そうだ、復讐だ。

 

 

 

 

家外活動をする中で、傷付くことはたくさんありました。

心の中で相手を責めたことは何度もあります。

でも「復讐してやろう」なんて思ったことはなかったのです。

 

 

でもY君に対しては、なぜかこの言葉が頭に浮かびました。

私はここに1人置き去りにされてしまったのに、Y君はウキウキしながらTin活に勤しんでいる。

『憎い』とか『腹が立つ』なんてメラメラ燃え立つ激しい感情はありません。

むしろ沸々と地味に湧いてきた黒い何かが心に広がっていくような感覚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Y君と最後に会ったゴルフの夜練の後、こんな話をしました。

 

「私はアクセサリー類を普段から付けっぱなしにしているのだけれど、お風呂に入って体を洗っていた時にピアスがなくなっていることに気が付いたの。

それはY君の誕生石のピアスだった。

幸い片方が手元に残っていたから今はそれを身に付けているけど、なんだか不吉だなってテンションが下がってしまって…魂

 

【それじゃ、また新しいピアスプレゼントしなきゃだね照れ

前にプレゼントしたピアスもYUMA使ってくれてるもんね音符

 

この会話がふと思い出されたのです。

私は身に付けていたY君の誕生石であるピアスを外しました。

 

 

 

 

そうか、ピアスね。

プレゼントしてもらったピアスをY君にお返ししよう。