予定を1か月間違えていて

急にぽっかり空いた時間。

 

ふと思い立って

祖母に会いに行った。

 

「数日前から膝が腫れてね・・・

80年以上使ってると

身体にもあちこちガタが来るね・・・。

膝が痛くて歩けないの。

病院にも行ってるんだけどね。」

 

ポツリポツリと話し始めた祖母。

 

 
 

近況報告や

色んなお話を聞きながら

 

祖母が痛がっている膝を

優しくそっと

撫でるようにり続けていた。

 

腫れている箇所は

熱を帯びていて

左足は右足の1.5倍くらいになっていた。

 

 

 

 

時折

 

温い手だね

気持ちいいわぁ」と

目を細めて喜んでくれる様子が嬉しくて

ただひたすら

る私に向かって祖母が一言。

 

 

あさみちゃんて、

そういう力があるのね。

 

突然の言葉に

ハテナ?が頭に浮かんだのだけれど

すぐに意味がわかりました。

 

さっきまで熱を帯びていた

膝の腫れが少し治まり

左右の温度差がなくなっていたのです。

 

そして

スッと立ち上がった祖母が

「あ、歩ける。」

「さっきまでと全然ちがう。ありがとう。」と言い

 

動けなくて横になっていたのに

お見送りまでしてくれたという

奇跡の瞬間

 

 

もしかしたら

少し無理をして

痛みを我慢して

頑張って

お見送りしてくれたのかもしれない。

 

 

 

それでも

熱がさがったのだけは事実

 

ふと思い立って祖母のところに行ってよかった。

 

祖母の膝に行ったのは

全てを削ぎ落とした

究極のほどくセラピーなのかもしれない。