「天路の旅人」 沢木耕太郎 | ヒーブーのブログ

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’暇つぶしだけど真剣に’

描かれた西川一三という人が、本当にこんな純粋な心を持った人であったのなら、なんと素晴らしい旅人なのだろう。
私利私欲に惑わされず、純粋に悟りの世界を追求し、知らない世界を見てみたいという好奇心に突き動かせれ、未知の世界を旅する姿は、私自身の理想の旅の姿とも重なる。
奇しくも、私自身が通った四川や青海省の辺境地やネパール、インドの聖地を辿る旅に、何か通じ合うものを感じてしまうのは、筆者と同じ性癖をもっているからかもしれない。
同行者の木村氏の著作や筆者自身の漂浪体験を綴った「深夜特急」を読み追体験をしたくなってきた。