脳梁欠損 | いつかきっと。。。~精神運動発達遅滞の4才の息子、家族と共に~

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発達障害の1才の息子を中心に、元気100倍のお姉ちゃんやマミー一家の日々の出来事の記録です。

MRIが終わり、写真の説明をひたすらずーっと待っていました。
夫と『手術してでも取れる物なら手術でもなんでもやればいいしね、とにかく悪い物じゃなきゃいいな…』と、二人で祈るように待ってました。(どうか神様…お願い…)
看護師から呼ばれ、説明が始まりました。
画像をみながら『写真みたところだとあきらかに脳には異常があります。この、脳梁という部分があるんですけど普通はこのように写るんですが、ドラゴンさんには、後ろの方はみえなくて、前もあるかないかわからない位ぺらぺらなんですよ。脳室も少し拡大してますし、まだ4ヶ月という未熟な脳にしてもやっぱり同じ位の月齢の子より前頭葉のボリュームもない方ですね。これが、直接運動発達や目に影響してるかどうかは今はさだかではないですが、本来、ここは知能には影響しないとこで、大人でもたまたま脳の検査をしたら脳梁がない人もいて、気付かない人もいるんです。』
夫『じゃあ、知能は大丈夫なんですか?』
『いや、でもドラゴンさんの場合は既に早い段階で気が付いて発達に遅れをきたしているので、先の事は何とも今の段階では言えないですが、症状としては重篤だと思った方がいいと思います。』
頭の中が真っ白になった。現実か夢か訳がわからなかった。冷静になろうと思えば思うほど、涙が勝手に溢れてきて目の前が見えなくなった。いろいろ聞きたい事があったはずなのに言葉が出てこない。
やっとの力をふりしぼり、私は言った。
『先生、ひとつだけ聞いていいですか?』
『はい』
『命にかかわる事ですか?』
『今の所、そういうのではないです。』
(私はいったい何を言ってるんだ?そんな事…)
その後、採血、検尿、CTを撮って帰る。確定診断は後日すべての検査が終わってからという事だった。