手足のしびれ、頭痛、めまい、吐き気、失神・・・
熱中症・・・これからの季節、他人ごとではありません。
熱中症とは
熱中症(ねっちゅうしょう、heat stroke, sun strokeということが多い)とは、暑熱環境下においての身体適応の障害によっておこる状態の総称である。
本質的には、脱水による体温上昇と、体温上昇に伴う臓器血流低下と多臓器不全で、表面的な症状として主なものは、めまい、失神、頭痛、吐き気、強い眠気、気分が悪くなる、体温の異常な上昇、異常な発汗(または汗が出なくなる)などがある。
現場での措置:最も重要な事は身体を冷やすことで、直射日光のある場所から日陰・木陰に移動させ衣服をゆるめ安静にさせる。太い血管のある首、両脇、足の付け根の冷却が効果的。また、体表面に水を付け気化熱を利用し体温を下げる方法もある。(中略)
引用元:熱中症 - Wikipedia
熱中症は、屋内外での高温多湿な環境から起こる、さまざまな症状の総称です。
高温多湿な環境によって体の温度調整機能が低下し、体の水分や塩分バランスが
崩れ、体が環境に適応できなくなった状態です。
東洋医学では、熱中症の症状を、身体の「気・血・水」のバランスの崩れ、
気虚(気が不足)、陰虚(体に熱がこもる)、湿邪(水分の巡りが悪い)の
状態と捉えています。
熱中症に効くツボ
熱中症の症状が改善できるように、3つに分けて説明して行きます。
1⃣ 顔と手のツボ ⇨ ➀人中 ②内関 ③中衝
2⃣ 腹部のツボ ⇨ ④中脘
3⃣ 下肢のツボ ⇨ ⑤足三里 ⑥三陰交 ⑦復溜 ⑧湧泉
1⃣ 顔と手のツボ
➀人中(じんちゅう)=(水溝)
位置:鼻の真下、みぞの中央部分のツボ。。
効果:熱中症、失神、ヒステリー、顔面の麻痺、救急の常用穴。
②内関(ないかん)
位置:手首の横紋の3横指肘側の、腱と腱の中央部分。
効果:熱中症、循環器系疾患、気血の出入口、乗り物酔いなど。
③中衝(ちゅうしょう)
位置:中指の人差し指側、爪の付け根部分。
効果:熱中症、手の知覚・運動障害、動悸、ストレス、失神など。
2⃣ 腹部のツボ
④中脘(ちゅうかん)
位置:胸骨体下端とおへその中間(おへそから親指幅4本分上)部分。
効果:熱中症、胃痛、胸やけ、吐き気、倦怠感など。
3⃣ 下肢のツボ
⑤足三里(あしさんり)
位置:膝の皿の外側から親指幅3本下の部分。
効果:熱中症、こむら返り、無病長寿のツボ、全身調整のツボ。
⑥三陰交(さんいんこう)
位置:下腿部の内くるぶしから4横指上の部分にあるツボ。
効果:熱中症、冷え性、生理痛、膝の痛み、女性の特効穴。
⑦復溜(ふくりゅう)
位置:下腿部の内くるぶしから3横指上の部分にあるツボ。
効果:熱中症、冷え性、手足のむくみ、耳の痛み、歯の痛みなど。
⑧湧泉(ゆうせん)
位置:足裏、第2指と第3指の間から下に、土踏まずとの際部分。
効果:熱中症、こむら返り、疲れ、冷え性、体調の調整のツボ。
ツボの押し方と注意点
写真を参考に、ツボの位置を確認して、その周辺を指で軽く押します。
最も感覚が敏感になっているところが、あなたにとってのツボになります。
ちょっと痛いけど・・・くらいの力加減でツボを刺激します。
ツボ押しは、力を入れる時に息を吐き、力を抜く時に息を吸います。
ひと押し3~5秒を目安に、5~10回繰り返します。
皮膚の弱い方は、押しすぎに注意しましょう。
症状が改善しない場合は、医療機関への早期受診が大切です。
熱中症の予防
➀水分と塩分
こまめな水分補給とほどよい塩分摂取。
②気温と湿度
室内外の温度と湿度、暑さ指数をチェックする。
③室内外環境
快適な室内温度調整。帽子や衣服の工夫。
④冷却用品
飲み物や冷却グッズを活用。脇の下や首元を冷やす。
⑤体調管理
適度な休憩やツボ押しで、体調を管理をする。
熱中症の症状は、多くは水分と塩分の不足が原因となっています。
こまめな水分と塩分補給をすることで、症状の改善が期待できます。
いつもと違う、症状が改善しない場合は、医療機関への早期受診が大切です。
ツボとは、体の不調やゆがみを、正常な状態に戻す「調整点」のことです。
ツボ押しを、あなたの「熱中症」予防にお役立てください。
週刊haruto