今日、蜷川幸雄演出の「尺には尺を」を観てきました。授業で何回も蜷川作品を映像で見ましまが、生で観るのは初めて。最初で最後の蜷川作品となりました。
蜷川幸雄さんは、日本の演劇を引っ張るだけでなく「世界のニナガワ」と呼ばれるなど世界にも認められた演出家です。
亡くなった日、私は演劇の公演のために仲間と稽古をしていたのですが、その知らせを聞いた途端小屋が騒然としたのを今でも覚えています。みんながどこか虚無感を感じている様に見えました。そろそろ危ないと言われ続けていたものの、私も心のどこかで「蜷川さんは死なない」と思っていました。誰かが「演劇の一時代が終わったね」と言ったのを聞いて、そんな風に言われる程の人になるってすごいな…とつくづく思いました。
「尺には尺を」のカーテンコールでは蜷川さんの写真が舞台上に現れました。蜷川さんの写真を背に役者さんたちが礼をする光景は、印象的でした。「あぁ、本当にもう蜷川さんはこの世にいなくて、これが本当に最後なんだ」と思うと胸にこみ上げてくるものがありました。あの演出はずるいなぁ…笑
「演劇をするものなら一度は観ておけ」と言われて見ることになったこの公演、本当に観に行ってよかったなと思います。いい経験です。
これからも演劇界にとって蜷川さんはなくてはならない存在で影響を与え続けるのではないかと思います。
