ヨーロッパの街が悪臭で満ちていたとき、日本はどうだったのだろうか。18Cはじめには、東京の人口が100万人を超え、パリ、ロンドンと肩を並べる世界の大都市に発展した。


当時、江戸を訪ねた外国人の記述には、セーヌ川やテムズ川が臭くて近づけなかったのと対照的に、隅田川でシラウオが泳ぎ、子どもたちが水泳に興じていたのを見て驚愕するくだりがある。


   


うさぎクッキーエドワード・モースの「日本その日その日」

米国で排水や便所その他に原因するとされている病気の種類は、日本にはないかあってもきわめて稀であるようだ。これはすべての排泄物が都市から人の手のよって運び出され、農地に肥料として利用されていることにあるのかもしれない。

右矢印欧米の「捨てる文化」に対して、日本は「土に返す文化」とモースは考えた。

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UMAくん江戸時代末期には、生活雑排水と屎尿を完全に分離。
 ★屎尿の回収ー→ 下肥え(即効性、効果大)として取引。
 ★雑排水ー→ 川や海に流され、または地中に浸透させた。




(石 弘之「地球環境と人類史」より 人類を悩ましてきた 
      悪臭とゴミの山 )


 新月 現在の日本は、ヨーロッパなどと同様の「捨てる文化」    
  になっています。 汗うさぎ