イソヒヨドリの特徴
頭から翼にかけてのダークブルーが美しいヒタキ科の鳥。
イソヒヨドリは、ヒタキ科に分類され、ヒヨドリの仲間ではありません。同じ科にはオオルリやキビタキがいます。
オスは煉瓦色の腹と暗青色の頭・翼をもつ。
一方メスは地味な見た目をしており、全体的に黒く腹に鱗状の模様をもつ。全体的に茶系統とベージュでカラーリングは地味ですが、全身に細かなまだら模様が入り、独特の繊細な美しさがあります。
幼鳥はねずみ色をしている。繁殖期の春になると美しい複雑な旋律でさえずる。
イソヒヨドリの鳴き声 水笛のようなさえずり
イソヒヨドリのオスは「オオルリのような美声」などと表現され、複雑にさえずります。
音色美しく、天気のいい日の建物の上や岩の上でご機嫌に歌っている。
イソヒヨドリの生態
海岸の崖地や岩陰に住んでいる。最近では都市部のビルの屋上などにも営巣するようだ。5月初旬に産卵し、夫婦で子育てをする。繁殖期以外は1羽で生活している。
イソヒヨドリの餌・食べ物
地上で甲殻類や昆虫類などを捕食する。さえずるときなどは木の枝や崖、建物の上などにいる事が多いが餌を捕らえて食べるときには地面付近に降りてくる。
狩猟能力に優れたイソヒヨドリは、磯ではカニやフナムシを捕らえていたように、都市部では多く生息するゴキブリやネズミをよく捕らえて食べます。都市鳥として、害虫・害獣を駆除する益鳥としての側面が見られます。
内陸部への分布拡大
近年では内陸部に分布が拡大している。
内陸部での繁殖状況については、海岸から50kmも離れている。
イソヒヨドリがもともと住んでいた海岸の崖地と都市部におけるマンションなどの人工的な環境が似ており、採餌がしやすい場所であればイソヒヨドリが住み着く可能性が示唆されている。
都市部でも普通に見られる野鳥になるかもしれない。