外出先での仕事を終え帰所しようと建物を出た瞬間、
身体がバランスを崩す。
気がついたのは
そう…
私の身体が空中に投げ出されていること。
うん…
三段しかない階段から落ちた。
なんていうか前のめりに倒れた先のの床があるはずの高さから三段分下だった。
その分着地箇所の膝は非常に痛む…。
何せ普通の地面より三段の高さの重力分負荷がかかったわけだ。
階段を落ちている間
走馬灯のようにあるシーンが私の頭の中を駆け巡った。
そう…
私の大好きな祖母のある行動の理由が判明した時のことだ
毎朝私をみて朝ごはん中からずーっと最高に美人!とほめつづけ玄関まで見送ってる祖母。
たまに言葉の意味をはき違えているのかディスってくる祖母。
私が見えなくなるまで寒い中外で見送ってくれる祖母。
目にいれてもいたくないほど27にもなる孫娘を可愛がる私の祖母。
そんな祖母が私を毎朝そうまでして見送ってくれるその理由。
「見てないと転んじゃうから心配で目が離せないのよー。」
いやいや、転んじゃうからって…
転ぶことはきまってるんかーい!!
流石にこの年で酔ってもいないのに外が明るい時間から転ばないからー!
そう笑い飛ばしたのは夕べのこと。
ただ、そんなことはどうでもいい。
大事なのは
スローに転んでいく自分の身体を支えようと先に地面に手をつこうとする本能
と
散々今までの歴代の携帯を粉々に破壊してきてしまった後悔のもと、吹っ飛んでいく携帯を守り、たい本能
が
複雑に絡み合った結果
空中にある携帯を夢中でつかんだ手をそのまま液晶画面を真下に向けたまま地面に叩きつけて身体を守るという荒技に出たにも関わらず、
無傷でいるこのiPhone5が今手中にあるということ。