私が看護師を選んだわけ


なんで看護師なん?ってよく聞かれて、長くなるのでお母さんが看護師だからって言っとくんですけど、本当の理由はちゃんとあって、1人の教え子がきっかけです。

私が1番最初にバスケを教えた子です。今も元気にしていれば今年で5年生になります。

1年生の12月から2年生の10月まで教えていました。今でもその子の事を考えると胸が苦しくなります。

自分が辛くなって読み返した時に頑張ろうってなれば良いなって思うので、自分の為に書いてます。

いっつもひっつき虫で6年生に勝てるわけないのに走るのついていけなくなると泣いて、シュート打つ時も背が小さいから届かないから泣いて、泣き虫です。笑

でも負けず嫌いで上手くなりたくて誕生日にリング買ってもらって毎日練習して、そんな努力をしていた子が白血病になりました。


また元気に戻ってきたらバスケしようねって、いつでも待ってるからねって言ってから1年経たないうちにお母さんが体育館に来て、今までお世話になりましたって言われました。


何が何だかわからなくて最初は追いつけなかったんですがその子の最後の顔を見て、本当に終わったんだなって思いました。本当に何も出来なかった。

それがただ悔しかったです。


両親でもないし、何もできなくて当たり前なのかもしれません。

でもなにか力になりたかった

それが一つもできなかった事に悔しかった。

バスケが好きだったから、バスケの話でも最近の話でも何でも良いから少しでも話を聞いてあげれば良かった。今でもそう思ってます。


だから看護師になって患者さんに寄り添ってあげれる看護師になりたい

1〜10全部聞いてたら時間が無いって言うかもしれないけど、その10を聞き出せる看護師になりたい。

家族には言えないし、大丈夫だよって言ってるかもしれないけど、心のどこかで不安や恐怖と闘ってる人もいるかもしれないから、それを聞ける人になりたいです。

看護師は病気は治せません。

でも1番患者さんに寄り添うことは出来るから、見守ってあげれる人になりたいです。