①食を奪おうとしています。例えば、太陽光発電や風力発電の設備を建設して、自然環境を破壊します。

 

 

 ②職を奪おうとしています。例えば、トラックドライバーの職を奪って、自動運転で済まそうとしてますね。以下は、フェイスブックに投稿された記事のコピペです。⇒

 

「運び手軽視」問い直せ ライター、元トラック運転手・橋本愛喜さん

東京新聞2023年10月18日 webより

 こんな働き方改革ならやめてしまえ。そう腹が立つことがあります。

 トラックドライバーの労働時間が短くなると、運べる荷物が減る。それが世間でいう2024年問題。心配されているのは荷物のことばかり。ドライバーの過酷な労働環境ではないからです。

 路上駐車したドライバーがハンドルに足を上げて休む姿を見たことありますか。彼らは夜道をひた走り、搬入先の近くまで来ても指定時刻まで外で待たされる。疲れ切って座席後ろのベッドで横になれば寝過ごしてしまう。だから「足上げ」なのです。

 心臓より高くすると、長時間の着席状態による足のむくみが和らぐ。一方で、数十分で襲ってくる足のしびれや腰の痛みが悲しくも目覚まし代わりになるのです。

 1990年のいわゆる物流2法の施行で規制緩和され、この業界は新規参入が進んだ。荷物の争奪戦になり、運賃の値下げ、荷主のもとで仕分けや陳列までする過剰サービス、そして多重下請け構造がもたらされました。

 ドライバーが炎天下で一斗缶を千個も積み降ろしする。もやしをスーパーの棚で消費期限が早いのを前に出し、自分が運んできたのを後ろに入れる。かつては3年走れば家が建ち、5年走れば墓が建つと言うほど稼げる職種でした。それが、しんどさだけ増えて、給料は下がった。

 24年問題を解決するにはドライバーの人手不足を解消する。それには労働環境の改善と運賃の値上げ、この二つしかありません。日本の物流は重量ベースで9割が企業間輸送。ネット注文したレトルトカレーが家に届かなくなるのではなく、材料の野菜や肉が製造工場に届かず作れなくなるのが24年問題です

 何よりも荷主企業の意識改革が必要でしょう。トラックを外で待機させて指示時間ぴったりにしか現場入りさせないのは長時間労働と路駐の大きな原因だからです。

 国は高速道路の80キロ速度規制の引き上げを議論している。眠い目をこすって走るドライバーが負うリスクを想像できないのか。国は「標準的な運賃」を定めていますが、下請けにも保証される最低運賃を示すべきでしょう。

 通販の「送料無料」という言葉は、物流の「見えない化」や軽視につながる。トラックは「国の血液」。社会インフラを第一線で支える人たちが報われない社会に幸せなんてあるのでしょうか。 (聞き手・辻渕智之)  

<はしもと・あいき> 大阪府出身。大型1種免許を取得し、父が経営する工場と取引先の間で金型を運ぶトラック運転手として日本各地を走る。渡米生活を2度送り、今は労働問題を主に扱うライター。