自己管理ができていない。そう注意しようと思ったが、須田の顔を見てやめておくことにした。もう二人は充分に反省しているはずだ。須田が言った。
「てっきり牡蠣に中ったんだと思ったんだけどな」

読んでいた「烈日」(今野敏の短編集「烈日 東京湾臨海署安積班」)のこの一節を読んだ時、長年のナゾが氷のように解けるのを感じました。
もうずっと前ですが、ふとしたきっかけから読んでいた「東大理三」シリーズ(副題 天才たちのメッセージ)に、開成高校の出身だったか「◎◎中」さんという合格者がいて、「◎◎あたる」とふりがなが振られてあったのです。その時からずうっと、どうして<中=あたる>なのか、わからないままだったのです。

考えてみれば、<中毒>も<的中>も<脳卒中>も確かに。そう言えば、脳卒中のことを「あたる」と言うようです。

なるほど、そうだったのか〜!音譜