大学生のころに読んだ本です。

私の卒業論文テーマにもなった幻の書『武功夜話』をもとに遠藤氏が書き下ろされたのが、この本『男の一生』(文春文庫)です。

若き秀吉と前野小右衛門(武功夜話の作者)とのやり取りもおもしろいですアップ
二人とも、主君の織田信長の側室となる吉乃に恋心を抱いていました。

吉乃の実家、生駒屋敷に出入りするうちに、恋愛感情を抱き、『信長を恋敵』と憎む前野小右衛門の心情描写はリアリティーがあります🍀。

小右衛門にはすでに妻があり、妻がありながらの恋は、男の悪い性なのかと感じます。

桶狭間の戦いのくだりの文章がおもしろいです。
前野小右衛門や蜂須賀小六は信長配下の武士ではなく、野武士として、戦いに参加します。

天下取りに動く信長のために、吉乃から、「奉公してください。」と頼まれる小右衛門。

男の複雑な心境が描かれています。