「……みるきーさん」



『ふふっ、久しぶりやなー?』



みるきーさんは、彩ちゃんの元恋人
幼いころから好きだった私の彩ちゃんをいとも簡単に奪っていった人

みるきーさんだったら…って思って彩ちゃんを諦められそうになってた時期にみるきーさんは彩ちゃんを捨てた。
そして、私たちの前から消えたんだ
あの頃の傷ついて落ち込んでいた彩ちゃんは見てるこっちも辛かった。
ようやく最近、彩ちゃんも吹っ切れていつもの調子に戻ってきてたのに


それなのに…なんで、今…


「…どうしたんですか、こんな所で」


私の返した言葉は自分が思っていたよりも随分と冷たかった。


『そんな怖い顔せんといてやー、ちょっとここら辺に用があったから寄ってみただけやで?』


そしたら夢莉ちゃんが居たから声かけちゃった。


変わらないあのヘラっとした、だけど目の笑っていない笑顔

思わず後退りをしてしまいそうな程に恐怖を感じた。


『そう言えば、夢莉ちゃん1人なん?』


「…そうですけど」


『ふぅーん、彩ちゃんは?』


「学校です。」


『そうなんやぁ、ちょっと行ってみようかなぁ』


「駄目ですっ!やめてください!」


『どうして?』


「どうしてって…分からないんですか?
彩ちゃんはあなたのことを本当に愛してたんです。
それなのに、あなたは簡単に彩ちゃんを捨てて消えた。
やっと、いつもの彩ちゃんに戻ってきたのに…
今、あなたに会ってしまったらまた…」


また…彩ちゃんが塞ぎ込んでしまう。

そんなの嫌…


『……ほな、夢莉ちゃんが相手してや』








「…え……?」