いま ココで
この地下鉄に乗ってる人たち
彼らは 実在してるのだろうか
私は幻想を見てるのだろうか
そもそも
私自身 実在してるのだろうか



まだ幼い頃
私は「自分の身体」という器の中から
外を覗いている感覚があった
身体を持たない「意識」だけの自分が
「私」という身体の中に閉じ込められ
器と中身の一体感が無いまま
違和感を感じていた

周囲の子どもたちに対しても
自分とは違う存在のように感じていた
まるで違う生き物を見ているような…

たくさんの存在の中に
迷子の自分がいる
なぜか 自分ひとりだけ
ここに置いて行かれてしまった
そんな感覚

でも 周囲は
私も同じ「存在」だと思っている
誰も私の違和感に気付かない…



今でも
自分の存在に違和感を感じた時は
よく思う…

「帰りたい」

どこに帰りたいのか わからないけれど
ここじゃない…
私のいるべき場所が
どこかにある…
そんな感覚を覚える

いつか帰れるだろうか
きっと とても大切な その場所へ