無条件で愛せる対象が欲しかった。夫と、子ども。 | 「親を、選べず 障害も 選べず。」 でも、自分の人生は、選べた!

「親を、選べず 障害も 選べず。」 でも、自分の人生は、選べた!

ミックス自身の人生の記録と、分析と、納得と。幸せを得る回復までの軌跡。~機能不全家族、親からの虐待、アダルトチルドレン、発達障害~




私の育った家庭では、愛情はとてつもなくわかりにくいものだった。


愛されている、というのが、さっぱりわからない。


憎しみや嫌悪はよくわかるけど


兄弟からすら好意を向けられたことはないし、家庭内では


「あなたが好きですよ」という意思表示は、得られなかった。




友人はその点、わかりやすかった。


好意がないなら、一緒にはいないし 付き合えないから。




夫となった人は、唯一、気持ちに歯止めをかけなくても


怖がらずに、心から信頼できる人だ。


この人が私を騙したり、裏切ることがあるなら


それはよほどのことだろう。


そう思うから、いつも無防備でいられる。



彼との間にできた子どもは、私が渇望した、「無条件で愛せる対象」だった。



好きだと好意を思いっきり向けても


愛してると、無防備に心を預けても


傷つけられない対象、安心できる対象がほしかった。


私の人生最大のエゴ


私の人生最大の、わがまま、贅沢、唯一つほしかったもの。



この子が私を裏切ったり、騙すことがあるなら


それは、夫と同じ、よほどのことだろう。


だから、覚悟もできるし、安心して心をゆだねられる。



抱きしめて、大好きという愛情に溺れていられる。


バカみたいに、陶酔して酔いしれて、快感を得て


満足できる。



わずか、10数年の夫と子どもとの生活で


満足できたのだ。


満足できたから、いつでも手放せる。



夫よりは絶対に先に死にたいけど


子どもが幸せになるときは見てみたい。


結婚して、最愛の人と家庭を持つところを見たい。



私のかつかつだった中身は


このたった二人の人間が ひっくりかえしてくれた。


ぜんぶ、どこに行ったのかわからないぐらい 放り出してくれた。



限りなく、いつもいつも、どんな時も


二人に感謝している。



生きてきてよかった


まだまだ、生きていたい。









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