38歳の夏に中学校のクラス会がありました。私が出たクラス会の最後になります。その後は父のたび重なる入退院で落ち着かない日々となり、気が向きませんでした。50歳の時に父が亡くなり、もっと忙しくなりました。そのうちに51歳で出席番号が1つ後ろだったMさんが亡くなり、53歳でS君、その後56歳頃だったかにK君も亡くなってしまい、K君は学級代表でまとめ役だったためか、クラス会の話は出なくなりました。

そのクラス会で、中学生の頃は全然目立たなかったF君に、38歳でもう孫がいるという話が。大きくて高校生、小さければ幼稚園児の子どもがいるくらいが標準だったのでみなびっくりでした。



同じ頃、海辺の砂粒の間で生活する微小生物の研究をしていた先生(著書「砂のすきまの生きものたち」)が、崖から飛び降り自殺という衝撃の情報が入ってきました。白浜の臨海実験所に移って、順調に仕事を続けておられると思っていたので訳がわかりませんでした。

その話を聞いた時、真っ先に奥さんが原因だったのではと思いました。なぜならとても美しい奥さんだったからです。ーーーある日学校帰りにバスに乗っていて、駅前通りでしたが信号待ちの時に窓の外を眺めると、ハッとするようなきれいな女の人がいたのです。素敵だな〜と見つめていると、隣にT先生がいてふたりで楽しそうに話していたのです。噂の奥さんは、本当に美人なんだと衝撃でした。

時を経て、そうではなく、仕事など別に原因があったのかなと思っています。(三段壁を訪れた日に和歌山市にて。2/26夜)