頭が痛い、気分が悪い、吐き気がする・・・
二日酔い・・・あなたは、どう対処していますか?
二日酔いとは
二日酔い、宿酔(ふつかよい)とは、酒などのアルコール飲料(エタノール)を、自身の代謝能力以上に摂取することにより引き起こされる、不快な身体的状態。エタノールがアセトアルデヒドに代謝され、体内にまだ残ったそれが二日酔いの症状を引き起こす。
基本的には、夜間に酒を飲み、翌朝の起床後、顕著に現れる現象を指す。
また、宿酔(しゅくすい)とも云われる。急性アルコール中毒とは異なり、生命に直接の危険はないが、しばしば頭痛や吐き気などの著しい不快感を伴う。なお飲酒後、短時間に現れるものは悪酔い(わるよい)という。一般的に二日酔いは悪酔いが翌日になって現れる状態を指す。
肉体的には脱水症状を起こしているため、水分を大量に補給することがまず第一である。さらに肝臓でのアルコール分解には糖分が必要であり、糖分を摂ることも有効となる。水分補給時、ただの水・お湯よりは、スポーツドリンクの方が水分糖分を同時に摂取できるので望ましい。
引用元:二日酔い - Wikipedia
アルコールを肝機能の限界を超えて飲むと、有害物質のアセトアルデヒドが
体内に残り、動悸や吐き気、頭痛などを引き起こします。二日酔いの症状は、
多くは水分不足が原因となっています。
東洋医学では、二日酔いの症状を「気・血・水」のバランスの崩れ、
湿(ダルさ)と熱(体温)が変調し、湿が体に溜まった「痰湿」の
状態と捉えています。
二日酔いに効くツボ
二日酔いが緩和できるように、3つに分けて説明して行きます。
1⃣ 頭部のツボ ⇨ ➀百会 ②卒谷 ③風池
2⃣ 腹背部のツボ ⇨ ④期門 ⑤巨闕 ⑥肝兪 ⑦胃兪
3⃣ 手足のツボ ⇨ ⑧魚際 ⑨太衝
1⃣ 頭部のツボ
➀百会(ひゃくえ)
位置:頭頂部の正中線上、両耳と鼻の延長線が交わるやや凹んだ部分。
効果:二日酔い、頭痛、疲れ目、肩こり、鼻詰まりなど。
②卒谷(そっこく)
位置:耳を前に倒して頭につけたとき、上端から指2本分上の部分。
効果:二日酔い、頭痛、めまい、立ちくらみ、肩こりなど。
③風池(ふうち)
位置:耳の後ろの髪の生え際と、後頭部のくぼみの中間部分。
効果:二日酔い、頭痛、疲れ目、めまい、立ちくらみなど。
2⃣ 腹背部のツボ
④期門(きもん)
位置:左右乳頭から真下の第6肋骨と第7肋骨の間の部分。
効果:二日酔い、気血の門、肝臓の機能調整、倦怠感、食欲不振など。
⑤巨闕(こけつ)
位置:体の中心線上、みぞおちの上にある骨から親指幅2本分下の部分。
効果:二日酔い、胃痛、胸やけ、吐き気、倦怠感など。
⑥肝兪(かんゆ)
位置:背中の第9胸椎の両側、真ん中から親指幅1本半外側の部分。
効果:二日酔い、肝機能調整、胸のむかつき、食欲不振、虚弱体質など。
⑦胃兪(いゆ)
位置:背中の第12胸椎の両側、真ん中から親指幅1本半外側の部分。
効果:二日酔い、胃の機能調整、吐き気、嘔吐、腹痛など
3⃣ 手足のツボ
⑧魚際(ぎょさい)
位置:親指の上から3番目の骨(第一中手骨)の中間外側の部分。
効果:二日酔い、胃腸の調整、頭痛、めまい、のどの痛みなど。
⑨太衝(たいしょう)
位置:足の親指の3番目の骨(第一中足骨)と第二中足骨の間の踵寄り。
効果:二日酔い、腹痛、冷え、めまい、腰痛など。
ツボの押し方と注意点
写真を参考に、ツボの位置を確認して、その周辺を指で軽く押します。
最も感覚が敏感になっているところが、あなたにとってのツボになります。
ちょっと痛いけど・・・くらいの力加減でツボを刺激します。
ツボ押しは、力を入れる時に息を吐き、力を抜く時に息を吸います。
ひと押し3~5秒を目安に、5~10回繰り返します。
皮膚の弱い方は、押しすぎに注意しましょう。
いつもと違う、症状が改善しない場合は、医療機関への早期受診が大切です。
⑥肝兪と⑦胃兪のツボは、自分では押すのが難しいので、ドライヤーやブラシ
など身近なものを使って温めたり刺激をしてください。
二日酔いの予防と対処法
➀適度な飲酒
一番の予防は、飲みすぎに注意することです。
②水分の補給
飲酒前、就寝時、起床時に水分を補給する。
③睡眠
夜更かしをしないように、出来るだけ体を休ませる。
④二日酔いに効く食べ物
柿、蜂蜜、グレープフルーツ、蜆(しじみ)の味噌汁、梅干しなど。
⑤ツボ押し
ツボ押しで、二日酔いを緩和させる。
*お酒は無理なく、深酒に注意して、適量を嗜みましょう。
二日酔いの症状は、多くは水分不足が原因となっています。
水分を多く摂り入れることで、素早くアルコールを分解することができ、
尿の量を増やすことで、アルコールの排出を促すこともできます。
ツボとは、体の不調やゆがみを、正常な状態に戻す「調整点」のことです。
ツボ押しで、あなたの「二日酔い」が改善しますように。
週刊haruto