原因は、「気・血・水」の乱れによって起こると捉えています。
気が不足している、血が滞っている、水分が溜まっているなど、幾つかの
状態が重なりあって、不快な症状が引き起こされています。
体(身体)には、たくさんのツボが点在しており、手軽に押し揉みができます。
ツボ押しを、あなたとパートナーの健康管理にお役立てください。
週刊haruto