これまでに、その人の兄弟関係が全く想像できなくて、好奇心からとうとう本人に、聞いてしまった人が2人います。
1人は、仕事のできる薬剤師さんで、『一卵性双生児の片割れ』とのことでした。妹さんとは、タイプが正反対だとか。
もう1人は大学の同級生で、兄がいると答えてくれました。でも、次男にしては変な感じで、腑に落ちないままでした。

彼は大学院進学を諦め、研究機関に就職しました。諦めたのはどうやら家庭の事情のようでした。そのうち、盲学校の先生をしていたお兄さんが、仕事をやめなければならないまでに具合が悪くなり実家は小樽でしたが、お兄さんの世話のために東京から呼び戻され、札幌で仕事を探してまた研究職に就きました。

その後、両親が相次いで早くに亡くなり、そのお兄さんも2年前に亡くなり、仕事も辞め、ひとり散歩や好きな数学の勉強をする日々とのこと。

去年大病をしたとのことで、夫が心配して、今日、彼のアパートを初めて訪ねました。
話しているうちに「◎◎君ってこんな声だったっけ?」と聞くと、前に会った時も同じことを言ってたねと言われてしまいました。前とは、11年前に、偶然書店で会った時でした。

係累がなくて困ることは何もなく、いればこそ、あれこれ心配や困ることがあるんだと言っていました。(*´Д`)=з