そうだ、Tin活に浮かれているY君にプレゼントしてもらったピアスをお返ししよう。
私はY君の住所を知っているのだから。
送り先は当然わかる。
差出人のところにはY君の会社の住所。
今時できるかはわからないけれど、私の手書きで送り状を作って…。
これをY君が受け取ったらどんな顔をするだろう?
慌てるかな?
私がLINEブロックの事実を知った時の様に、血の気が引くかな?
今後関わる女性に対して、こんなふざけたことをしなくなるかな?
そんなことが頭に浮かびました。
でも、待てよ。
もし奥様が受け取って、女の字で書かれた送り状を怪しんで開封なんてことになったら…?
何も知らない(と思われる)奥様を傷付けてしまうのでは?
それはダメだ。
じゃあ、自宅じゃなくて、会社宛に送る?
私は薄暗くした自分の部屋で、ベッドに横たわりながら天井の照明を見つめ、こんな復讐ストーリーを頭の中で妄想していました。
復讐なんてしたって私は幸せにはなれない。
私は10代の頃、ちゃんと別れを告げてくれた彼氏を傷付けた過去があります。
それは当時の私にとっては復讐でしたが、やってはいけないことでした。
昔のことなのに今でも私の心に後悔が残っているのです。
本当に申し訳なかったと反省しています。
あのまま終わっていたら『若かりし頃の恋愛の1つ』だったはずなのに、私自身が心に杭を打って忘れられなくしたのです。
記憶はどんどん薄れていくのに「なんてことをしてしまったんだ…」という後悔だけは変わることがありません。
今またY君に復讐をしたら、また心に杭を打ってY君を忘れることができなくなってしまう。
そんな風にはしたくない。
私はきっと復讐をしても心が晴れることはないし、時間が元に戻る訳でもない。
ならば自力で前を向くことにエネルギーを使った方が、よっぽど有益だと思います
私ができる復讐は、捨てたY君よりも幸せになること。
これだけです。