インサイド・ニュ-ス
フィンガー5の歌《恋のダイヤル6700》が大ヒットでいま恋ならぬ迷惑のダイヤル騒動!
●突然“ハロー・ダーリン”―こりにゃあ まいった、まいった
ローティーンに圧倒的人気を誇るフィンガー5。
デビュー曲『個人授業』につづき『恋のダイヤル6700』も大ヒット中だ。
おかげで6700の電話を持つ家庭は、ファンのいたずら電話で大迷惑――。
とても“ハロー・ダーリン”とはいかないようで――。
「べつに女の子もいないから、電話が鳴るたんびお得意さんじゃないかと思って、私が急いで受話器をとるんですがね、そのたび“あきらちゃんいる?”“玉元さんのお宅ですか?”とこうなんですよ。
ひどいのになると、ガチャンと電話を切ったりねえ。
うちは弟と2人でやってる零細企業でしてね、コピーの仕事だから電話の対応の間もコピー用紙がどんどんむだになる。エライ損害ですよ」
こう訴えるのは金勝コピーサービスの靖田勝さん。
こうした電話が毎日10本はかかってくるそうだ。
しかもこの店の電話番号4××―6700はまだ電話帳に載っていない。
大家からひっぱった孫電話を独立させたばかりだから。
「それなのにどうして電話がかかってくるのかと思って聞いてみたんです。
“どうしてうちの番号がわかったの?”って。
そしたらまあ頭にくるじゃないですか。
でたらめに局番をまわして、あとは6700をまわしてるっていうんだねえ」
6700――それはご存知『フィンガー5』のヒット曲『恋のダイヤル6700』のマジックナンバーだ。
♪ハロー ダーリン
リンリンリリン・・・・・・・・
君のテレフォンナンバー6700 ハロー
フィンガー5の幼いファンたちはいまや熱に浮かれたようにこの歌を口ずさみ、適当な局番をまわして6700とつづけるのだ。
そしてまったく関係ない不運な人が、電話で呼び出される、リンリンリリンと。
6700は希少番号なはずなのに
とにかくフィンガー5の人気はいま超過熱状態。
幼稚園から中学1年くらいまでの子どもたちのあいだで、彼らの人気は熱病のように広がっている。
この正月、フィンガー5のもとにきた年賀状がなんと5万5000通。
毎日届くファンレターが4000~5000通、大きな郵便袋に3つだ。
ひとたび公演がはじまれば、キャラメルといわず消しゴムといわず、自分の名をしるした“散弾”がステージめがけて雨霰のごとくとんでくる。
それがグループの最年少、“大将”ことタエちゃんに命中して、泣きだしたことも一度や二度ではない。
忙しい日程をこなすのに、5人を運ぶマイクロバスが便利だろうと、ついさいきん購入したら、なんと2日もしないうちに新車のガラスといわずボディーといわず、ファンの落書きで真っ黒になってしまった。
それほどの熱狂ぶりが、なんでヒット曲『恋のダイヤル6700』を見逃そう。
あっというまに6700の電話の持ち主は恐慌状態に陥ってしまった。
ではこの歌の生みの親はこのような事態を予測していたのだろうか。
「この数字にはべつに意味がなかった。
語呂がよいので選んだだけです。
ただ、ぼくとしてもこういう事態を予測しないわけではなかった。
そのため、フィンガー5の5人といっしょに手分けして電話帳を調べたのです。
そしてわかったのは、6700番がいちばん少ない、ということだったんだが…」
どうやら『恋のダイヤル6700』の人気は、作詞者の予測をはるかに越えて突っ走ったようである。
迷惑どころかご利益もあった
ファンに狙い打ちされた〈6700〉の持ち主は、東京都内全域に散らばっているが、その中でも集中攻撃をうけているのが東村山市の6700番。
なぜなら現在フィンガー5は東村山市に生活の本拠を置いているからだ。
ここで絶叫に近い悲鳴をあげているのが同市野口町の肥田照子さん(0423―××―6700)。
「1日平均15~20本かかってくるんですよ。
朝といわず夜中といわず、いつかかってくるかわかったものではありません。
“玉元さん?”、“一夫くんいる?”、“あしたはどこに出演するの?”、なんていう内容が多いけど、なかにはひどいのがいて、“バカヤロー”呼ばわりしてガチャンですからねえ。
これにはまいって、なにかいい方法はないかと思って電話局へ相談に行ったんですけどね、名案はないですねえ。
電話局じゃあ、フィンガー5の家の電話は、線の接続を調節して、当人にはあまりかからないようにしているようですけど…。
私もいっそ、電話をとりはずしたほうが気が楽かな、と思うんですけどね。
じつはいま親戚に重病がいて、いつどんな電話がくるかわからないので、そうもいかないんですよ」
もちろんフィンガー5が所属する市橋プロモーションでも、あらかじめこの対策を考えないわけではなかった。
いや、名案を考えていたのだ。
なんといっても最良の方法は、6700番という電話を1つでも多く買い占めることだ。
それができれば、迷惑がかかる第三者がそれだけ減るし、〈6700〉番が事務所や後援会なら、宣伝のうえでも一石二鳥.。
「金はいくらでもいいから、10台くらい買い集めて、事務所にそろえようと思ったんですが、そうこうするうち、あれよあれよというまに歌がヒットして、それどころではなくなっちゃいました」(市橋健司社長)
いたずら電話騒動を聞いて、かわいそうにフィンガー5の長兄・一夫くんはさすがに複雑な表情である。
「一般家庭にご迷惑がかかって申し訳ないと思います。
ほんとはぼくが1軒1軒まわっておわびをすればとも思ったんですが、そんなことをして済む問題じゃないですしねえ。
ファンのかたに、どうか他人に迷惑のかかることはしないでほしいとお願いすることしかできません」
作詞者とともにあらかじめ電話帳まで調べて選んだ〈6700〉であれば、もちろんフィンガー5自身に責任はあろうはずがない。
ファンの自重に待つほかないが、この広い世の中のこと、じつは同じ6700番の持ち主の中には、このテレフォン騒動でかえってウケている人たちもいるのである。
それはフィンガー5がよく利用する無線タクシー。
その運転手さんの話。
「ちょうどぼくの車が6700番なんでね、無線で呼び出しがあると、“ハロー・ダーリン”といって受けるんだ。
会社も心得たもんで、数字をいわず、“シックス・セブン・オー・オーどうぞ”だからね。職場が明るくなって楽しいよ」
フィンガー5のレコード会社の社内で、ひとしきり電話で“ハロー・ダーリン”が流行したのは別としても、まったく利害関係のない無線タクシーなどが、ヒット曲を営業会話にいちはやく取り入れたりするウイット、なかなかグーではないか。
人気が爆発するにつれ、ステージで紙つぶてをぶつけられたり、被害もきょうだい中で最大の“大将”タエちゃんに、電話騒動のことを話たら、ポカンとした顔でひとこと。
「そんなのことあるの?そんなイタズラされると困っちゃう」
恋のダイヤルをまわしたかったら、タイトルどおり、局番なしの6700に願いたいもの。
相手の出ない電話なら、どんなに夜中だろうと、そっと何回ささやこうと、だれもとめはしない。
「ハロー・ダーリン」・・・。
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歌のヒットで、6700の番号を持つ家庭や会社ににすごい迷惑かかったみたいですね\(゜□゜)/
当時のファンは、適当に局番をまわして、最後に6700とまわして電話をかける・・・・。
それで、フィンガー5につながると思っていたんですかね・・?
わたしも、その時代にいたら、同じことしていたかもしれませんが、笑←
でも、6700と番号を決めるときに、少ない番号を調べたみたいですが、それでもこの騒動。
すごいですね~(*_*)