Hさんの会社は繁華街のど真ん中のビルにありました。
エレベーターを上がり、慣れた様子でドアの鍵を開けるHさん。
中に入ると応接間があり、そこに通されました。
対面でソファに座り、マスクを外しコーヒーを飲みながらお話をしました。
(へぇ、こんなオフィスで働いているんだ)
Hさんは年末年始も仕事だったらしく、いつも以上に忙しかったと言っていました。
ということは、元日の夜にLINEしてきたのは酔っ払った勢いではなくシラフだったんだ。
年末年始のお仕事事情や今月の予定などを一通り教えてくれて「ふむふむ」と聞いていると、Hさんが突然立ち上がり
【このローテーブル邪魔だよね
足元狭くない?】
と言い、ローテーブルを移動してくれました。
そして中腰の姿勢で私の方に向き直り、突然キスをしたのです。