河合雅雄が亡くなったそうです。若い頃は、病弱でフィールドに出られなかったという彼が、97歳まで生きるとは!身体に気をつけて生きるという生き方も、案外いいのかも知れないですね。


河合雅雄「森林がサルを生んだ(原罪の自然誌)1979」には、『人類のポピュレーションの調節に大きな役割を果たしてきた「病気」を、かなりな程度まで克服した結果、地球的な規模における人口過剰という悪魔を創りだした。病気のない世界という人工生態系の中で、種の維持と永続をどう行なえばよいのか、透徹した洞察による将来設計がなければ、人類滅亡説は消えない。』とあります。人類滅亡説はいつの間にか霧散した感があり、世界は圧倒的な楽観論にいまなぜか満ちているとは思いませんか?