子どものころ好きだった童話は? って聞かれると困る。
裏のお宅から本棚丸ごとの童話や絵本をいただき、
毎月、父と本屋に行って本を買ってもらい、
毎晩のように本を読んでもらっていたのに……
好きだった童話、覚えていなんです(涙)
私が幼稚園に入ってすぐ、
妹が毎日せがむ童話が「101匹ワンちゃん」でした。
両親がその様子を見ながら、「友達の子どの○○ちゃんは△△が
好きなんだって。個性がでるね」なーんて話していました。
へー、個性が……と興味を持って、
「お母さんが好きな童話は何?」と聞いてみました。
そこで、母は「ダンボ」と答えた……これは覚えてるんだよな~。
*
それはともかく、
今、図書館の児童書コーナーや、
お子様のいる友達のお宅で、たくさんのお話があったら
ふと手に取るのは、「赤ずきんちゃん」です。
10歳下の妹が2歳のころ(妹2人います)
「サッチャン、アカジュキンチャン、ヨンデェ」
「モウイッカイ、ヨンデ」
「モウイッカイッ」
せがんでくれる顔がかわいくって、かわいくって、
毎晩、何度も何度も繰り返し読みました。
そうするうちに、わたしが1行目を読むと、2行目を言うようになり……
字が読めるのか!? この子は天才では!?
と驚いて、大騒ぎしたのも鮮明に覚えています。
暗記しちゃっていただけです。考えたら当然ですが。
赤ずきんちゃんと一緒に思い出す、妹のの笑顔。
今でも、心がホッコリします。
*
赤ずきんちゃんと言えば、10年前に保育士試験に挑戦したとき、
実技の試験の1つに読み聞かせがありました。
試験要項には
『3歳児向けの読み聞かせ/5歳児向けの読み聞かせ。
どちらかを当日指定』とありました。
何にするか悩んだあげく、赤ずきんちゃんに決定!
「3歳児向けのの赤ずきんちゃん」と
「5歳児向けのの赤ずきんちゃん」自分で書いて臨みました。
(年齢によって、おもしろがることが違うんですね~。そこも評価対象)
保育士試験当日は、3歳児向けを指定されました。
2名の選考官がいて、「3分で切りますので、いいですよと言うまで
続けてください」とのこと。「目の前に3歳児が20人いると思ってください」
ちょっぴり残念。
だって、3分だとクライマックスの狼と赤ずきんちゃんのやりとりは
おろか、おばあちゃんを食べちゃうところまで行きません。
けど、しょうがない。
20人の3歳児に向かって語り掛けましたよー。
・
・
・
あれ?
狼がおばあちゃんを飲み込んでしまいました。
わたし、早口!?
落ち着いて、ゆっくり、ゆっくり……
あれ?
赤ずきんちゃんと、狼のやりとりも終盤にさしかかり……
「それは、おまえを食べるためさ!」
と決め台詞。そして、狼はベットでぐうぐう眠ってしまいました。
わたし、喋りすぎじゃないですか?
顔を上げると、選考官の前の3分の砂時計は、落ちきっていました。
その後、何と言ったんだろう?
選考官と見つめあった後、「続けてもいいですか?」って聞いた気がします。
面接官、ハッとなって、
「もう時間ですね。引き込まれてしまいました。お疲れさまでした」
口下手な上、面白いことの一つも言えないわたし。
自分の話に人を引き込むことができるなんて、夢のまた夢でした。
人生ではじめての経験。
こんな小さなことでも、思い返すと自信になるものですね。
*
講演やセミナー、研修などで、お話させていただく機会が結構あります。
気持ちはこのときのまま。。。。
聞いてくださる方おひとりおひとりのお顔を見ながら、
心を込めてお話させていただいています。
相変わらず、口下手で面白いことは言えませんが(笑)
また、あのときの空間のようなお話ができたらな♪ と思います。
次は、来月だーーー。
なんだか、いつも以上に楽しみなってきちゃった☆
梅田幸子⇒http://with-c.net/
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