☆珈琲 | 【空虚】~碧空と暁天~

【空虚】~碧空と暁天~

  カメ最新です。
気軽に・暇つぶし程度に
お読みください。

『涙が溢れるのは
   笑えるということ。
  俺が泣いたことは
   知らなくていい。』


━━カラン、カラン…━

「いらっしゃいませ。」
「マスターこんばんは。」
「あらアナタでしたか。」
「久しぶりに此処の
 珈琲が飲みたくて…。」
「そうですか。
 ゆっくりして
 いってください。」
「ありがとうございます。」

今日は深夜の喫茶店で
苦めの珈琲を一杯。

ジャズの流れる店内で
珈琲に月を浮かべる。

マスターという赤の他人に
愚痴を零し、涙零し。

此処の喫茶店が
深夜まで開いているのは
俺の為のような錯覚さえする。

今日のこと、昨日のこと、
一週間前のこと…。

頭に思い浮かぶことを
話してはその記憶を消す。

マスターは優しいから、
俺に合わせて珈琲や
店内のBGMを変える。

「好き?」
「え?」
「俺のこと。」

いつもの会話とは
少し違うお話。

「辛そうにしてる
 アナタを見てたら、
 もっと近くで
 ずっと支えていたく
 なりました。」

「…。」

「宜しければ
 お付き合い願えませんか?」

今日の夜はいつもと違う。

丸い眼鏡の奥から
優しく光を放つ紅。

俺とマスターしかいない店内で
創り出される新たな記憶。







━あとがき━

銀→土
(喫茶店のマスター×学生or会社員)

作業用BGMで
珍しくジャズを
聴いていて思い付きました。

個人的には
土方が学生で彼女の愚痴とか
マスターに言ってれば良い(冬)。

そんなに辛いなら
俺にしない?と前々から
土方に惚れてた銀さん。

たぎる。

マスターの敬語、好きです。

大人な男性は
格好いいですよね。