東野圭吾著『ダイイング・アイ』読書日記

東野圭吾の作品は映画にもなった『秘密』に始まり、短編も含めて、もう何冊も読んでいます。

この作品は、読んだ後も、『ざらっ』としたものが残ります
ミステリーだから、謎解きは済んでいるのに、すっきりしない。おもしろくて、不思議な作品

さて、物語は、
バーで働く雨村慎介は、ある日、何者かに襲われて、記憶喪失になってしまう。
慎介は過去に人身事故を起こしているのだが、その記憶『だけ』がすっぽり抜け落ちてしまう。
事故をめぐる人間関係の中で、慎介は、『真実』に近づいていく。

恋人、成美の失踪。
そして突如現れる『瑠璃子』と名乗る謎の女。この女の正体は？・・・

『ダイイング・アイ』が、大きな意味を持つ。幾重にも張り巡らされた、伏線が終盤に『あっ』と思わせる。

東野圭吾氏が好きな方は是非一読を。