「世の中になくてはならないもの」の罠 | 魂の望みのままに新しい時代をつくる


就職・転職したいという方の志望企業は、景気によって左右されます。


不況のときには「食品業界」など、
「世の中になくてはならないもの」を扱っている企業を志望する方が増えます。


世の中になくてはならないものを扱っている企業は、
なくならないから、安定している……というのが、応募の理由。


それって、本当でしょうか?


  *


今年、食品で爆発的に売れたのは、
「桃屋の辛そうで辛くない少し辛いラー油」。。。


あれれ?
世の中になくてもよいものですね。


経営コンサルタントの一倉定さんが、次のようにおっしゃっています。


> [5-14]高収益を期待できるもの


> 「世の中になくてもよいもの」は
> 高収益を期待できることを知れ。


> 世の中になくてもよいものは、顧客が値段のことをあまり言わない。
> 本人の好みに合ったものならば、値段は二の次だからである。

> おまけに、こうした商品はマーケットがあまり大きくない。

> そのために人々の注目をひかない。

> 多くの人々は、「たくさん売れるもの」に魅力を感じる。

> 「市場が大きい」というだけで、たくさん売れ、儲けも大きいと思いこむらしい。
> 沢山の人が手を出し、過当競争に陥り、低収益に泣くことになるのである。


> 高級品になると低収益もよくなるし、過当競争も緩和されてくるものだ。
> だから、中小企業のねらいは常に高級品にあるというのが私の年来の主張である。

> 大企業とは競合せず、他の中小企業もあまり目を向けず、
> 高収益を得られる結構な事業こそ「世の中になくてもよいもの」なのである。


>       一倉定の社長学 第4巻「新事業・新商品開発」より


安定を求めて、
世の中になくてはならないもの扱っている企業に応募したら?


世の中になくてはならないものを扱っている「業界」はなくなりませんが、
競争が激しい業界……勤めた会社は? ということがあるかもしれませんね。


安定を求めるためだけに、
「世の中になくてはならないもの」を扱っている企業に入ったら、
期待はずれになってしまうかもしれません。


もちろん、その仕事に想いを込められるならば、ドンドン応募。


今回のメッセージは、
世の中になくて良いものを選ぼう! ではなく、
「世の中になくてはならないもの」は、意外と厳しい商売だということ。

安定を期待して入社すると裏切られる可能性があります。


「会社がどうか」ではなく、
「自分がどうか」を基準に仕事選びをしていただきたいなあと思います。


梅田幸子⇒http://with-c.net/

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