【目的地に向かう前に軽く何か食べようか?】
とHさんが提案してくれたので駐車場に車を停め、2人で歩き始めました。
この街はHさんの会社も近い繁華街で、たくさんの人が行き交います。
歩いている時にもHさんに仕事の電話がかかってきたりもしたので、私は少し離れて歩きました。
カフェで軽食でもとお店を探しますが、どこもお昼時で混雑しておりスムーズに入れません。
ここなら空いてるかな?というお店もやはり混んでいて
「そちら(店外)でお待ちください」
と店員さんに言われてしまいました。
Hさんは
【(人目の多い)ここで待たされるの嫌だから、店内に入れてくれないかな】
と言いました。
遠出のデートでは人目を気にせず隣に並んで歩けたけれど、ここでは距離を保たなければ一緒に居られない
結局カフェは諦めて目的地に向かおうとHさんに促されました。
以前
【俺とYUMAさんが並ぶと目立ってしまう】
とHさんは言っていました。
今までそんなに人目を気にしたことはないけれど、こういう場所では誰に見られるかわからない
確かにそうだよね
再び駐車場に戻り車に乗り込みました。
「あっ!」
以前遠出をした時にHさんへのお土産にと買っておいたお菓子の存在を思い出しました
お土産を入れた袋をHさんに渡すと
【どうしたのこれ?
今食べてもいい?】
と喜んでくれました
【せっかくもらったから目の前で食べた方がいいでしょ?
YUMAさんも食べる?】
と私にも少し分けてくれました
お土産の袋の中にはメッセージカードも忍ばせておいたのですが、Hさんがそれに気付いてくれたかどうかは定かではありません