友達はどこかに行ってしまい、しばらくもう一人の男の子と2人で勉強していると彼女が帰ってきました。
「どこ行ってきたの?」
「屋上!」
「なんで!?」
「さっき中川先生が見えたからさ~」
「え!?」
「これから来るよ」
私ですら聞きにいけないのに教えてもらったこともない彼女が中川先生にお願いしに行ったのはちょっと悔しかったです。
カチャッ
薄く教室のドアが開くと中川先生が中をのぞいていました。
「先生~!」
あまりに久々な気がして大声で呼んでしまいました。
「やってますか?」
「やってるよ~」
「質問があるそうで…」
そう言って先生は私たちの教室に入ってきました。
しばらく先生はその子に教えて、教え終えると私のところに来ました。
「田中、調子はどうですか?」
「悪いです!」
「なんで~」
「全然覚えてないもん」
「おい~」
「だって~」
「つきっきりで教えてやりたいのも山々なんだけど、俺クラス変わっちゃってな」
「どこに?」
「今1級クラス担当なんだよ」
「え!?」
1級クラスと言えば私たちの1つ上のクラスだけど難易度は何十倍…。
「だって先生この前まで2級クラスじゃなかった?」
「そうなんだけど、先生の人数が足りないらしくて異動になった」
「そうなんだ…」
「でもまぁ聞きに来てくださいよ。
俺基本月水金には授業がないからね」
「そうなんだ」
「放課後でもいいし」
「わかった」
「じゃあ俺もう授業でなきゃだからまた」
「はーい。先生ありがとう」
先生は教室から出て行った。
あぁ…
忙しくなっちゃったんだ、中川先生。
1級クラスって。
うちの学校で一番忙しくて過酷なクラスじゃないですか。
大変だな…。